第45話 目標
3人で食事をしながらメルエに質問していく。
「メルエ、この街にルシェルみたいな孤児ってどのぐらい居るんだろう」
「私も詳しくはないですが、多分1つの街に10人ぐらいは居ると思いますよ」
「パパの領地全体だとどのぐらいだろう」
「すいません。ちょっと想像がつきません」
メルエの話だと、とりあえず10人を救わなければならない。
「メルエ聞きたい事があるんだけど」
「はい、なんでしょうか?」
「大体でいいんだけど、普通の家っていくらぐらいするんだろう」
「そうですね。普通の家で10万ガルぐらいでしょうか?」
「10万ガルか。やっぱりたかいね。安い家でどのぐらいだろう」
「街から少し離れた古い家で2万ガルぐらいからあると思います」
「それって住むのに、他のお金もかかるんだよね」
「そうですね税金を納めないといけませんね。恐らく年に500ガルぐらいですね」
「そうか〜。あとね子供1人が一年暮らすのにどのぐらいお金がかかるかな」
「そうですね。安く見積もっても2000ガルはかかるのではないでしょうか?ファルエル様もしかして・・・」
「うん。僕は孤児をなくそうと思うんだ。だけど今の僕にはお金がないからね、お金を稼ぐ方法って何があるんだろう」
「そうですね。残念ながらファルエル様には余り手段が無いですが、貴賎を問わないと言う事であれば、3つ程思いつきます」
「教えてもらっていいかな」
「どれもファルエル様にお勧めできるものでは無いですよ。1つ目は1番現実的ですが、こう言ったお店の残飯やゴミの収集処分です。誰もやりたがらないので、業者に委託していると思いますが、結構高額なので、貧しい子供が請け負って小遣い稼ぎにする事があると聞いたことがあります」
「そう。でもそれって小遣い稼ぎぐらいなんだよね。1万ガルとかは、無理だよね」
「そうですね。一軒で1日1ガルぐらいでしょうか?次にあげるのも現実的では無いですが、鉱石の発掘です。
この一体には鉱山の山がありますので、そこで宝石などを見つけて売却するのです。ファルエル様が魔法が使えるのであればもしかしたら」
「でもそれって、運だよね。安定して稼ぐことは難しいよね」
「はいそうですね。最後は、天索者でしょうか?」
「天索者、本で読んだことはあるけど」
「ファルエル様が天索者になるには、もう少し大きくならないと無理なのですが、魔獣を倒したり、ギルドの依頼で雑務を受けたりして報酬を得るのです」
「それって何歳からできるのかな」
「15歳からだったと思います」
「メルエは16歳だったよね」
「はい、そうですよ」
「天索者ってお金いっぱいもらえるのかな?」
「人にもよると思いますが、恐らく上位者になれば相当の稼ぎがあると思います」
「メルエ、お願いがあるんだ。メルエが天索者として登録してくれないかな。あとは保護者としてついて来てくれるだけでいいから。仕事は全部僕がやるから」
「私もお手伝いします」
「う〜ん、ルシェルは危ないからね。ちょっと難しいかな」
「ファルエル様、ファルエル様も同じです。危ないのでお受けできません」
「いや、僕は大丈夫だよ。魔法も使えるからね」
「魔法が使えるのはお聞きしていますが、通常の獣であってもファルエル様では危険です」
「どうしてもダメかな」
「どうしてもダメです」
「う〜ん、どうしようかな。じゃあ試しに僕がやってみるよ」
「ファルエル様、何をでしょうか?」
「通常の獣か魔獣を倒してみせるよ。メルエが見て問題なさそうだったらお願いできないかな」
「いえ、やはり危険です」
「メルエは剣も魔法もできるんだよね。獣の1体ぐらいどうにでもなるでしょ。危なかったらすぐに助けてもらうから。それならいいでしょ?」
「良くは無いですが、ファルエル様がそれで納得してもらえるなら。本当に一回だけですからね」
「うん、それじゃあ、ご飯を食べ終わったら早速行ってみようか」
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