八歩目
そういえば大事なジャイアントアントの、胸のカップを書くの忘れていましたので書き足してますw
普通のジャイアントアントはBカップで、女王はDカップになります♪
女王の部屋を出て、土で出来た通路を監視役と歩いてると、監視役が尋ねてきた。
「では魔王様。まずはどちらから御案内いたしましょうか?」
俺に訪ねられても、どんな部屋があるのかもわからないんだけど。
とりあえずは服を着たいから、「とりあえず、何か着るものが欲しいのですが」と監視役に伝えると。
「そのままでもよいのでは?」
監視役が何を言ってるんだみたいな顔で言ってくる。
いや、こっちが何を言ってるんだと言い返したいんだけど。
魔物からすれば裸が普通か。
なんと返答すればいいだろう…… 正直に言うと。
「このままでは新しい性癖に目覚めそうなので……」
「? 服や防具などでしたら武器部屋にあるはずですので、そちらから御案内しますね」
二回目の何を言ってるんだみたいな顔を頂きました。
ですよねー。それが普通の反応ですよねー。
監視役の好感度が下がってるはずなので、もう変なことを言うのは止そう。
せっかく魔王と認めてくれた子に前言撤回されたら、俺の心がズタズタに裂けるかもしれない。
もう監視役の好感度を下げたくないので、余計なことを言わないように慎重に短く一言、「お願いします」と言って監視役の後ろを、とぼとぼと歩いて付いていった。
目印になるようなものがない通路を歩き、幾つもの別れ道を曲がり、やっと監視役が一つの部屋の前で止まり目的地に着いたのがわかった。
この部屋までの道程を思い出そうとするが…… 思い出せない!!
俺は複雑過ぎる巣の構造を覚えられないと確信して、覚えるのを諦めた。
目的の部屋に行く時は魔物娘に頼もう。
そんなことを思ってると監視役が振り返って説明をしてくれる。
「ここが武器部屋になります。服などは木箱の中にありますので、好きな物を着て貰って構いませんので」
「では遠慮なく」
そう言って俺は部屋の中に入った。
部屋の中は整理されてて、壁の辺りは棚が置かれていて、剣は剣、斧は斧で分別されている。
中央には木箱が積まれてあって中を覗いて見ると、色取り取りの服が詰めてあった。
着られるものがないか服を出してみると、大体の服が裂かれていたり火で焼けていたりした。
これを見るとジャイアントアントがどれほど壮絶な戦いをしたかが窺える。
しかし、どれも血は付いていなかった。
周りを見渡して見たら、武器や防具にも血は付着していなかった。
もしかしたらジャイアントアントが一つ一つ洗ったりしてるのかもしれないな。
そんなことを考えながら、服を探していたら、裂かれたり焼けたりしてない服が幾つか見付かった。
その中から良さげなものを取り出して着てみる。
布で出来た白の半袖服と、何かの皮で作ってある茶色のベスト、あと茶色の布で出来た半ズボンを着てみたが、やっぱり現代の服と違って、ごわごわしていて着心地が悪かった。
鏡を見て全身を見たい所だが、さすがに姿見はこの巣にはないだろうし監視役に聞いてみるか。
「どうかな?」
「お似合いですよ。魔王様」
監視役はにっこりしながら、言ってくれる。
お世辞だと思うが、似合ってると言われると照れ臭い。
着替え終わって、少し疑問に思ったことを聞いてみた。
「ここにある武器はやっぱり殺した人間から?」
「大体はそうですが、ノームから貰った武器もあります」
ノームから貰った武器…… 凄く気になる!
駄目元で頼んでみるか。
「見せてもらってもいいかな?」
「それはいいですが、女王様から武器は持たせないようにと命令されてますので……」
ですよねー。
けど、持つのが駄目でも見るだけなら問題ないはず。
「大丈夫ですよ。触ったりしませんから」
「わかりました。ちょっと待ってて下さい」
監視役は諦めたのか呆れたのか。
溜め息を吐いて、部屋の片隅に歩いて行き、置いてある木箱の蓋を開けてある物を持って来た。
持って来た物は手甲と呼ばれる防具だった。
手甲は腕から手の甲までをおおう布で出来ているが、腕の周りを四つの筒のような物が付いている。
どう見ても防具に見えるのだが。
「もしかして、これがそのノームからの武器ですか?」
「はい。能力のせいで腕が捥げてしまうので、扱える者がいないですが……」
腕が捥げるって、どんな能力なのやら怖くて使えない。
俺は監視役に見せてくれた礼を言って、案内を再開してもらった。
その後色々と部屋を案内してもらった。
時間もどれほど経ったのだろう。
この巣に居ると、外が一切見えないから、今朝なのか夜なのかわからない。
今は休憩室と呼ばれてる部屋で、椅子に座って休んでる。
周りには俺と監視役の他にも、椅子に座って休んでるジャイアントアント達もいる。
そういえば案内中、他のジャイアントアントとすれ違うことが度々あったが、全員俺のことを興味津々で見てきてた。
あの様子だと、もうこの巣にいるジャイアントアント達には、俺のことが知られてるみたいだな。
そんなことを考えていたら、部屋を案内していた監視役が、こちらに振り返って話しかけてきた。
「とりあえずはこんな所ですね。さて次はどうしましょう?」
長かった案内はやっと終わったようだ。
俺は女王の話を聞いてから、確かめたいことがある。
「自分の力を確かめたいので、広い場所で自分と戦ってくれませんか?」
「…… わかりました。巣で広い所は女王様の部屋だけですので、もう一人連れて外に行きましょう」
少し考えてから監視役がそう言うと周りを見渡して誰かいないか探してると、俺の背後から声が聞こえてきた。
「わたしを連れて行ってくれないかな?」
7月から今の仕事を五時間バイトにしてもらえるようになりましたので、更新早くなると思います♪
早く他の人外娘を出したい(;´Д`)