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往路四日目編

10月2日午前8時30分起床。

もはや定番になったコンビニ商品を食す。

栄養バランス的には見事なまでに赤点だが、たぶん気にしたら負けだ。

これにコーヒーを加えて、栄養バランスの帳尻を合わせる!

朝食を済ませると適当に片付けてから早速、出発。

目指すは吉野ヶ里遺跡。

カーナビ様の力を借りて、突き進んだ先は、吉野ヶ里遺跡西側の駐車場。

まてまて、カーナビ様よ。

何でそっち案内すんのさ。

散策していて解ったんだけどね。メインの駐車場があるじゃないか。

そっちに停めて置けばさ。喫煙OKな公園だと思ってタバコ吸いながら歩いていて注意されることもなかったんだよ?

まぁ、俺が悪いんだけどさ。

誰もなかったし広くて気持ちよかったし、携帯灰皿もあるし、いいかな~、って……。

言い訳だけどね。

とりあえず宝物殿見てそれから散策して行こうと思っていたわけなんだけど。

とにかく広くて気持ちが良いんだここが。

人なんてタバコを注意してくれた職員っぽい人だけだしね。

とりあえず要塞みたいな物見やぐらだか何だかという所まで行ったんだけどさ。

存在が、『こっちくんな!』見たいで威圧的だったのを良く覚えてる。

そして確信したんだよね。

実は邪馬台国九州説を支持する人な訳ですよ。私は。

文化の入り口である九州。

そこにやって来た舶来品。

そんなもの全部卑弥呼の墓に埋めるわけないと思ってるんだよね。

だから奪われないように要塞化する。

それにね、当時の中国には癖みたいなものがあって、自分以外を蛮族と見ていたみたいだから、呼び名も『いやしい』名前を当てるんだよね。

似てない?

『やまたいこく』と『やまとのくに』だから卑弥呼も『日巫女』だと思うんだよね。

つまりアマテラスの岩戸隠れは皆既日食による『日巫女』の世代交代。

解りやすく言うと卑弥呼暗殺事件が神話化されたものが『岩戸隠れ』だと思ってるんだよね。

その一端を吉野ヶ里遺跡を見ることで感じられると思っていたんだけど、それについては上出来だったよ。

気分よく古代に好き勝手に思いをはせながら高床式倉庫あたりに差し掛かると、この旅で初めて他人から声をかけられた。

「一緒に勾玉作りませんか?」

「いや、この後予定があるので……」

無碍むげに断ってしまったけど、本音から言うと物凄く作りたかった。

いろんなことが頭を駆け巡ったんだよ。

だってさ。

まだ20代と思われる女性だよ?

そんな人がさ、古代人のコスプレをして笑顔で語りかけてくるのさ。

興味ないわけないだろう?

俺もあの格好するのかな?

とか、

どちらから来られたんですか?とか聞かれて、千葉ですって答えて。

千葉から来た理由をとりとめもなく話して、結果的に結婚式に出席すると言う……。

あ、ワイシャツ忘れた。

って、そんな事が駆け巡ったから断ったわけなんだけどね。

それにしても重大問題だ。

何で今まで気がつかなかったのかと言う問題もあるが、裸にネクタイしてジャケットと言う激しいスタイルが頭をよぎる。

でも、かなり昔に月間ジャンプでそんな主人公の活躍を描いた漫画があった気がする。

たしか、カンカン帽みたいなのかぶって、やたら良いアクションしていたような記憶がある。

まぁ、そんな事どうでも良いのだ。

早々に吉野ヶ里遺跡を、それこそ後ろ髪を引かれる思いで立ち去ったのだが、

問題となっているワイシャツは、道すがらGETすることが出来た。

ジョリィパスタで昼飯を食い、やることも特にないので早速ホテル入り、

ここでベッドに横になり、体を伸ばして大いにくつろぐ作戦に出たのだが、

まだ早かったせいか、部屋が用意できていなかった。

それならば、コーヒーをすすり優雅に時を過ごそうと言うことでコーヒーを注文したまではいいのだが、

他県の友人が次々と現れるに至っては、そんなことも出来ず、入室、から結婚式、披露宴と怒涛のごとくに流れ込んでいった。

結局3次会で行った九州ラーメン屋も同じような味で、うまいんだけど、なんともいえない感覚だった。

ちなみにそこの高菜は七味がかなり利いていて、そこがとても良い感じだった。


人事異動の波に乗り、ちょっと忙しい毎日です。


この物語はいよいよ往路編の最終章まで来ました。

次回から復路編になります。


いよいよつまらない結果が近づいてまいりました。

お楽しみに!

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