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連載をまた一つ終えて思うこと

 【誾千代さま、異世界に転生す 〜 立花 誾千代 異世界道中談 〜】 本日完結した。


 連載といっても、応募用の八万文字の作品。


 ステータス系初挑戦したものの、物語的にはまだ必要ない。レベルアップでステータス更新〜なんて場面は殆どなく、文字稼ぎの恩恵は大長編になってからになると書いてみてわかった。


 立花誾千代の最初のイメージはゲームから。しかし逸話を追ったり夫の宗茂の史実を追ったりすると、この幼馴染みの夫婦は相当仲の良かった夫婦だったのではないかと思ったのだ。


 御家のために誾千代は身を引き、宗茂に側室を迎えさせた。しかし、宗茂に跡継ぎが誕生する事はなく、立花の家督は弟の子に移った。


 立花夫妻が不仲で子を成さなかったのではなく、宗茂と側室に娘は生まれたものの、跡継ぎの男子が生まれるまで頑張らなかった気がする。


 また想像の域に過ぎないが、宗茂は誾千代が好き過ぎて、いつも元嫁についてあれこれ口にしていたのではないだろうか。


 現代でも今共にいるパートナーを差し置いて、元夫元妻の話を絶えずされて面白く思う相方はいないと思う。


 誾千代が別居を申し出たのも、聡い彼女が宗茂を立花の家を守るために決断したと思う。血筋は絶えても家は残る。そういった割り切りは、二十代くらいの女性なら潔い事があるからだ。


 当時と戦国と価値観は違っても、男女の思いはそれより昔の万葉の時代から似たようなものだと考えている。


 もちろん当時のそんな記録は残されていない。物語のために都合よくそう思いたいだけだと言われればそれまでだ。


 でも僅かに残された資料と行動と事実から、充分あり得る話ではないかなって……想像を働かせるのは自由だ。


 関ヶ原の戦いの後、権力基盤を固めるために豊臣恩顧の武将達が政権に都合良く消えていく。


 秀吉や清正すら恐れさせた立花の比翼の鳥、連理の枝。誾千代はその才覚を問題視され、消された武将の一人ではないだろうか──


 ──これは流石に都合の良い解釈、推測に過ぎない。現実にifは起こり得ないだろう。それでもその才気を活かすことなく病死で終わらせるには、惜しい人物。


 病死とか井戸に落ちて亡くなったのではなく、いっそ活躍の場を異世界に与えてみたいと思った。


 ゲームなどにはそうして異界で暴れ回るシリーズは当然ある。でも結局は有名どころがメインになり、誾千代さまは脇役にされてしまう。


 それが不満。それがもどかしい。偉人が活躍するその他のお話を否定するつもりはない。


 ただ──才能がありながら不遇の身で終わったものや、謂れなき罪で殺され無念を晴らす物語は昔からある。


 誾千代が中心の物語があっても、いまいち彼女の可能性を示しきれていないと思った。だから自分で書くしかない。


 転生後の年齢を七歳としたのは城督と認められたのが、七歳という年齢だったから。任せるに足る器量をその年で得ていた、逆説的にそう考えたのだ。


 また武将としては厳しい反面、父親の道雪(戸次鑑連) は、誾千代をもの凄く可愛がったのではないかと思っている。


 城督の件もそうだし、宗茂を誾千代の婿に迎え跡継ぎにする件も、結構無茶を言っているからだ。


 ────全て想像に過ぎない。でも、戦国で無双し荒らし回るわけではないので許して欲しい。

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