史実とテンプレ28
少女時代の懐かしい偉人、ミツコに再開して、弥助の問題は、なかなか、複雑な感じがしてきた。
はじめは、ただ、腹が立ったけれど、やってみると、人をバカにしたり、差別をして、あれだけ炎上させるのも大変なんだと気がついた。
勿論、そんなつもりは企業には無かったと思う。
彼らが一番に欲しかったのは、金だからだ。
世界人口の割合も多い、そして、購買力のあるアジア、黄色人種をマーケットから除外して商売をする気なんて無かったに違いない。
基本、日本のアニメは人気だし、ファンアートは凄い。
本来なら、この熱量で応援してほしかったに違いない。
なんで、こうなったか、その理由の1つに、会社の状況が、あまりよくなかった事、人気シリーズを統括していた、開発者がいなくなった事があるようだ。
そして、人不足。
それにしても、どうしたら、あんな風になるのか…ミツコを使って、やってみると、難しく感じる。
弥助に兜を着せて馬にのせるのは、多分、ミツコに、公爵以上、王家の装いをさせるようなものだと思う。
例えば、昭和の時代、オカッパ頭の庶民の小さな女の子が、西洋を夢に見る。
いつか、あんなドレスを着て、ウィーンのヴィーナオーパンパルにデビュウしたいとか考える。
いつも教室の端で、本を読みながら憧れる地味な少女。
が、ある日、いじめっこの男子に夢ノートを取り上げられてメチャクチャにされて、バカにされる。
『お前みたいなブスが、舞踏会に憧れんなよ!』
うーん、昔のテンプレ…でも、今は、使えないんかぁ〜
そっちに染々するわ。
打ちのめされる女の子に、キリスト教の宣教と、英語教育に来ていた、若い女性、キャシー先生が助けてくれる。
そして、相談室…大概は、視聴覚室とかが使われたけど、今は、保健室かな…
こう言うときは、なんか、お茶とか、特別に貰えたりしたなぁ。
紅茶が、まだ、少し贅沢な時代、小さなクッキーと一緒に出されて戸惑う少女。
キャシー先生は笑って聞いてくれる。
「私の国のお姫様は好きですか?」と。
まあ、キャシー先生はアメリカ人なので、基本、オーストリアとは関係ないし、アメリカにはプリンセスはいない。
が、まあ、こんな風に昔の少女漫画は続いていたな。
少女は頷く…そして、さっきのいじめを思い出して、少し、涙目でこう言う。
「先生、私、バカですよね、こんなに太って醜いし、男子がバカにするの、わかるんです。
私なんかが、お姫様になれるわけが無いのに、恥ずかしいです。」
ああ、なんか、本当に良い感じに昔の少女小説だわ(T-T)
そうよ、昭和の少女漫画って、西洋の派手な話の他に、こんな風な社会派の地味に頑張る少女もいたわ。
今じゃ、メジャーでは描けないんだろうけど、
ほぼ、マイナーリーグ確定の私には、金の匂いがしてくるわ…
とりあえず、千円、一気に稼げる話にならんかなぁ〜
と、脱線した。
絶望する少女に、キャシー先生は微笑むわ。
基本、この時代に田舎にまで来る白人は、宣教を目的にしていて、ここでイエス様の話をぶっこんで来るんだけれど、学校内だし、キャシー先生は、バックの中から、小さな美しい小瓶を取り出す。
少女は、その繊細な瓶に思わず見いる。
そうよね、この時代の母の化粧水なんて、白い色の、のっぺりとした瓶で、化粧はあまりしない方が良いって言われていたんだもん。西洋の香水瓶は、空でも欲しかったわ。
ゲランのミツコ…懐かしいわ(>_<。)
私も、大人になってから、デパートで探したわ。
買わなかったけど。
ともかく、少女は、瓶に釘付けになり、キャシー先生は言うの。
「この香水の名前はね、『ミツコ』って言うのよ。実在した日本人の伯爵婦人をイメージして作られたのよ。」
ははは、なんか、いいなぁ。この話、書きたいわ。
それにしても、キャシー先生、日本語堪能(^O^)
ここから、なんか、凄いドレスの無敵ミツコに変身させるのか…
なんか、勿体ないな。