歌を教えて下さい。
私がこの世界に来てから事あるごとに「歌会」があります。
確かに、歌はこの世界には重要だと知っているんだけど、私は苦手!
それに、難しいったらありゃしない!!
私が会ある度に読む歌は鷹くんには不評。
だから、そこで私は歌の勉強をしようと思っているのです。
私の先生は萩さんと華ちゃん。
でも、ご主人様には内緒です。だって驚かせたいから!
「凛様。では始めましょう。」
「ハイ!萩先生。」
「凛様。今の気持ちを歌にして下さいませ。」
「・・・・・・今の気持ちねぇ~~!・・・嬉しいや 嬉しい 我を教える 師は萩」
「ねえ!どう?萩さん。・・・・何?泣いてんの?」
「凛様!萩は嬉しいので御座います。このわたくしが凛様をお教えしているだけですのに『師』と申して頂いて!」
・・・・・萩さんは私の先生になりません。私が読んだ歌、全て泣く。
だから先生を華ちゃんにチェンジ。
「凛様。では、夏について歌を作って下さいませ。」
「ハイ!華先生。」
(凛さま~~~!このわたくしが師などと。恐れ多い事で御座います。)
「夏ねえ~~~。夏。夏・・・・サンサンと 照りつく日差し 秋待つ思ひ」
「華ちゃん先生!如何?我ながら良い出来だと思うんだけど!」
「良いですね。わたくしも凛様と同じ思いで御座います。」
「我暑い エコを考え 我慢する」
「凛様。エコとはどのような事で御座いますか?」
「エコとはね、無駄な体力を使わない事よ。」
「あ~~~、なるほど!そうですわよね。暑い時はじっとしているのが懸命ですもの。」
「夏来る 恋しや恋しい プール待つこの我。・・・ごめん、字余り。」
「そう言えば、凛様!プールなる物をお作りになられたそうですが、そんなに良い物なのですか?」
「うん!そうだよ!水の中って冷たいし気持ちが良いし。最高!でも、ご主人さまがね~~~受けが悪いのよ~。だけど、咲ちゃんや楓ちゃんには喜んで貰っているし。そうそう、楓ちゃんなんか友親さんと毎晩、入ってるんだって!咲ちゃんだって康紀さんと時々入りに行くんだよ!でも、鷹くんはね、そのような事が出来るか!ですって。変わってるよね。鷹くん。」
(凛様。何も変わっておられるのではありません。鷹明様が普通なのでは?友親様や康紀様が変わっておられると思います。わたくしは。)
「そうだ!今度、華ちゃんも一緒にプールに入ろう!経験した方が良いよ。水着は私が何とかするからさ!それに・・・・楓ちゃん家の若い家来さんも大勢いるから楽しいよ~~~」
「何!若い殿方ばかりですか?・・・・是非、連れて行って下さいませ。」
「・・・・華ちゃん、あなた結婚してるし子供までいるんでしょう!浮気はダメよ!」
「ええ。分かっておりますとも!勿論!眼の保養で御座います。」
華ちゃんは若いだけあって「若い殿方」と言う言葉に凄く反応してしまいました。
結局、華ちゃんとは歌の勉強にはならず、ガールズトークで終わり。
今日は勉強するつもりで先生に付いたけど、結局、何も勉強にならなかった!
やっぱり、お金を出さなきゃ身につかないのかな?
タダで教えて貰おうとした私が甘かった!!
「凛。熱心に何をしておるのだ!」
「何でも無い!!」
「ホホ~~!歌の稽古か!感心だな。」
私はこの人と今、出会うのがイヤだったのに。絶対、難癖つける。そんなに私が面白いのか!
鷹くん。右口元が歪んでるよ。
イヤなヤツ!!




