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第69話 メテオストライク?

俺の『グラビティバレット』着弾した集落はかなりのダメージを受けた様で、ゴブリンの生活している小屋の様なものには火事や大きな損壊が見られた。


「ファ、ファルエル様今のは一体……」

「今のは、いつもの魔法と一緒だよ」

「いつもと一緒って、あれは最上級魔法のメテオストライクじゃ無いんですか?私も見た事無いですけど、極一部の最上級魔法を使役出来る天使が使うと言うメテオストライクそのものじゃ無いですか」

「いや、そんな大したものじゃ無いんだけど」

「ファルエル様、あれで大した事が無かったら何が大した事があると言うんですか。ファルエル様は凄いと思ってましたけど、最上級魔法のメテオストライクまで使えるとは……4歳でこれ程なら将来はどうなってしまうのでしょうか?」


何やらメルエが盛大に勘違いをしているが、将来どうなってしまうのかと言われても、どうもならないと思うが。

まあまだ、ゴブリンは残っているので再び『グラビティバレット』を発動する。

50発は問題無かったので今度は倍の100発を発動してみる。


「グラビティバレット」


流石に巨大な火の弾が100個上空に発現する様は壮大だ。真っ赤に燃え上がった空も美しい。

意識を前方に向けて火の弾全弾を一気にゴブリンの集落に向けて放った。


「ズドドドドドドドドドドドドドドガドドドォーン」


当然50個の時よりも大きな音と衝撃が走った。流石に数が多かった様でこちらまで熱風が伝わってくる。


「ルシェル、大丈夫?熱く無い?」

「はい、大丈夫です。ファルエル様の魔法と笑顔が素敵です」


ルシェルに指摘されて気がついたがやはり俺は満面の笑顔を浮かべているようだ。元が悪魔なので当たり前かもしれないが、大量のモンスターを笑顔で倒す俺は悪魔的と見られても仕方が無い状況だ。


「ファ、ファ、ファルエル様、これは一体………」

「だからさっきの魔法と同じだよ」

「同じじゃ無いですよね。数と威力が一緒じゃ無いです。メテオストライクってこんなに凄いんですか?ファルエル様、ファルエル様なら天下を取れますよ。天界制覇ですよ。覇王になれますよ。ファルエル様。覇王ファルエルですよ」


ダメだ。メルエがおかしくなってしまった。熱風に当てられて変になってしまった。覇王………響きはカッコいいけど、俺はただの4歳児だぞ!覇王になんかなれるわけがないだろ。

合わせて150発の巨大な火の弾により、ゴブリンの集落は、ほぼ壊滅状態になったように見えるが、流石に200匹を超える集落にはリーダー的存在が居たようで、通常のゴブリンよりも一回り大きい個体のゴブリンが3体こちらを目掛けて猛然と駆けて来ている。

見る限りゴブリンロードとゴブリンナイトに見える。

こいつらは通常のゴブリンの何倍も強いモンスターなので、ゴブリンとはいえ通常のゴブリンと同列には扱う事が出来ないモンスターだ。


「ファルエル様3匹のゴブリンが向かって来ていますね」

「ルシェル、悠長にかまえている場合ではありません。あれは本で見た事がありますが、ゴブリンロードに違いありません。みんなで逃げましょう。私も足止めぐらいは出来ます『アクアストリーム』」


メルエは待ちきれなかったのか速攻で魔法を発動した。

かなりの量の水が向かって来るゴブリンロード達3匹に向かって放出された。

水流に押し留められて一瞬動きが止まったものの3匹とも踏み留まって、再びこちらに向かって駆けて来た。

水系は殺傷能力に欠ける部分があるので、強力なモンスターを倒すには火や物理的ダメージを与えられる魔法の方が良いような気がする。


「メルエ、下がっていてよ。ぼくが相手をするから」

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