昭和は難しい
GW、賞を取った邦画を見た。
怪獣映画で、戦後が舞台だった。違和感が沢山あった。
はじめに、女性の言葉遣いが荒い。
終戦後の日本で、混乱し、暴力の横行するような社会環境で、あんなに無防備に、しかも物おじしないで叫んだりはしない。
ついでに、徴兵されて前戦に行った人に対して開口一番、不服や文句なんて言わないと思う。
最近、災害も多く、そんな状態の中、やっとの思いで戻ってきた人に対して、まずは文句を言うのはおかしい。
街が消滅している、ここからの復興で、男手は必要だと、助かると思うから、心理的には手助けして欲しいと思う気がする。
そして、上下関係が、あの時代にしてはないように思える。
ついでに、あんなに叫ばないと思う。叫ぶと言うことは、敵を刺激するし、味方の場所をおしえることになるからだ。長期に及ぶ空襲を括り抜け、小学校から教育されていた人たちには見えない。
そして、仮に東京に住み、自分の自宅が焼け落ちていたとしても、まずは家族を探すと思う。
親はともかく、兄弟は疎開している可能性が大きい。なぜ、それをしないのか?全国の親族の誰かに連絡しないのが不思議。
そして、この時代、励ましの言葉に『生きろ』はない気がした。
食料も、家族も、国も亡くなって、いつ死んでも不思議ではない中、生きる方が難しく、日々、生き抜こうと考えているはずだから、ここは『もう、死んでしまおうかな?』のセリフに何かを返す方がいい気がした。
ネットの評価は基本良かったし、世代や考え方で好き嫌いが分かれる映画だあると思う、そして、時期も作品の印象に大きく影響すると思った。
最近、アメリカの要人が日本を批判するように思える発言をし、そこからのアメリカで評価された、日本が怪獣にボロボロにされる映画を見ていると、そんなに日本が壊れるのが楽しいんだろうか?と、悲しい気持ちになる。
多分、時期が違っていたら、もう少し、破壊される街ではなく、再生しようとする人の方に気が入ったのかもしれない。
リメイクの物語の場合、他の作品や時代、各シリーズの俳優と比べられるので、大変だ。
そして、完成、お披露目の時期と運というのも必要なんだと思う。
この時、やはり、景気が良く、自分の生活が楽しかった時代のものが良いふうに思い出してしまうのは仕方ない。
円安、不景気、少子化、こうも先の見えない時代に街が壊れるのを見てるのはなんか、暗い気持ちになる。
昭和だって円は安いし大変だったけれど、家族が多く、子供がいて、未来の夢があった。
今は、墓仕舞い、家仕舞いの話題を思いながら、怪獣が街を壊すのをただ、黙って見ている。
どこかのパラレルワールドの映像を見るように。
この怪獣が倒されたとしても、だからと入って未来が変わるわけでもない。
ただ、静かに街は消滅して行く。
なんか、すごく浮上できない気持ちになる。
ここは、時代と、その時代の視聴者の気持ちも考慮しないと上手くないなと思った




