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第47話 天索者ギルド

俺達は街まで戻って来たのでメルエに天導者の登録所まで連れて行ってもらう事にした。


「……ファルエル様、一つ聞いてもよろしいでしょうか?」


「うん、何?」


「先程のあれはなんでしょうか?」


「あれって?」


「あれはあれですよ。ゴブリンを倒したあれです」


「ああ、あれは僕の魔法だよ」


「ファルエル様、そんな事はわかっています。でもあれはなんですか!」


「いや、なんですかと言われても魔法なんだけど」


「ファルエル様、メルエさんの言いたいのは、どうしてあんなに凄い魔法が使えるのかって事だと思います」


「ああ、そういう事か。だから言ったじゃないか、僕は人よりも魔法が得意だからって」


「ファルエル様、意味がわかりません。魔法が得意ってファルエル様は4歳ですよ。4歳が使えるレベルの魔法じゃないですよ!というより私の魔法より全然凄いです。どうしてだかわかりませんが学校の先生とかよりも全然凄いんですよ。おかしいじゃないですか!」


「メルエ、落ち着いて。僕が魔法を使えるようになったのはね、この1年の事なんだ」


「ファルエル様、やっぱり意味がわかりません。1年でどこをどうやったらあんな魔法が使えるようになるんですか?」


「僕はね、小さい頃から魔法をどうしても使いたくてずっと練習してたんだよ。それでも使えないから魔力操作の練習は毎日やってたんだ。そしたらこんな感じに突然使えるようになったんだよ」


「ファルエル様、小さい頃からって、今も小さいじゃないですか!」


「まあ小さいけど、もっと小さい時から練習してたんだ。そうしたら魔力量とかが増えたんだと思う。使えたらこんな感じになったんだよ」


「正直納得はできないですが、もう一つ質問があります」


「何?」


「ファルエル様が使える魔法は、先程の魔法1種類だけでしょうか?」


「ううん、結構色々な魔法が使えるよ」


「そうですか、それでは先程の魔法が1番強力な魔法なのですね」


「う〜ん。1番ではないかな。多分真ん中ぐらい?」


「ファルエル様!あれで真ん中ぐらい?ですか。おかしいですよ!」


「僕は別に普通だよ。おかしくないよ」


「いえ、絶対におかしいです。でもようやくわかりました、ファルエル様が驚いちゃダメだって言った意味が。でも驚くなって言うのは無理ですよ、飛び上がるぐらい驚きました。ファルエル様はおかしいのがよく分かりました」


「そう、何度も言うけどぼくはおかしくは無いけどね。でもこれからは驚いちゃダメだよ」


「わかりました。努力します」


「ファルエル様、凄いです。私も魔法を使えるようになるでしょうか?」


「うん、よかったら一緒に練習しようか」


「はい!お願いします」


何となくだけど、ルシェルも結構魔法が使えるようになる気がするんだけどな。


それからしばらくすると大きい建物の前に到着した。


「ファルエル様ここです。ここが天索者のギルドです」


「ああ、ギルドか。本で読んだことがあるよ。天索者の組合事務所のようなものでしょ」


「流石ですね。なかなかファルエル様の年齢で組合事務所と言う言葉が出てくる事は無いと思います」


「そんな事はないと思うけど、それじゃあ登録行こうか」


「はい、それでは参りましょう」


メルエに連れられて、3人でギルドの中に入ってみた。

数人の天索者と思しき人達がいたが、見る限りメルエよりも結構年上の人ばかりな気がする。

案内係のような人が声をかけてきた


「どのようなご用件でしょうか?」


「はい。天索者として登録したくて来ました」


「失礼ですが年齢をお聞きしてもよろしいですか?」


「はい16歳になります」


「それでは案内いたしますのでこちらにお願い致します」


流石は天使と言うべきだろうか。天索者と言うと何となく粗野なイメージを持っていたが全くそんな感じではない。職員の人は礼儀正しく、天索者もそれ程嫌な感じはしない。


「お子様達はどうされますか?」


「もちろん一緒についていきます。よろしくお願いします」


そう言って俺とルシェルも一緒に受付まで行く事にした。


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