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第65話 1人の天索者と補助2人

翌日になって、再びルシェルを伴って3人で魔獣とモンスターを倒しに行くことにした。


「それじゃあルシェル、早速『フィールドサーチ』を使ってもらってもいいかな」

「はい。実践で使うのは初めてなので、どのくらいできるかわかりませんが頑張りますね『フィールドサーチ』」


ルシェルが集中した表情で魔法を唱えでしばらくすると


「ファルエル様、ここから1kmぐらいあっちにモンスターがいると思います」


早速フィールドサーチの効果でモンスターを発見してくれた様だが1km先のモンスターを発見できたという事は少なくともサーチ出来る範囲が1kmより広いエリアだという事だろう。

正直全方位に1km歩くとかなりの時間を要するので、本当にこれでモンスターを見つける事が出来るのであれば正に劇的な効果だ。

俺達はルシェルの示した方向に向かって歩き出したが、暫く歩くと前方にオークを発見することが出来た。ルシェルは本当にこのモンスターを感知する事が出来たらしい。


「ファルエル様、オークですよ。早く倒してしまってください。ルシェルにまで被害が及んでしまいますよ」


メルエは相変わらずオークには慣れない様で、この1カ月余り発見する度に焦って俺を急かしてくる。

もちろん俺もオークを逃す気などないので問題は無いのだが、この調子ならこれからは、今まで以上のオークに遭遇する事になりそうだ。

メルエにも心の準備をしてもらっておく必要があるだろう。


「それじゃあ2人とも下がっておいてよ『ブラックバースト』」


強烈な閃光と共にオークは跡形も無く消えてしまった。

少し前まで『グラビティバレット』でどうにか威力を弱めようとばかりしていたが、1カ月以上繰り返した結果ほとんど意味を為さなかったので、もう完全に諦めた。

威力を弱める為の努力は本当にストレスがかかってしまった。それにどうせ跡形も無く消えてしまうなら、威力が強くても弱くても結局は同じ事なので、それなら思いっきりやる事にした。

今度は威力も出来るだけ引き出せる様に努力する事にしたのだ。


「ファルエル様。さすがですね」

「いや、ルシェルの魔法は本当に凄いよ。これでぼくの目的が一気に達成に近づいたよ。本当にありがとう。ルシェルのおかげだよ」

「ファルエル様……」


またルシェルの瞳が潤んでいる。ルシェルは本当に泣き虫だな。


「それじゃあ、もう一度『フィールドサーチ』を使ってもらっていいかな」

「もちろんです『フィールドサーチ』」


再びルシェルがサーチを始めた。


「ファルエル様この方向に今度は5体います」


おおっ。今度は5体、ルシェル凄いな。このペースで行けば1日での討伐数の最高記録を更新するのは時間の問題だ。

今度もルシェルの示す方向に歩いて向かうがメルエが


「ファルエル様、今度は5体ですよ。もしオークだったら即お願いしますね。絶対に討ち漏らしがあってはダメですよ。ルシェルもすぐに逃げられる態勢を整えておくのですよ」

「はい。でもファルエル様ですからだいじょうぶですよ」


やはりルシェルはよくわかってくれている。俺が5体のオーク程度を討ち漏らすはずがないのにメルエのあのビビリ様は正直心外だ。

しばらくするとモンスターを発見したが、オークでは無かった。

大きさはゴブリンと同じぐらいだが顔が犬だった。

あればコボルトだろう。魔界でもお馴染みのモンスターだが天界で見るのは2回目だ。

ゴブリンやオークに比べると天界での個体数が少ないのかもしれない。

まあ問題は無いと思うので、そのまま倒しにかかる。


「グラビティバレット」


5つの燃え盛る炎の弾が現れ勢いよく現れて、避けようとするコボルトを追尾して全弾命中し、その瞬間にコボルトという存在が消え去ってしまっていた。

『グラビティバレット』も使い続けたおかげで、威力の調整はあまり成果が出なかったものの、副産物としてコントロールが増して、ある程度思い通りに追尾できる様になった。

まあ努力が無駄にならなかったのでよかったと思う。

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