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振り返るとグダる、クリームソーダの原風景

 クリームソーダ祭り、思い出エッセイ、ぐだぐだです。類似多くなるのでこちらに投稿。

 クリームソーダ‥‥私の場合はメロンソーダフロートの記憶や思い出が、実は結構ある。


 幼い頃、出会ったクリームソーダは汽車の模型が走るレストランだったと思う。汽車が走るだけだったのか、運んで来たのかまでは覚えていない。


 最近の記憶と混じってしまって、汽車のお店がどんな感じだったのか、語るほどの自信がなかった。


 汽車のお店は、ロストハウスに少し登場した叔母さんが連れて行ってくれたお店。お子様ランチのプレートも汽車で、つまようじで作った国旗が欲しくてたまらなかった。


 メロン色のクリームソーダはそのお子様ランチのセットについて来たのだ。チェリーは缶詰のもの、アイスクリームは少なめでホイップがついていた。いまならウェ〜ッてなるくらいの激甘。甘さに飢えていた当時は、絶対に飲みたいって思っていた。


 思っていた‥‥そう、ろくに飲めなかった。叔母さんは優しいのだが、食べ物に関しては厳しかった。お子様ランチを残さず食べないと、クリームソーダはお預けのまま。


 必死になって食べたものの、食べ終わってクリームソーダにありつける頃には、お腹パンパンでとてもじゃないが、クリームソーダを楽しんで飲むまで至っていないと思う。


 だから幼い頃のクリームソーダは、思い出補正がかかっている。幸せな気分と、光景がクリームソーダを神化させているのだ。


 同時期に駄菓屋のおばあちゃんのクリームソーダもある。あれはメロンソーダのジュースの粉みたいなもの。あと商魂たくましいオババだったので、幸せではなかった面もある。わりとアイスのクジや自販機のジュースで当たりを引くタイプなのに、夏休みに遊びに来た先のその駄菓子屋で当たりを引いた事がなかった。


 毎日通って同じものを買ってるのに‥‥だよ。大きなジャングルジムの遊具のある幼稚園の前にあるのに、他の子供達はあまり見かけなかった。


 祖母の家に遊びに来た私と違い、地元の子は別な地方へ帰省していたのだろう。つまりその短期間は貸し切り。まあ……クジは当たらなかったし、お小遣いは毎日きっちり絞り取られたけれど、面倒見は良かったように思う。


 時代は飛んで、喫茶店で働きたくて仕方なくて飛び込んだのが、癖のある常連客のいる喫茶店だ。クリームソーダ祭りの話は実話に近い。いたのだよ、ああいう娘。というか、客だけでなく従業員も変わった子が多かった。そのあたりは読みたい人がいれば書こうと思ったが、まあお察の結果。


 改稿するより、いつか丸ごと書き直したい。裏エピソードや人物ネタが豊富なのだが。


 クリームソーダの作り方も、まだやっている店なので、誰かの載せた現物の写真はある。自分で頼むのは気が引ける‥‥それがクリームソーダ。


 ただ小洒落ていたと思う。パフェグラスといっても、厳密にはパフェのものとグラスの種類は違う。背の高いスラッとした三角錐の容器。メロンソーダと、レモンスカッシュはソーダストリームで炭酸を作って入れる。コーラとオレンジは瓶。グラスは同じで氷だけ入れて提供する。瓶のコーラは未だに缶より美味いと思ってしまう。グァバだけ紙パックのそのまま。 


 ロングスプーンは柄の部分が捻れていて、ストローは昔よくみたストライプ柄のもの。作る時も、ソムリエが使うような分量測る道具に、アイスクリームはサーティワンで使うようなディッシャー。飲むのはともかく、作るのが楽しいのがクリームソーダたち。パフェやあんみつ系はなんか面倒さが勝ってしまうのよ。


 氷は業務用の製氷機の大きいもの。目一杯座って三十人程で満席の小さな喫茶店にしては氷沢山使うのだ。アイスコーヒーやカレーソースなど鍋ごと冷やすのにも使うからだ。


 大きな気泡の少ない氷を4個程入れると、アイスクリームが乗せやすくなる。メニューでフロートにするのはメロンソーダ、コーラ、アイスコーヒー。かき氷やあんみつとかは除く。


 どなたかのエッセイでちびまる子ちゃんの話でアイスクリームと氷の接地面の事を触れていたし、氷をクラッシュにするか塊のままかもあったね。


 私の働いていた店はクラッシュはグァバやブルーハワイだけだった気がする。ストロベリーはかき氷だけで、ドリンクではなかった。頼まれれば対応したくらいか。バナナシェイクやパインがどっちだったか思い出せない。自分で勝手に作ったものもあるせいか。


 透明度の高い溶けにくい氷だからかと思ったが、いまさらクリームソーダ祭りでわかったことが一つある。


 音。


 グラスの中で氷のカラカラ響くあの音。風鈴の音のように、クリームソーダの肝と言っていい。


 チェリーはそのためにあるんじゃないかと思ってしまう。底に落ちてしまうとさ、チェリー掬うために嫌でも氷カラカラ鳴らすことになるじゃん。


 あと‥‥クラッシュより細やかなかき氷があるし、飲んでさっさと帰れって店ではないので、溶けにくい氷を溶かしながらゆっくり楽しめるようになっていたのかも。


 なんでもコスパ、タイパな現代、昭和レトロな時間の使い方はもう贅沢の極みかもしれない。家賃や光熱費や材料費や人件費とか、世知辛い現実もあって、回転率を考えない店づくりは結局それなりの値段を初めから取る。


 クリームソーダが飲みたいきっかけや喫茶店に憧れた理由とか、突発に始まった祭りながら、ネタになる思い出あったみたい。


 ご迷惑になるので、思いついたまま書いたこの文章は前書きに載せたように、こちらに封印。


 ◇


 ◇


 祭りの恩恵で、真守葉摘シリーズがようやく総計八万文字に届いた。ネトコン感想は抽選だから、感想内容鵜呑みには出来ない。それでも短編集的に一冊分書いたので、地獄の改稿を行えば、読める形にはなるかな。


 思いつくまま書いた作品ばかりなので、自分は読めても他人は読みづらいというのはわかる。綺麗に直そうとしすぎると筆が進まない。そこはしっかりやれよと怒られそう。頑張ります。


 名だたる作者様たちも苦悩している様子。ただ苦悩も糧になるよとだけ言いたい。アナログな私など、チラ裏に大量の文字を書き連ねてはエタった経験がある。紙媒体時は完結出来たことがなく、何年も筆が進まないことがあったことか。


 いまのご時世、書きたければいつでも書ける。思考したことをそのまま文章にする時代が来るかもしれない。それほぼAIだって声は耳栓しておく。


 ◇


 夏のホラー2024新作短編を投稿した。先ほど触れたように、真守葉摘シリーズの作品でもある。すでにクリームソーダ祭りの作品で八万字はクリアしたので、作品を重ねて十万字に持っていきたい。


 新キャラ‥‥最初は女性スタッフと表記していて名前も容姿もなかった。ずっと固有名詞なしの割に作品内に登場するので名前だけ急遽つけた。今後どうなるのかの前に、容姿の描写考えておかないと。


 いただいたクリームソーダ祭りのイラスト共々活動報告に上げたいのだが、眠いので今日はここまでだ。


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