表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
原作と改変  作者: ふりまじん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

372/409

時代と表現

最近、自分と時代の『当たり前』が違うんじゃないかって気がした。

私は、剛が死んだ今でも剛の物語を描きたいと思っている。剛の話は愉快で面白いと今でも信じているからだ。

剛はいいやつだった。

確かに、どこか抜けていて、なんだかユーモラスだった。食べ物が好きで、なんでも欲しがったし、何にでも興味を持っていた。

やつは建築、土木の関係の仕事をしていたので山とか僻地にゆくことが多かったし、家に帰ると家で食事をしていたのであまり出歩くことが無かったのだそうだ。

だから、みんなでハンバガーショップに入った時は、小さなことで子供のように驚いていた。

そんな姿は新鮮に思えた。そして、こんなに大切にファーストフードを扱うのだから、企業ウケもいいと思ったのだ。

間抜けの話を書くのでも、ウケのいい話とダメな話がある。

間抜けで少し抜けていてもなんだか愛されるキャラというのは、子供のような優しさや喜びを表現出来ないとうまくはない。


初めてハンバーガを手にした奴の嬉しそうな表情。目玉焼きの入ったハンバーガーを見た時の驚き。

古い農家で育って、毎食、うまい米食が黙っても並べられるそんな生活をしてた剛は、1人でわざわざ車で行かなければいけない街のハンバーガーショップで、混み合ったパイプ椅子で縮こまって食べる事に価値をきい出せなかったのは仕方のない事だと思う。


まあ、普通、バーガーショップなんて友達と少し談笑しながら何かをつまむ、その為のお店のようなものだから。

でも、剛はそう言う所で談笑する友人がいなかったのだ。


彼の名誉のために言うと、剛にはちゃんと友、先輩の類はいた。近所には幼馴染もいる。

ただ、私のお父さんのように、山とか僻地で長期間出稼ぎにゆく仕事の場合、なかなか関係者以外とで開く機会がなくなるのである。


それで一生生きて行ければ、それでよかったんだと思う。ハンバーガーショップなんて行かなくても彼は幸せに違いない。

それができなかったのは、バブルの崩壊と、建築関係の仕事の激減、リストラという災難が彼を襲ったからである。


そして、なんだかんだとあって、私と知り合い、仕事が見つからなかった事もあってフリマに参加をしたのだった。当時はフリマの全盛期でなんでも売れた。


という前提で剛のバーガーショップのおかしな振る舞いを見ると、それほどおかしくは感じないと思う。

やつは家では結構、上等の白米を、都会じゃセレブだってなかなか食べることの出来ない上等な米の飯と、新鮮な野菜の煮物、魚などを食べていて、ファーストフードの出番なんてないのである。

仕事で出稼ぎにゆくときは、男の飯場の飯なので、あんな小さなバーガーなんて出てくることはなかったのだ。


まさに、奴にとってハンバーガーショップやファミレスは異世界だったのだと思う。


私は、WEBで小説を書きながら、金儲けを企んでいた。名古屋で豪遊できるくらい貯めたかった。

だから、どうしても、人気ジャンルに行くことを考えた。

そこにゆけば、まともな文章さえかければ、そこそこ稼げると、そう言われていた。


その噂が本当であれ、嘘であれ、私は行く事を目指した。

コロンブスが新大陸の不確かな情報で海を渡ろうとしたように、私もテンプレさえ踏めば評価されるというファンタジーに夢を描いた。


剛の様子は滑稽だった。一体、どこからやってきたんだ?と、言いたくなるくらい変な事に感動していた。

それが、私には異世界かからきた人を思わせた。ついでに、異世界転生しておっさんが活躍する物語が明期だった。やれると思っていた。



と、いうことで、当分、剛を観察したり、こっそり文章の練習をしたりしていた。


でも、うまくは書けなくて、現在に至る。そして、なんとなく書けそうな気がする現在、なんとなく、このまま書くと良くない気がしたのである。


気がつくと、ネットでは発達障害に対する記事が増えた気がしていた。そして、変な行動について、その行動を笑うにではなく、何か、単語をつけて説明する記事にあたるのだ。

食べものをなんでも欲しがる剛のような人間は『食べ尽くし系』などと呼ばれているようだった。

確かに、剛はなんでも欲しがったが、基本は私のもの限定だし、貧乏だった奴のために気を遣って注文するものだったので、食べ尽くす事には基本、それほど我々には、基本問題がないのである。


でも、現在、生きている、そして、ネットで見ている人には疑問が湧くに違いない。


それに気がついて、ここで少し考えないといけない気がした。

こうやってすぐに私は止まるんだけれど、でも、最近、炎上を見ていると、ゆっくりと進んできて良かったのかもしれないと、そうも思えるのである。


私はSNSはしてなかったし、地味に不人気ジャンルで描いていただけで、身バレが怖かったから、そこまで変なものは書いていない、と、思う。

まだ、ギリ、巨匠とアニメ制作の夢見てもま、問題にする人がいないくらいには、まだ、大丈夫だと思う。


それにしても、ネットとは怖いものだと思った。

でも、怖いけれど、だからこそ、昭和では叶わなかった私のような人物の願いがワンチャン叶う、そんな力も感じるのだと思う。

この気持ちを魔術に変えて、世論の力を黒魔術と白魔術に変え、そして、ネットの問題や恐怖でファンタジーを描く。それが出来たら、あと少し、上に行ける気はするのである。


ここで、1つ分かったことがある。

アニメ映画には、家族と見るためのものと、1人で、もしくは仲間やネットで語る類のものがあって、金になるのは後者である。だから、現在は家族で見られる新作が激減しているし、表面上は金にならないから私が食い込む隙間が生まれているということだ。


まだ、夢は終わらない。

でも、それを叶える力は、話ツィには多分、備わってはいない気もする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ