プリンセス
最近、創作現場も大変だ。
『文化の盗用』と言って、外国人が別の民族の文化やファッションをすることを否定する動きがあるのだ。
そこまでしなくても…とも思うし、弥助の問題を考えると、そう手放しにも出来ない気もする。
でも、将来、日本人がドレスを着るのにイチャモンつけられてもなぁ…(´-`).。oO
なんて考えて、少女時代に好きだった『まりちゃん』を思い出した。
まりちゃん…昔、天池真理さんがプリンセスに扮してテレビに出ていた。
ブラウン管の向こうで微笑む純白のドレスのまりちゃんに…子供心に胸を打たれた。
これだ!と、思った。
まりちゃんに心を見いられた女児は私だけではない。
殆どの日本の少女は、あの笑顔にやられた。
日本人が、西洋の物語のプリンセス…
地上波が、東京の放送すら、地方に全て流れなかった昔は、何も、問題にならなかった。
が、今なら、文化の盗用だからやめろとか、言われちゃうのだろうか(-_-;)
しかし、私は、まりちゃんには存在意義があると思う。
確かに、西洋のプリンセスは魅力的だ。なりたいよ?
でも、日本人の私が、どんなに創造力を駆使して夢想できたとしても、限界はある。
トンビが鷹を生もうとも、
蛙の子は蛙だし、
私だって、大人になれば、お母さんの用な姿になるんだ。まあ、良くて、親戚の明美ちゃんが関の山。
西洋の姫にはなれない。
が、それでも、昭和少女には夢の特権があった。
花嫁として、愛する人のプリンセスになる日が来る…
純白のドレスのドレスを着て、生涯、一日だけのプリンセスになる夢を見る権利を。
それは、物凄い強権だった。
どんなにブスだ、バカだとからかう男子でも、この夢をからかうことは周りの批判を…両親に追求されるほどの強い批判をあびる、まさに、強権だった。
が、そんな強権がDNAに通じるわけはない。
私は、あの父と母の子なんだ。
どんなに、アメリカ映画の華やかなドレスを夢見ても、成長した私に似合わないのは、知っていた。
そんな時に、ブラウン管の向こうから、純白のドレスのまりちゃんが、正解を身につけて現れたのだ。
ああ、あれ、あれよぅ…私の求めるプリンセスはっ( 〃▽〃)
黒髪で、銀のティアラのまりちゃんは、そうして私の心に焼き付いた。
確かに、日本人が西洋のプリンセス役はおかしいかもしれない。
でも、夢を見るのは自由だと思う。
特に、花嫁衣装に関するものは…
逆に、白人が白無垢に憧れたり、着たいと考えるのもありだとおもうし、国際結婚の時代、想像すら出来ないのはおかしいと思う。
けれど、そんな時代背景や想いを…いちいち、海外の人に説明するのは大変だ。
確かに、海外をまたいで一発当てる夢は見れるようになったけれど、海外配信を含めて話を考えるのは…
まあ、私の場合、まずはブックマーク二桁から考えよう。うん。
今の世の中がどうであれ、まずは、自分が嬉しい話を考えよう。




