ものは相談です。
今、咲ちゃんと楓ちゃんが家に訪問されています。
そこで、私はプールの件を相談する事にしました。
「凛ちゃん。話しって何ですの?」
「お姉さま。お話しってどのような事でございますか?」
「ねぇ、咲ちゃんも楓ちゃんも暑さ対策はどうしているの?」
「お姉さま、暑さ対策とはどのようなものでございますか?」
「そうね~~タライに水を張って足を浸けるとか畳で寝転ぶとか夜、廊下で寝るとか色々。」
「・・・・私、そのような事はしたことありませんし。そのような事が暑さ対策なんですの?」
「そうそう。私なんかキャミと短パンでウロウロしたり畳の上で昼寝をしたり。でも、鷹くんには叱られているのよね~~」
「・・・・・お姉さま。私にはよく分かりません。」
「楓ちゃん、暑さ対策とは、暑さを如何のように過ごす為の工夫をしているのか。をお聞きされているのよ。」
「咲さん、そう言う事ですか。私は日中は北側の部屋で過ごし、日(太陽)が落ちる頃、自分の部屋に戻ります。」
「咲さんは如何、お過ごしですの?」
「わたくしは暑さが苦手ではないので特に別に何もしておりません。でも、やはり夏は暑いですわよね。」
「ねぇ、みんな。ものは相談なんだけど。私、この暑さを乗り切るためにプールを作ろうと思ってるのよ。でも、ウチの庭は池が無くて、木々が多くて無理なの。そこで、誰か庭に池のある人は?」
「お姉さま。友親さまのお庭には池がありますわ!」
「康紀さまのお屋敷にも池があります。」
「じゃあ、どっちが広くて大きいの?」
「そうですわね、小さな船を浮かべるくらいでしたら。」
「咲ちゃんの池は、どう?」
「確か、去年に康紀さまと御家族様が観月会を船の上でなされたと聞いております。多分、康紀さまのお庭の池だと思いますが。」
「咲ちゃん!康紀さんの家に行って池を見に行きたいわ。どう?これからでも行ってもいい?」
「これからでございますか?・・・・・多分、良いかとおもいますが。」
「じゃあ、決まりね!みんなで、康紀さん家に行こう!!」
「お姉さま。教えて頂きたいのでございますが、プールとはどのような物でごさいますか?」
「う~~~ん。プールの説明って難しいのよ。簡単に言うと夏場は涼しくなる所?かな。そして楽しい。」
「よく分かりませんが、お姉さまがそこまで仰るのなら、きっと良い物なのでしょう。私は協力させて頂きます。」
「ホホホホ・・・・・楓ちゃん。きっと出来上がったら、楽しくて涼しいですわよ。」
私と萩さん(私の監視役)。楓ちゃん、咲ちゃんと4人が康紀さんのお宅訪問です。
さすが!大貴族様のお屋敷は違います。庭が立派です。池もこれまた立派!大きな船が浮ぶくらいの広さですよ。でも、ここで問題が。なぜなら、池が大き過ぎて多分、かなり深そうです。
確かに、30メートルは無いと思いますがプールには不向きのような感じです。
私達がプールですると言えば、単なる「水遊び」に過ぎないからです。
「咲ちゃん。康紀さん家の池は・・・広過ぎてプールには適さないような気がする。ごめんね。でも、この庭はステキだよ~!十五夜なんてさ~綺麗な月が見れるんだろうな~」
(お姉さま・・・・やはり、月が恋しいのですか・・・・)
「凛ちゃん!では、今年の観月会はこの庭で致しましょうか?きっと気に入ると思うわよ。」
「お姉さま!次は友親さまの屋敷はどうでございましょう?今から来られます?」
「もちろん!!咲ちゃん、萩さん。行きましょう!」
私は良い顔をしない萩さんを無理やり引っ張って咲ちゃんと楓ちゃんの家(友親さんの屋敷だけど)
に行きました。やはり、友親さんも立派な貴族様です。当たり前なのですが、屋敷も大きい。
早速、楓ちゃんに案内されて「池」を見に行きました。すると、なんと、なんと理想的ではありませんか!
「楓ちゃん!理想的な池です!早速なんですが友親さんにお願いして貰える?この池を私達に貸して貰えるように!!」
「はい!友親さまにお願いしてみますわね。多分、大丈夫だとは思います。ご心配なさらないで。お姉さま!」
「凛様、楓様、そして、咲子様。いったい何をお作りになられるのでございますか?よく分かりませんが、この萩まで楽しみでございます。」
「萩さん!出来たら一緒に入ろうね!」
「・・・・・・・入る?・・・・・」(楓ちゃん)
「・・・・・・・入る?・・・・・」(萩さん)
「ホホホホ・・・・。皆さま。きっと楽しくなりましてよ。楽しみでございますわね。」(咲ちゃん)
「みんな!そう思うでしょう!ヘヘヘ・・・・楽しみだね~~」
「楓ちゃん!早く、友親さんに承諾して貰ってね~~」
「そうですわ!お姉さま!そろそろ友親さまがお帰りになられますわ。お姉さまから直接お願いされたらどうでしょう?プールという物の説明ができませぬ故。」
・・・・あの、ヘラヘラ、チャラチャラした友親に私が「自己談判しろ」ってか!!!