ガイド
お父さん勇者についてアイディアが出てこなくなってくると思う。やはり、名作と言われるものは設定がしまっているんだということを。
『デスノート』であんなに湧いてきたアイディアが、おとうさん勇者になってしまうと出てこない。
デスノートは、それだけ設定ができているんだと思った。だから、名作に二次小説が出来上がるのは、その作品の愛もあるけれど、設定がしっかりしまっていて、素人でもその世界観で物語が作れるんだと、そう思った。
が、私には私の話がある。お父さんがマウントが取れる話はどんな巨匠にも書けない。私だけが描けるので、私が死んだ時点で消滅する物語なのだから。
お父さんは時代に潰されて叫ぶことはできなかった。
でも、お父さんが守り育てた時代のチートで、私は世界に向かって数カ国語で翻訳されて読まれる可能性があるのだから。
少女時代、風船に手紙をつけたり、瓶に手紙を入れて海に流したり、それで世界とつながる夢を見た。
現在、そういう行為は、無人島に遭難でもしないと出来なくはなってしまったけれど、代わりにインターネットでもっと簡単に世界に言いたいことを発表できる時代になった。
私は1999年を生き延びた。だから、こうして物語を描いてゆくことができる。
なんて、そんなことよりどうしよう?
ここから物語を進めてゆかないといかない。でも、書き始めると、さまざまな事を思ってしまう。
例えば、『女神の命が短くなって、世界が崩壊するのを勇者が救う』この設定だと『ネバーエンディングストーリー』のパクリと言われるんじゃ無いだろうか?とか。
でも、そんなものをパクってはいない。人のアイディアを入れ込む余裕なんて私にはない。とはいえ、書いていると今ままで読んだ物語を思い出してしまうのも現実なのだ。
まあ、世界の崩壊がないと、勇者が登場できないからここはテンプレとして、ガイドを作ろうと思った。
著作権の切れた『オズの魔法使い』のイメージをもとに物語を作ろうと思う。それは2019年、剛と最後の話をしていた時に考えていたアイディアだった。
パブリックドメインの名作と一緒なら、きっと私は完結できる。そして、剛にモーニングをご馳走してもらおうと。その願いは叶わなかったけれど、そのアイディアと剛もつれて話を作ろうと思う。
できればお父さん勇者は、転生した事はここでの話にとどめて、ジャンル・ハイファンタジーにしたいけれど、でも、それだと、なろうのテンプレが使えないな。やはり、ここは異世界転生になるんだろうか。
まだ決めてないけれど、名前はラテン語でつけて行こうと思っている。
お父さんは自分の何かを『伝える(ナラーレ)』事をしたかったし、『先生』になりたかったのだから、
ナラーレ・マジスター(仮)にしておこうか。
ナラーレとか名前をつけると、少しずつ嫌悪感は何なって、自分のキャラって気がしてきた。
ナラーレ 15歳。 ここからどうなってゆくのだろう?




