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痕跡がひそかに消えてゆく……

 

 個人企画の投稿作品の数が減っていたのでおかしいなと、確認した。

 

 調べて気になったけれど、大丈夫なのかな?


 逆お気にも外れて、評価も一つ一つ消して、感想までも。自らの痕跡をなくしてゆくみたい。思い出の品を焼却しているようで、心にくるものがあった。


 なにか気になる事があったのか、逆に傷つく事があったのか。話し合えば誤解だったり、違ったりしたのかもしれない。


 でも引き止めるのは無理だった。この小説家になろうの場で、偶然出会っただけだから。そこまでまだ信頼関係があるわけでもないし、決断した後にあれやこれや声をかけられる立場にないから。


 つい最近も小説家になろう作家様が急に退会されて、騒ぎになっていた様子。よくある事と他人事のようには思えなかった。


 理由が他にあって、実際は違うのかも知れない。ただ⋯⋯作業の過程を見てしまうと悲しい。


 難しいよね、心の問題。何を求めてやって来るのか人それぞれだから。


 価値観だって、吐き出した側の思い、受け止める側の感覚だって、同じとは限らないから。


 消えてゆく星とかはどうでもいいの。あなたからいただいた思いと、共有した時間は確かなものだから、私は私の糧にする。


 私はたまたま気がついた。新仕様の感想は、削除された痕跡が残らないのかもしれない。いただいた感想は、検索除外の作品に大切に記録し保管する。見られたくないかもしれないから。いただいた感想は残せたけれど、書いた感想の返信は残せなかったのが悔しまれる。


 さよならも言えなかった。ありがとうも言いたかった。そんな誰かのエッセイもあった。自分だって、いつまでここにいられるかわからない。


 保障なんてない。


 未来なんてわからない。


 タフなあなたも、傷つきやすいあなたも、一期一会。


 いつかまた話せる時があったのなら、笑って懐かしめるといいね。


 ここは小説家になろうの海の底。


 ほんのひと時の出会いに悲しい気持ちを胸に抱いたのなら、出会いと別れの手向け、糧にするよ。


 それが私の務め。


 傷は深いけれど、お互い様か。


 ◇


 何があったのかは、直接交流がないとわからない。プライベートかもしれないが、推測でしかないからここで吐き出そうと思う。


 熱くやり合えるから強いわけでもない。楽しくやっているから平気でもない。


 物を書こうという集まる人たちだ、繊細に決まっている。もちろん自分自身の物差しでしかない。


 些細な事で気にし過ぎてしまう、反応して当たり前。それを踏まえて進むしかない。


 だから気にはかけても、傷つきながらも、ごめんなさいと謝りながら、忘れたように楽しむことにするよ。


 ◇


 波風立つ感情を、ととのえるサウナのような作品がある。



 勘違い、行き違い。物事や感情が何かのきっかけでスレ違ってしまった時に、ズレを修復するのは中々難しい。うまく伝わらなくて誤解ばかり生じ、気持ちが落ち込むのだろう。


 気持ちの沈んでいる時、とことん悲しんで泣くべきなのか。静かに情報を遮断し悲嘆にくれる日々を過ごすのか。よほど深い悲しみでない限り、変わらぬ日常に戻る。


 そんな気分の時に読んで、どう反応するかで悲嘆の深刻具合がわかる作品。例のあの方だ。



 いるいる、こういう飼い主。不快に思うそんな共感性と、どうして不愉快で明らかに迷惑なのに、周りは咎めきれないのか‥‥悲しい理由があってなんとも言えない気分にさせてからの展開の意味不明さ。


 意味不明という言葉で、毎度片付けたくない読み手のプライドを嘲笑うかのような感情の変化。一つの感情に揺り動かされた後に読むと、サウナでととのうように、感情がととのう。


 ホラーかと思ったけれど、これは純文学だ。オチは一見雑に思えても、純文学ならいい。とにかく脳内をやられる。感情がぐちゃぐちゃになる作品。



タイトル:星空に架かる虹


Nコード:N3559JR

年齢制限:なし

種別:短編

ジャンル:純文学〔文芸〕

作者:七宝 様

掲載日:2024年 10月23日 19時27分

文字数:9,346文字


あらすじ


 マキとレーテの物語。



 

 

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