往路三日目編
10月1日午前8時30分、ここは閑散とした状態だった。
すごく広い駐車場なのに、車が1台。
とりあえず、外に出て少し体を動かしてから、駐車場の反対にあるトイレへ。
トイレに入る前に気づいていたのだが、売店は閉まっているし、
これは道の駅じゃないな。
って、勝手に思った。
カップラーメンとコーヒーをすすり、今日の目的地へカーナビをセットした。
今日の目的地!
出雲大社参拝だ。
以前、旅人生の3大目標として設定したもののひとつだ。
この旅では実に二つもクリアする予定。
実に軽快に走行する。
途中ちょっと松江あたりで混雑していたが、
さんざん怖い目にあってきているので何の問題も無かった。
本当に何のことなく出雲大社へ到着した。
しかも午前中にだ。
さすがに名高い神社だけのことはある。
駐車場がちゃんと整備されているんだから……。
実際もっと山の中にあって駐車場は広いけど砂利で、
なんて妄想していたんだけど、まるっきり見当違いだった。
境内に早速入ると、『凛』と、空気が凝縮している感がある。
さすがは聖域だ。
もちろん境内で一服するなんて不謹慎なことを思うことも無く、歩く。
前方に見えるのは、白装束に赤い袴。
脳内補正入っている気がするけど、石畳を外して歩く巫女さんに、
思わず石畳を外して歩くことを思い出す。
うわ~、巫女さんが本当に居る~。
コスプレとしての巫女さんには、別に興味が無いが、
こういった場所で会う巫女さんというのはなんだか特別な感じだ。
いや、別に変な思いがあって言うんじゃなく、単純な話なんだが。
神聖な場所でしゃなりしゃなりと近づく巫女さんと俺の間にはずいぶんと距離があるんだ。
だけどその間には誰も居ない。
俺の後ろにも。
絶対そんなわけないのは解っちゃ居るんだが、まるで出迎えてくれているみたいじゃないか。
録画シーンだったら凝視ですよ。
どんな人かな~とか、
いろいろとチェックしたいじゃないですか!
だけどね、チキンハートを持つ僕にはそんな根性は無かったのじゃよ!
勇気を振り絞ったのは、すれ違いざまの会釈だけ。
返してくれるんだから嬉しいじゃないか。
すっかり嬉しくなってさんざん散策して宝物殿まで立ち寄っていい気分になって車に乗り込んださ。
ちっちゃな男だと再認識はしたがね。
そうそう、君が代に出てくる『さざれ石』っていうのも見た。
これを見るまでは、『さざれ』と『石』は別の意味だと思っていたんだが、
違うことにその時気がついたよ。
まぁ、それはともかく、車に乗り込んだらする事するでしょう。
風呂探し。
昨日とは違った方法で検索をかけ、導き出した答えは徳山市の風呂!
今度のは特殊な風呂じゃなくてレジャーな風呂だから安心だ。
山陰を快適に抜け、途中でコンビニに寄って昼食。
もう定番になってしまっているのが悲しい。
島根県の西端あたりから南下を開始する。
思ったことは、ガードレールは白にしてほしいこと。
何で茶色なんだろう?
風景に溶け込んで解らないじゃないか。
別に突っ込むつもりは無いけれど、ちょっとドキッとするんだよね。
那須のセブンイレブンが景観に配慮してか茶色い看板を出していたことを思い出す。
あれとは違うので、ぜひ白にしてほしいと思った。
それはともかく、罠とも思えない罠をかいくぐり徳山市に到着した。
さっそく風呂を頂き、良い気分になったのだが、時間は午後7時を少々回った程度。
夜はまだこれからだぜぃ。といった時間なので、ここで一泊するか、先を急ぐかを思案する。
思案1秒。
突き進む!
結論が出たのでとっとと着替えて車に乗り込み走り出す。
目的は大きく2つ。
ひとつは出来るだけ佐賀に近づくこと。
もうひとつは、ラーメンでもいいのでご当地的な何かを食べること。
追加で、道の左側に無ければ寄りたくない。
まるで高速のような速度で流れる2号線を、少しビビリがちに走る。
案の定、ラーメン屋に寄りそびれ、関門トンネルを抜けた。
む~、福岡に入ってしまった。
でも、それはそれで良いじゃないか。
福岡って言えば大都会だよ?ウチに比べれば。
ラーメン屋さんなんて星の数ほど……。
は、発見できなかったけど、やっと見つけたラーメン屋に入る。
こんな街中にあるのに、山小屋って言う変な名前のラーメン屋だ。
どうもチェーン店らしい。
お勧めを聞き、それを注文した。
スープをひとすすり。
駆け巡るは、既概感。
地元千葉の某ラーメン屋と同じ味だった。
これは地元の九州ラーメン屋さんを褒めるべきなんだろう。
でもね、かなりつまらない。
チャーシューの味で新鮮味を出そうかと思ったんだけど、薄すぎてちょっと……。
唯一、高菜の量には感動を覚えたけどね。
思わす大量に入れて食したね。
そして、ご馳走様を言ったころには、もう日が帰っていたんだが、
200号をもう少し走って『山』何とかと言うPAで車中泊する。
明日はいよいよ結婚式だが、その前にもうひとつイベントを組んでおこう。
私生活が忙しくて、書いている暇が無かったので、
久々のUPです。
この旅行記に関しては、乱文スタイルで突き進んでおります。
読みづらかったら言ってください。
直すことはしませんが、心に留め置きます。