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抹茶のドーナツ

作者: shachi

ある日彼女はそこにいた。たまたま通りかかった喫茶店で。

あの日のことを覚えているだろうか。

僕のことを覚えているのだろうか。


彼女に初めて会ったのは、小学五年の春。

高学年になったぞ、と教室全体が浮き浮きしていたところに、彼女は転校してきた。

彼女の名前はM。

彼女は明るく元気で、すぐクラスに馴染んだ。もちろん、僕とも仲良くなった。


ある日の放課後、僕と彼女は命令じゃんけんというゲームをした。命令じゃんけんとは、じゃんけんに勝った方が命令できるという、いかにも小学生の思いつきそうなゲームだ。

そしてそのゲームに僕は勝った。僕は答えないだろうなぁと思いつつも命令をした。

「好きな人教えて!」

彼女はためらわず、即座に

「S君だよ!」

と言って、彼女は教室を出ていった。

 僕は、わけが分からなった。S君とは僕で、僕のことなんて眼中にもないと思っていたから、余計に混乱した。嬉しい気持ちもあったと思うが、衝撃が大きすぎて、今も思い出せないでいる。

 その後、彼女から手紙をもらい、正式に付き合うことになったのは言うまでもない。


 そして別れは突然やってくる。

中学二年の秋、彼女から小さなメモをもらった。その中には『別れよう』の4文字。

中学に入り、勉強や部活動が忙しくなった。当然、二人で過ごす時間は減り、結局、デートをもしないまま、一緒に帰ることぐらいしかできなかった。

当時の僕はメモの内容を受け入れることが出来ず、何度も彼女に電話をした。三十分以上離すこともあったが、彼女の意志は変わることはなかった。そしてそのまま、高校に進学することになり、僕と彼女は別々の高校へ進んだ。

そこから一切、彼女と連絡をとることはなかった。 


 最近になって、会ったと言えば、成人式だ。会ったというよりも、ほぼほぼ見かけたに近い。

全く話す機会もないまま、成人式は解散した。


そして今に至る。大型ショッピングモールの喫茶店。そこに彼女がいた。店員として。


僕は本屋に目当ての本を買いに来たのだが、まさか2軒隣の喫茶店に彼女がいるとは思わなかった。

彼女を見つけた瞬間、僕は急ぎ足で、その喫茶店を通り過ぎた。彼女の視界に入りたくないという気持ちでいっぱいだった。

気持ちを切り替えようと、本屋に入り、すぐ目当ての本を探したが、なかなか見つからない。本を探す時間は、僕の頭の中が彼女いっぱいになるには十分すぎた。結局本は見つからず、店にも置いてないということだった。

何もしないで帰るのは、あまり好きじゃない。だから僕は、隣にあったミスドに入り、甘いものをテイクアウトしようと考えた。彼女は何が好きだろうか、と脳裏にちらつく。知り合いだから、差し入れするのは当たり前という謎の使命感にかられ、僕はノーマル、クリーム入り、抹茶のドーナツをそれぞれ一つずつ購入した。

 店員さんに抹茶だけを別の紙袋に入れてもらった。

 そして、僕は2つの紙袋を持ち、彼女のもとへと向かった。

 

 心臓がバクバクしていた。そもそも本当に彼女なのだろうか、別人だったりしないだろうか、僕が僕だと分かるだろうか、と不安で仕方がなかった。


喫茶店の前に来た時、ちょうど彼女が店の前にいた。僕は思わず、声をかけた。

「久しぶり!」

 彼女は、驚いた様子で振り向いた。別人だったらどうしようとかそういう不安は緊張で消えていた。

「え、あ~久しぶり。」

 最初はわからない様子だったが、何とか思い出してくれたように感じた。

ネームプレートを見て、本人だと確信した僕は、紙袋を差し出した。

「これ上げる。差し入れ!」

「え、なにこれ。ありがとう。」

 少し戸惑っているようだったが、彼女は笑っていた。彼女の笑顔は、昔から好きだった。できれば、見たくはなかった。幸せだったあの頃の思い出は、思い出したくもない。

僕はほかに何かしゃべろうとしたが、緊張で何も思いつかなかった。

「おつかれさま、また今度ここにお邪魔しに来ます~。」

と言って、僕は出口へと背を向けた。

「おつかれさまー!」

彼女の声が背中に響く。振り向きたい気持ちもあったが、その気持ちを抑えて、出口へ向かった。


帰りつくまでの時間が長かった。ずっと彼女が頭から離れなかった。


家につくと、すぐさまベッドに横になった。慣れないことをしたせいで、どっと疲れが出たのだろう、目を閉じると、すぐ眠りについた。一時間ほどたっただろうか、目を覚ました僕は、机の上に置いてあったミスドの紙袋を開けた。


そこには抹茶味のドーナツが一つあった。

それは、ほんのり苦かった。


どうもshachiです。

久しぶりの投稿となります。最後まで読んでいただきありがとうございます。


さて、どうだったでしょうか?うじうじしていた男子?のお話は。

ちょっと気持ち悪くね?と思った人もいるかと…。(笑)

まあ、それはさておき、これ実は本日起きた体験談なんですー。

いろいろと改正してはありますが…。自分に起きた出来事をありのまま書いてみました。

なので、これは私の心情とも呼べます。(笑)


まあ、こういう恋愛もあるってことで!


昔から国語が苦手で、うまく表現できず読みづらいとこもあったかと思います。

良ければ、アドバイス・感想をおきかせください!!

お待ちしてます!!


では!(・0・)/


P.S.

『プラネット』のanother storyよりも先に挙げてしまいました。

期待していた方すみません。m(_ _)m

現在、進んでいないです。いつ上げるかもわかりません。申し訳ないです。


shachi




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