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第68話 ゴブリンの集落

ゴブリンの集落が比較的近くにある事がわかったのですぐにでも向かいたい。


「助けていただいて本当にありがとうございます。何かお礼をさせて頂きたいのですが」

「そちらも大変だと思うので、お礼はだいじょうぶです。もう情報ももらったので、また今度会う事があったら何かの時に助けてくださいね」

「かしこまりました。お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

「ぼくは、ここの領主の息子のファルエルだよ。こっちは天索者のメルエと、補助のルシェルだよ」

「領主様の御子息様でしたか。後日必ずこのお礼はさせて頂きます。命のお礼ですので」

「あまり気にしなくていいよ。困った時はお互い様だからね」


随分と律儀な商人だが、時間が惜しいので挨拶もそこそこに、指示された方に向かって歩き始めた。


「ファルエル様、やめておきましょうよ。ゴブリンの集落なんて数人でどうこうする代物じゃ無いですよ。軍隊とかで殲滅するものですよ。悪い事は言いません、帰りましょう」

「メルエ、何を言ってるんだい?ゴブリンが数百匹いるかもしれないんだよ。もし全部倒せたらお金もいっぱい入ってくるじゃないか。それにゴブリンが折角集まってくれているのにもったいないじゃ無いか」

「ファルエル様……感覚がずれてますよ。普通の4歳児なら、泣いて逃げ帰る所ですよ。それにルシェルもなぜそんなに普通でいられるのですか?ゴブリン数百匹ですよ。怖く無いのですか?」

「もちろんこわいです。でもファルエル様だから大丈夫だと思います。だからわたしはファルエル様に従うだけです」


メルエの心配性は今に始まった事では無いが、ゴブリン如きが数百集まっても何の障害にもなり得ない。思う存分魔法を放てて、しかもお金になるのだからこれ以上言う事は何も無い。

メルエの事はスルーして更に進んで行く。


「ルシェルそろそろ『フィールドサーチ』を頼む」

「はい『フィールドサーチ』前方2kmぐらいの位置にモンスターが集中しています。たぶんさっきの人が言っていた集落だと思います」

「モンスターの数はわかるかい?」

「多すぎて全部は数えられませんが200匹以上いると思います」


ゴブリンが200匹か。1匹25ガルだから5000ガル以上になる。一気に家購入に近づくな。

後30分ぐらいで着きそうなので楽しみだ。

着くまでの間にメルエがいろいろ言って来ていたがスルーしておいた。

ゴブリンの集落が近づくとまず臭いでわかった。

とにかく不衛生なのだろう。臭い。数百のゴブリンがずっと生活しているのだから当然臭い。


「着いたみたいだね。ちょっと臭いがひどいから早く終わらせようと思うんだけどいいかな。それと焼却してきれいにしないと病気が流行っちゃうよ」


この不衛生さは臭いだけではなく確実に天使の体に悪いものが蔓延しているだろうから焼却して消毒をしないとやばい。


「それじゃあ手始めに50ぐらい行ってみるね『グラビティバレット』」


ママと練習した時の様に50個の弾を意識して出現させる。流石に50個全部に追尾させるのは無理だが1個ずつがそれなりに大きいので大体でも当たればゴブリン程度問題では無いだろう。


「ファ、ファルエル様、これは一体?」

「一体って言われてもいつも使ってるのと同じ魔法だよ」

「いえ、でも数が………」

「うん今は、とりあえず50個にしてみたんだよ」

「50個……」


それじゃあ、めぼしい小屋っぽい所に撃ち込んで見ることにする。

50発の巨大な火球が一斉にゴブリンの集落目掛けて飛んで行ったので上空一面が真っ赤に染まっている。


「ズドドドドドドドドドドォーン」


着弾の音も50発がほぼ同時に着弾したのでまさに爆音と言える大音量が響き渡っているが、かなりの数が狙った場所に正確に着弾している様だ。

楽しい。かなりいい感じなので攻撃を続けていきたいと思う。

いつもありがとうございます。

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