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第43話 可憐

メルエに任せてルシェルの服を購入しているが、メルエがルシェルを着せ替え人形にして楽しんでいるように見える。

しばらく待っているとメルエとルシェルがやってきて服を2着見せて来た。

黒色のワンピースと水色のワンピースだがどちらもいいと思う。


「ファルエル様こちらの2着にしようと思うのですが、よろしいでしょうか?」


「メルエ、ルシェルは1着も服を持っていないんだよ。2着だけで足りるの?」


「ああ、そうでしたね。ルシェルは1着も服を持ってなかったんでした。それではもう1着買っても大丈夫でしょうか?」


「いえファルエル様。2着で十分です。大丈夫です」


「うん、それじゃあメルエ頼んだよ」


「はい、かしこまりました」


2着共、いい感じだが非常にシンプルだ。ママが普段着ているものに比べると少し地味かもしれない。


「メルエ、せっかくだから、もう少し華やかなのがいいな。ママみたいなのがいいよ」


「かしこまりました。お任せください」


また、メルエがお店の人と相談を始めて、着せ替えショーが再開した。

まあ、俺は何もする事はないが、ルシェルがいろんな服を着て見せてくれるので退屈はしない。


「ファルエル様、こちらでは、いかがでしょうか?」


「おおっ、いいんじゃないかな」


「ファルエル様、その反応は良いという風に解釈してよろしいですか?」


「もちろん良いよ」


最初からいいんじゃないと言っておいたのに何故か念押しされてしまった。

ルシェルが来ているのは、普段ママが着ている服を小さくしたようなピンク色に白いレースがあしらわられたワンピースだったが、3着の中で1番良いんじゃないだろうか。

ママとは比べる事は出来ないが、このワンピースを着たルシェルも非常に愛らしいのではないだろうか?


「あと、下着も忘れずにね」


「かしこまりました」


その後メルエが下着も購入して店を出る事となった。

店を出てから歩いていると、何故かすれ違う人から視線を感じる。

俺の顔に何がついているのだろうか?


「メルエ、何かすれ違う人たちから見られてる気がするんだけど」


「はい、確かに見られてますね」


「ぼくの顔に何かついてたりする?」


「いえ、そうでは無いと思いますよ」


「じゃあどうして見られてるんだろう?」


「ふふっ、ファルエル様は本当にご自分の事を分かってないですね」


どう言う意味だ?言ってる意味がわからない。


「多分、滅多に見ないような可愛い男の子と女の子が並んで歩いているので目を引いているのですよ」


「メルエ、確かにルシェルは、着替えて凄く可愛くなったとおもうけど、可愛い男の子ってぼくの事?」


「はい、そうですよ。ファルエル様は、ものすごく可愛いですよ」


「メルエ、ぼくは別に可愛くは無いと思うけど」


「は〜、やっぱりファルエル様は何も分かっていませんね。ファルエル様はラファルエル様とルファーリエ様の良いところを引き継いで、かなりの可愛さです。しかもルシェルの、この可憐さが加わって、2人で並んで歩けばそれは目を引くに決まってるじゃ無いですか


「メルエ、ぼくって可愛いの?」


「はい勿論です。すごく可愛いです。メルエはファルエル様が今までご自分の容姿を全く気にしていなかった事が驚きです。家の者も全員が同じ思いですよ」


俺が可愛い。考えたこともなかった。

悪魔の時には可愛いと言う言葉自体が存在しなかった。

俺が可愛い・・・

変な感じがするが、ルシェルが可憐と言うのは分かる。


「ファルエル様、ファルエル様はすごくかっこいいです」


今度はカッコいい?俺がカッコいい。ルシェルに言われて悪い気はしない。


「うん、ありがとう。ルシェルも凄く可憐だよ」


「あ、ありがとうございます」


「ファルエル様はまだ4歳ですよね。メルエはファルエル様の将来が心配です」

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