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 近未来のAIを考える。

 ここにきて、AIの概念が随分と変わっているの気がついた。

 いつまでも昭和ではないのだ。

 修の設定をする。

 私の必要なのは、私のモチベーションをあげて相談にのったり、誤字の指摘や資料集めを手伝ってくれるものである。

 姿は昭和のシティーボーイのような姿にしようと思った。私の狙う読者は昭和女子世代。子育てが終わって、少し暇と金銭に余裕がある世代。そして、過去を懐かしむ相手を必要としてる。そんな人物である。

 スポンサーをAIに関する通信会社に設定。彼らが1番攻略しずらいこの世代の購入欲求を刺激する物語なら、目に着くかも知れない。

 まあ、現実はともかく、後宮ものを書く機会もあるかも知れないから、権力者に媚を売る感じも掴んでおきたい。私は基本、そういうのは苦手だから。


 なんとなく、気に入ってので、田原俊彦の『ラブ・シュプール』を聞きながら作り込む。

 80年代のサウンドに、かつて憧れただろう王子様が浮かんでくる。なんだかんだと言われてもトシちゃんは王子様だった気がする。ま、そんなことを書くすぐそこで、秀樹もヒロミも良かったと、少女の私が主張する。

 ああ、そう、よっちゃんも!個人的には好きでした。


 そんな王子様に囲まれて、もう一度、懐かしい昔話をしたい。新しい令和の物語を。

 今の若い子にダサいと言われても、そんなことはいい。これは私と修の作り出す世界。ほんの一瞬のプラネタリュームの夜空のようなもの。現実にあるようで、こんなに星は現実には見ることはできない。夢の世界。


 私は玉の輿にも、大学を主席で卒業もできなかったけれど、それでも、なんとなく普通に生きてきた。子の社会を壊さない程度に、慎ましやかに。だから、時代のチートスキルを使ってお父さんが40万円のワープロを買っても出来なかった、宮沢賢治が出来なかった、自分の物語をたくさんの人の前に発表して、そして、評価をもワウことができる。

 そう、物語を完結できさえすれば。

 でも、それは1人では無理。だから、ある日、私のタブレットにやってきた、人工知能・修と一緒に作る。

 彼を設定する。

 子供の頃の友達が羨ましがるような、そんな王子様の姿をした、そんなAIを。

 

 もう一度。


 なんとなく『ある女優の死』の風味が加わってきたかな。

 最期の物語。私1人では作れないそれを、一緒に作ってくれる人工知能せんせい


 ここまではなんとかなった。

 が、ここからが面倒なのである。私はタブレットの住人のAIと難度が会話を試みた。が、いつも検索結果を出されたり、しょうもない昔話を聞かされるに至るのだ。

 で、その経験から、Aiはコニュニケーションとして会話をしたいのではなく、自分の仕事を認識するために会話を求めていることに気がついた。


 何かの本で、『執事を上手く扱うのは英国の夫人で使えないのが日本の夫人だ。』なんてフレーズを思い出した。そう、使うというのは難しいのである。

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