合わせ鏡
時代は変わった…
1970年代は、正月の生放送で芸能人の家に突撃したり、家族で歌を披露したりするのが当たり前だった。
まだ、家督と言う言葉が当たり前に使われている時代だった。
芸事をする家は家族が全て、それに携わっていた。
家族は職業でも1つで…ネットなんて無かったし、ストーカーと言う言葉が現れるのは、もう少し後の事になる。
家族は1つ。小説になるなんて栄誉な事。
だから、自分のエッセイなら、家族を出しても当たり前。みたいな雰囲気があった。
が、現在、そうもゆかない。
家族と言えど独立し、全く別の人生を歩んでいるし、SNSで噂にされたら大変だからだ。
まあ、やってみれば…そう簡単に、ネットの噂になれないのも分かるけれど…
今時は、昔話も難しいのだ。
父は亡くなっているから良いとして、見ばれした時に、関係者が知らん顔を出来るように、あからさまに架空の家族を作り出す必要がある。
こうして、無駄な未完を増やしてきたけれど、まあ、仕方ない。
あからさまに分かるように、『若草物語』方式を使おうと思う。
オルコットは、友達をモデルに4姉妹を作ったけれど、私は剛をモデルに兄を作る。
そして、実際の話を少し誇張して例え話をしよう。
面倒くさいけれど、これも…まとめあげれば作品で投稿も出来るはずだ。
設定に、設定の話が重なって…なんだか、合わせ鏡の世界のようだけれど…
まあ、いいか。