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第73話 オークの群れ

パパからモンスター被害の多発しているエリアを確認したので、メルエとルシェルの3人で向かっている。


「メルエ、今度もゴブリンの群れがいるのかな」

「それは分かりません。モンスター被害の件数の多いエリアをお聞きしただけですので、種別までは分かりません」

「そうか。別にどんなモンスターでもいいんだけど、どうして最近被害が増えてきているんだろうね」

「やはり、数が増えてきているのでは無いでしょうか?」

「どうして増えてきてるんだろう」

「それは退治した数よりも増えた数の方が多いからでは無いですか?もしかしたら他の原因もあるかもしれないですが」

「それじゃあ、ぼくたちがどんどん倒していったら被害も減るよね」

「そうですね」


メルエの言葉に俄然やる気がみなぎってきた。

それにしても俺は鍛えているから問題ないがやっぱりルシェルが問題だな。6歳児が歩いて行くには遠い。1日2日なら大丈夫かもしれないが、継続してこれを続けると体力が付く前に疲労の蓄積で体力が尽きる。

今日の成果が芳しいものだったら明日移動手段を見に行こうと思う。


「ルシェル、周囲を探索してもらえるかな」

「はい『フィールドサーチ』ファルエル様、特にモンスターの群れらしき物はありませんが、ウサギか何かが500mぐらい先にいます」

「ルシェルありがとう。ウサギも捨てがたいけど今はモンスターの群れに集中したいから、もう少し進んで見ようか」


何となくだがルシェルの『フィールドサーチ』は1〜2kmの範囲迄を探知出来ている気がするので、今、モンスターを感知出来ないと言う事は、後1〜2kmは歩いてみないと駄目だと言う事だ。

結構日差しも強いので、水分補給は欠かせない。その部分ではルシェルの『ホーリーアーク』のお陰で、水筒やお昼ご飯を持ってくる事が出来ているので本当に助かっている。


「メルエ、明日なんだけど、今日上手く稼ぐ事が出来たら馬車か何か移動手段を手配したいから、明日街に一緒に行こうね」

「分かりました。今日うまくいったらですよ。気を緩めてはいけませんよ」

「分かってるよ。今日も一日がんばるよ」


それからまた30分ぐらい歩いてからルシェルに確認する。


「そろそろ調べてみてよ」

「はい『フイールドサーチ』ファルエル様、見つけました。あちらの方向にモンスターの群れがいます。昨日のゴブリンの集落よりは数が少ないようですが、大体50〜70匹ぐらいいそうです」

「そう。それは良かった。すぐに向かおうか」

「ファルエル様、良かったって‥‥反応がおかしいです。確かにモンスターを探して歩いているので見つかったのは良い事かも知れませんが50〜70匹ですよ。昨日は上手く行きましたが、今日も上手くいく保証は無いんですよ」

「わかってるよ。メルエは心配性だね」

「私は普通ですよ」


まあいつもの事なのでメルエの心配性はスルーして早速ルシェルの指示してくれた方に向かってみる。

しばらく歩くと、風に乗って昨日と同じく酷い臭いがして来た。


「もう近いみたいだから、2人は少し離れて歩いてね」


そう指示してから進むと小屋の様な物がいくつか見えて来たが、昨日の小屋よりは少しだけましな造りをしている様に見える。

歩みを止めて小屋の周辺を観察すると、数匹のモンスターが目視出来た。


「きゃ〜!ファルエル様ゴブリンじゃ無いですよ。オークですよ、オーク!」

「うんそうみたいだね。オークの方がゴブリンよりも頭が良いのかな。住んでいる小屋が立派になった気がするんだけど」

「ファルエル様、今そこは問題じゃ無いです。襲われますよ。あの数のオークが問題なんです。あいつら見境がないんです。ファルエル様だって危ないんですよ」


相変わらずのメルエだが、あの程度の数のオークなど危ないはずが無いのに何を言っているんだろうか?

早速倒しにかかろうと思う。


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