キャラ変
なんか、昭和の漫画のドラマ化で配役の発表で批判が出ていた。
モグリの天才外科医の昭和の漫画王の原作なんだけど、ライバルの安楽死の請負医師を男性から女性にキャラ変したらしい。
しかも、敵ながら人気のあるキャラらしくファンの違和感が半端ないらしい。
私も、ちょっと…と思った。
確かに、ドラマはお金がかかるし、人間関係的に何とかしなきゃいけない場合もあるかもしれない。
だとしたら、私ならどうするだろう?
そう考えて、ここで配役の女優さんのスキルが大事だなぁと思った。
脚本の場合、作った話に女優がついて行けないと、もしくはイメージが合わないと破綻する。
今回の場合、戦争の中でなくなる命を扱い、その苦悩の末に安楽死を与える医師の道を選んだキャラを女性に変える。
たぶん、こんなに批判されると考えなかったんだと思う。私も脚本家の立場になったら、何も言えない気もするが、架空の話だから好きに書く。
私だったら、本当に真逆のセクシー美人、もしくは清楚な感じの女医にする。
年齢は20代の後半設定で、女優は30代全般か、女優として、人生の岐路に突き当たる年頃の人を選ぶ。
そして、天才外科医が、偶然出会うところから、話を始める。
天才外科医は、勿論、かの医師を知ってるので、彼女が別人だとわかる。わかるはずなのに、気がつかないふりをして、食事をしたり話したりする。
外科医の助手の女の子はヤキモチを焼きながら、彼女を調べる。
この女の子に、視聴者の不満を代弁してもらう。
彼女はなぜ、都市伝説の死神医師を名乗るのか…
これを大枠のテーマに、各回の話は普通に進行する。
この時、女医の女優の演技が後の展開に強く影響する。
盛り上がりの回まで、視聴者や助手の女の子に嫌われながら、それでも、視聴者を見方につけないといけないからだ。
ターゲットは独身男性。
大概は、孤独に亡くなる事に潜在的に不安を感じてる。
不安がなくとも…優しい異性に哀れまれて逝きたいと考えるか、そんな考えの人物を理解はしてくれる。
お茶を濁し、視聴者の話題を拡散するために、お色気要素を入れる。
安楽死の前には、薄い白装束で、シャワーで必ずみそぎをする。
下着をつけずに水に張り付く白装束は…カメラマンがよければ、少し、家庭内を凍りつかせるだろうエロさがあり、けれど、それほど下品にはならないはずだ。
彼女は…伝説の安楽死医を探していた。
彼女には、生まれつきの持病がある。
それは、ある地域でおこる風土病で、発病したら、地獄の苦しみを味わうことになる。
少女時代、それが村を襲ったとき、安楽死医がやって来て、村の皆を診察した。彼女を除いて…
彼女は、知り合いの医師の家に引き取られやがて、医者になった。
闇で、安楽死を請け負う…
けれど、自分の発病の時は、かの安楽死医に最期を頼みたいと思っている。
そして、あやふやな記憶の先にある真実を知りたいと考えている。
かの天才外科医は、それに気がついていて、それとなく彼女を診察している。
そして、その風土病の原因を、治療法を探すのだ。
こんな感じだろうか…
これなら、はじめから、偽者認定だから違和感がすくないし、女優もいきると思うんだけど。
まあ、頭で考えるのと、実際の人間を使うのは違うし、難しい。
大体、うまく演じられて、安楽死について問題になるのも考えものだ。
まあ、それはともかく、噂のドラマ、どんな評価が飛び出すのか、今から楽しみである。