リスペクト
わたしは、初めての連載を完結させたくて、未完を乱造しながら活動している。
本好きの私の知識は、主にテレビと図書館にあったが、ネットの時代、様々な人の意見や新しい情報に混乱した。
そうして、色々しらべ、90年代の記者を一人、作った。
他の人はどうか知らないけれど、私は1度、物語にして第3者の視点でものを考えて話をまとめる。
まあ…これがまとまらないんだけど(T-T)
で、ノストラダムスと90年代のオカルト話を調べるために当時、そんな記事を書いていた記者を作る。
北条…そんな名前のモブキャラだった。
当時、私には話の筋が似てしまう漫画の存在に困惑していた。
ネットでは盗作には厳しい目を向けられる。
まあ、たいして読まれていないような…私のような作品は歯牙にもかからないけど。
人気が出たら別だ。
当時、私も1度くらいは…例え、1日でも…
頑張れば総合ランキングの300位に名前が載る日が来るなんて信じていられた…だから、パクリの疑惑は怖かった。
似てしまったのは、90年代の人気の少年漫画で、Kと言う編集部の人間が、颯爽と世界の謎を解き明かすシリーズだった。
が、私はその話は読んだ事がない。
テレビドラマにすらなったらしいが、本当に知らない。これが昭和の特撮ものなら…パクリの疑惑を甘んじて受けたに違いない。
で、調べるうちに、その作品もまた、G先生の本を参考にしている事が分かり、そこで納得した。
そう、歴史や事実を調べれば、似たような結末にたどり着く。
逆に、行き着かなければいけないのだ。と、気持ちを落ち着けた。
ある日、私は昔の人気アニメの実写を見た。
そして、違和感を感じた。
主人公の刑事が、アニメの姿を模していたからだ。
あのアニメは、実写のデフォルメで作られている。
キャラクターは、当時、人気のあった俳優をモデルにした人物や、有名な海外の作品のキャラを登場した。
似顔絵もそうだが、漫画にする場合、モデルは特徴を誇張される。
そして、昭和の時代、実際にセルに手で絵の具を塗って作成する為、そして、テレビの画像がそれほど良くないため、色合いも今のように多彩ではない。
そのことを調整しないでドラマにしたのが、私には違和感だった。
その刑事は…きっと、あのドラマのあの役者さんがモデルに違いないから、コートは、そんな感じのシックで仕立ての良いコートにしないと。
帽子は、舗装されていない道の多かった昭和では必須アイテムだけど、現代にリメイクするなら、無い方が良いに違いない。
リアルをいれなくては、あの番組の…本当の刑事さんを模して!
と、考えて、自分の考えに違和感を感じた。
本当のドラマの刑事…
いや、ドラマの刑事は偽物じゃん!!
そこで、私には捜査一課の刑事に知り合いがいない事に気がついた。
もとより、田舎には捜査一課はない。
そして、ドラマのように毎週、田舎の観光地で殺人はおこらないのだ。
そこで気がついた。
そう、私がみたいのは、本当に働いている刑事ではなく、テレビドラマで働いている、本物の刑事がみたいのだと。
ここで、作り出した北条と言うキャラクターを考えた。
そう、お客さんは90年代に本当に働いている…マガジン編集者をみたいのではない。
あの時代、テレビや漫画で馴染みになった、あの編集者に会いたいのだと。
だから、90年代のオカルト記者をつくるなら、Kの雑誌が人気で、出版業界で君臨する世界観で作らないと『リアル』では無くなるのだ。
私の北条は、あの人気雑誌とその編集者Kの存在に嫉妬したり、憧れたりしながら、三流出版社で生活しているはずだ。
これは、もう、私には覆せないし、この設定を使わせて貰うしかない。
これは…有名になった作品の…ひとつの時代を作り上げた作品の払う有名税で、私がこれを使う事、これがリスペクトだと思った。
勿論、某作品のキャラは使えない。
ただ、事務所の雰囲気や、仕事体制、取材の仕方などは、そちらに似せながら、90年代のリアルを重ねる必要はあるんだと思った。
これは、長く、凄く参考にさせてもらう必要があると考えた。
だから、正規であのコミックを買おうとした。が、現在は出版はしていない。
モヤモヤしている時に、電子書籍の存在を知った。
電子書籍は、無料も多く、そして、安価で作品を手にする事が可能だ。
私は、小説で小銭を貯めてそれを買おうと思った。
あれから3年。
やっと、500円を稼ぐことができた。
泣けた。
3年。コミックを一冊買うのに3年だ。
通算、5年、数万字の道のりに涙が溢れてきた。
これで本が買える。小学生の時ですら、こんなに…辛い道のりではなかったのに…
この時、子供の頃、大好きな作品の単行本を買った記憶がよみがえった。
漫画本は宝物だったんだ。
そう、思った。
そして、あの巨匠の作品もまた、誰かの宝物だったに違いないと考えた。
次は、あの巨匠の電子書籍を手に入れようと思った。
私の文章で。
一円単位で小銭を稼いで手にする事が、今の私には必要な事なんだと感じる。
が、正直、好きな本が、好きなときに買えるような…そんな人気作家になりたいわ…
3年で500円なんて…辛すぎる(>_<)
ここで、なんだか、チートと呼ばれるものに焦がれる気持ちを少し、理解できた気がした。
別サイトの話が登場しますが、ほぼ、なろうで読めるし、サイトに誘導する意図はありません。
ついでに、活動報告で2点でも欲しいとネット大賞落選後に書いて、だれにも相手にされなかった程なので、もう、本当に、こう言うのを書くのは恥ずかしくて虚しいのですが、たまに、ボヤきたいので、お願いします。
500円貯まって、あまりにも嬉しくてフライングで記事書いちゃったけれど、いざ、買いに行ったら50円足りなかった(´;Д;`)
泣きそうになりながら、10円、20円で泣いたり笑ったりした子供時代を思い出していた。
これは、辛いけれど、必要な経験のような気がする。
でも、50円、また、頑張らないといけないと思うと、辛くもある。