ぷろろーぐ
・・・日本の何処か・・・午前7時・・・
ドンドンドン・・・階段を上がる音が聞こえる・・・。
「広兄!遅刻しちゃうよ!」
「う・・・うん・・」
はぁ~朝からうるさい妹だ・・・朝くらい寝させてくれ・・・え?7時?
「や、やべえ!?ちこくだ~!」
くそ~!まだ眠れると思ったのに~!
「だから言ったじゃん!まったくもう・・・広兄!?着替えるなら着替えるっていってよ~!」
「え?なんで?」
別に兄妹なんだからいいんじゃねえの?
「なんでって・・・もういいよ!・・・はぁ・・・」
「な、なんで怒ってるんだ?」
「広兄はねぇ!・・・もういい・・・学校いくね!」
「お、おいちょっと!愛華!」
はぁ・・・また機嫌を悪くしてしまった・・・謝らなくちゃ・・・
こういうことはよくある。だが怒っている理由がわからん・・・。
「っていうかやべえ!?はやく行かないと!」
おれは愛華に追いつくため早く出た。
「はぁ・・はぁ・・あいつ早いな・・・」
くそ~早く行って謝らないと!・・・いた!
「お~い愛華~!・・・愛華!?」
愛華の周りに変な光が!助けないと!
「な、何これ!?・・・広兄!来ちゃだめ!」
「愛華~!」
「きゃあ~!」
愛華の周りの光が強くなり俺たちはこの世界から消えた・・・。
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俺は心地よい風が吹く草原で目が覚めた。
「う、う~ん・・・ここは?」
なにやら昔のヨーロッパのような所だが・・城みたいな建造物もあるし・・夢?・・そ、そうだ愛華!
「あ、愛華!」
「う、う~ん・・・広兄・・・?」
ふっ・・・無事だったか・・・よかった~!
「ひ、広兄!ここどこ!」
「わ、わからない・・・それにしてもあの光はいったい・・・ん?なんだ!?」
先ほどの光とおなじような光が俺たちの前に現れた。ん?女の子?
「目が覚めましたか?勇者様?」
「ゆ、勇者?」
「はい!勇者様でございます!」
この子は頭がおかしいのかな・・・?
「そ、そんな、頭がおかしい子を見ているような顔をしないでください!」
いや・・・だって勇者ってどこの異世界だよ・・・しまった!フラグか!
「とりあえず!ここは貴方達の世界で言う、異世界なのです!」
拝啓母上様・・・俺たちは大変な所に来てしまったようです・・・。
更新遅めです。よろしくお願いします。