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小熊のモンちゃんと仙人様のお話

作者: 心月

あるところに、小熊のモンちゃんがおりました。ある日、山に美味しいキノコを取りに入ると、立派な岩を見つけました。

キノコが沢山とれたので、岩の上で休んでいると、『おーい、ちょっと助けてくれんかの?』と声がしました。

モンちゃんは周りを見回しましたが誰も見当たりません。

どうやら、声は座った岩の隙間から聞こえてくるみたいです。

モンちゃんは、『どうしたんですか?』と岩の隙間に声をかけました。

『ワシは、山の仙人じゃ。小さくなる術を使う練習をして小さくなったのじゃが、うっかりこの岩の隙間に落ちてしまっての。良ければ助けて欲しいんじゃ。』と言いました。


モンちゃんはキノコのかごを置いて、細くてしっかりした木の枝を岩の隙間に入れて引っ張りました。

すると、枝に小さな仙人さまがつかまって出てきて、あっという間に大きな姿になりました。


モンちゃんはビックリして、仙人さまをじっと見つめてみました。仙人さまは、白いおひげの長い、白いお洋服のお爺さんでした。


『助けてくれて、ありがとう。お礼に3つ、願い事を叶えてやるぞ!』と仙人さまは言いました。


モンちゃんは、お腹が空いていたので、

『では、美味しいご馳走がいつでも食べられるようにしてください!』とお願いしました。


仙人さまは、『よしよし、まず一つ目の願いを叶えてやるぞ!』と呪文も唱えました。

すると、モンちゃんの目の前にヒラヒラしたテーブルクロスが出てきました。

この布の前で、ご馳走を出して下さい!と願うと色々なご馳走が出てくるぞ!食べ終わったら、布は畳んでしまえるし、何度でも使えるわい。

試しにやってみるとよいぞ!』と教えてくれました。


モンちゃんは、さっそく、テーブルクロスの前に座って、ご馳走を出して下さい!と願うと、

あっという間に、美味しいご馳走が沢山現れました。嬉しくなって、モンちゃんは仙人さまと一緒に仲良くご馳走をいただきました。


お腹いっぱいになると、仙人さまは、

『では、二つ目の願いはなんじゃ?』と聞きました。

モンちゃんは、『どこでも、快適に暮らせる持ち運べるお家が欲しいです。』とお願いしました。


なるほどと、仙人さまは頷くと、また呪文を唱えました。すると、丸い赤い玉が仙人さまの手のひらに出てきました。

『この玉を地面に置いて、お家よ出てこい!と願うと、玉の中からお家が出てくるぞ。家をしまいたいときは、お家よ小さくなれ!と願えば小さくなる。やってみるとよいぞ!』と玉を渡してくれました。


モンちゃんは、さっそく玉を平らな地面に置くと、お家よ出てこい!と願いました。すると、玉が割れて中から芽がでてきて、どんどん大きくなると、住みやすそうな赤い屋根の木のお家になりました。中に入ってみると、気持ち良さそうなベッドや、キッチン、お風呂に洗面所、トイレもありました。

モンちゃんは、すっかり嬉しくなって、仙人さまにお礼を言って、お家を玉に戻しました。


『さて、最後の願いはなんじゃ?』と仙人さまはモンちゃんに聞きました。

モンちゃんは、『自由に世界を旅出来る、持ち運べる飛行機が欲しいです。』と言いました。

『なるほどなるほど!』仙人さまは言うと、

今度も呪文を唱えると、手のひらに緑色の玉が出てきました。


『この玉を好きな所において、飛行機になれ!と願うと飛行機になるぞ!ちなみに宇宙船にもなる。』と、ニヤリとしました。


モンちゃんはビックリして、『宇宙にも行けるんですか!嬉しいです!ありがとうございます!』と喜びました。


それでは、よい旅を!と言って仙人さまはドロンと消えました。


モンちゃんは3つの宝物とキノコを持って、自分のお家に帰ると、キノコのお弁当を作って、自分の大切なものを荷造りをして緑の玉の飛行機に入れると、さっそく世界を見に旅立ちました。


モンちゃんは素晴らしい世界を見て、宇宙も旅します。

どんな素敵な出会いがまってるかな?

楽しい旅になりますように!


いい夢みてね。お休みなさい。

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