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第13話 適性

ママの特大『ホーリーボール』を見てから、俺も真似をしてやってみる事にした。

ママの『ホーリーボール』を見たのでイメージは完全にできている。

魔力の循環を加速させてから集中してイメージを固めて聖魔法を唱える


『ホーリーボール』


・・・・・・・・・・・・


何も起こらない。

失敗か?



『ホーリーボール』


再度聖魔法を唱えてみる。


・・・・・・・・・・・・


やっぱり何も起こらない。


「ファルエルちゃん。最初から出来る子なんか誰もいないのよ。ゆっくり練習していきましょうね〜。ファルエルちゃんならすぐに出来るようになるわよ。ママも一緒に頑張っちゃう」


正直、この程度の初級魔法で有れば、最初から成功すると思っていたのだが、残念ながらそうそう上手くはいかないらしい。

まあいくらなんでも今日中にはできるようになるだろう。


『ホーリーボール』


そこから夕方まで、『ホーリーボール』を練習し続けたが、何故か一切魔法が発動することはなかった。


「う〜ん。ファルエルちゃんと『ホーリーボール』は相性が悪いのかしらね。明日は『ホーリーシールド』の練習もやってみようかしら」


おそらく相性の問題では無い気がするが、全く聖魔法を使えない。

出来そうとか出来なさそうとかそう言う感じではなく、全く発動する気配がない。暗黒法を使え無いのと同様に聖魔法も使えそうな気配が全く無い。

まさかとは思うが、俺は暗黒魔法だけではなく、聖魔法も使えないのか?

流石に両方使えないのは、まずいだろ。

以前と違い聖魔力の流れは感じられるし、この身体に内包している魔力も間違いなく多いと思われる。

ただなぜか魔法が発現しない。

まだ1日目なので明日以降に期待するしか無い。


次の日は守備的な初歩魔法『ホーリーシールド』も交えながら魔法の練習を朝から夕方まで繰り返したが昨日と同じく全く使えない。


「う〜ん。ファルエルちゃんにはもっと向いてる魔法があるのかもしれませんね〜。明日は『ホーリーキュア』を練習してみましょうか」


ママはこう言ってくれているが、なんとなく明日もダメな気がする。

やはり子爵級悪魔の転生者である俺に聖魔法を使うことはできないのかもしれない。

ママやパパが俺に期待してくれているのはわかる。わかるので何とかして期待に応えるべく魔法を発動させたい。


更に次の日は『ホーリーキュア』を含めた3つの魔法の発動を練習したが、俺の想像した通り、全くだめだった。この俺が全くだめ・・・・

魔法については前世でも自信があったのに、全く使えない。


「う〜ん。ファルエルちゃんは聖魔力は間違いなくいっぱいあるからやり方だと思うのよね〜。まあ、焦る必要もないからゆっくりやりましょうね〜。そのうちきっとできるようになるわよ」


ママは気を使ってと言うよりも俺を信じ切っている感じだ。


「おお、僕のファルエル〜。全く心配いらないぞ。お前ほど聖魔力を秘めた子供など見たことが無い。私とママの子供なんだ、そのうち誰よりもできるようになる。出来なくても僕が何とかしてやるから大丈夫だ。まあゆっくり練習すればいい。何なら練習なんかしなくてもいいぞ」


パパが気を使ってくれている。出来なくてもなんとかしてくれるとは一体どうしてくれるのだろうか?

ただ暑苦しい愛は溢れる程に感じるので何とか期待に応えたい。

この際、小さかろうが何でもいいから魔法を発現させたい。

その日から、寝ても覚めても俺の魔法の聖魔法発現の為の特訓の日々が始まったのだった。

ここから5話程度をかけて序盤の山場を迎えます。

この作品は皆様のブックマークとポイント評価で支えられています。

興味を持たれた方は是非ブックマークと下部からのポイント評価をお願いします。


よければhjネット大賞受賞作 モブから始まる探索英雄譚  https://ncode.syosetu.com/n8930fk/

も見てみてください。

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