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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

兄と幼馴染は攻略対象私は悪役令嬢

転生したら兄は攻略対象且つ婚約者で幼馴染は攻略対象。勿論私は悪役令嬢

作者: 黒宮 黝稀

今流行りの転生ものに乗ってみました

内容はタイトル通りかな?

かなり勢いで書いてるためおかしい所が多々ありますが見逃していただけると幸いです

それでは楽しんで頂けることを心より祈っております

世界で⒈2を争う大国メレディス王国

その中でも取り分け大きな学園“フォレスター学園”

貴族位のある数多く子息子女が社交性や教養などを身に付けるために通う学校

そして今日は記念すべき卒業の日

卒業式は終わりこれからは今まで学んできた事の復習と社交界へ出るための基礎練習という意味合いを込めたダンスパーティーが始まる


「リーフィア・エスコット!そなたとの婚約を破棄させてもらう!そして、エレノア・フェレスと婚約することをここに宣言する!」


さぁ、めいいっぱい楽しもうと誰もが思ったその時一人の若者の声が当たりを支配する。

これはよくある物語のよくある1幕。

誰もが名前を呼ばれた私に注目する。どう返答するのかと。

これは何度も見てきた光景、そして何度も聞いてきたセリフ。

ゲームの様なご都合主義な内容。そうここは乙女ゲームの世界。

私は悪役令嬢で、声高々と宣言した彼は王太子であり婚約者のレイモンド・メレディス、そして戸惑いながら様子を伺う少女エレノア・フェレス。


「分かりました。貴方の婚約破棄受け入れます。ただし、エレノア様。殿下を幸せにしなかったら許しませんよ」


私は清々しいほどの笑みを浮かべレイモンドの言葉を受け入れる

今日は前世から続く全ての因縁に決着を付けよう。

今でも鮮明に思い出す忌々しい記憶。

そして消えることの無い憎しみは徐々に徐々に募っていく。




少女の人生は幸せで満ちていた。少女の側には大好きな兄と幼馴染がいた。二人がそばに居てくれるだけで良かった

だけど少女はもっと幸せになりたいと思った。

過ぎた欲はその身を滅ぼすのだと本やテレビ等を通して知っていた筈なのに。

愚かな少女はある日告白してきた仲の良かったクラスの男子と付き合い始め、彼の性格が合わないからとその男の子を振った。

だが、その行動が悲劇を産んだ。

兄の家で兄と幼馴染と一緒に楽しく過ごしていたら、突如その男の子が現れ兄と幼馴染をボコボコにし動けないように縛り付けたあと少女の腕を縛り上げる。


「こいつらの前で散々犯したあと全員まとめて殺してやるよ」


と男の子は歪んだ笑みを浮かべる。最初から抵抗すれば良かったものの少女は恐怖で一切動けずにいた。

兄も幼馴染も何度も「逃げろ」と行ってくれていたのに……

男に好き勝手されながらも少女はただただ泣き叫ぶ「二人には手を出さないで!!」と

だが、男は聞く耳を持たず。

言葉通り散々犯した後、少女の目の前で二人を殺しそして少女も殺した





その記憶がいつまでもリーフィアを蝕み続けある決意を持たせた

“二人を幸せにして私は消えよう”とその為にリーフィアは今日まで沢山の努力をしてきたのだ


「よく、そんな大口が叩けるな。散々エレノアに嫌がらせをしておいて虫が良すぎるぞ」

「あら、当然の事でしょう?殿下と結婚するに相応しいか見極める必要がありましたし、今までの努力が水の泡になりますもの。それに彼女が怪我をするような事は一切しておりません。小言を言っただけですわ。殿下だってご存知の筈でしょう?私には怪我をさせるようなこと出来ないことぐらい。」


そうリーフィアは昔からビビリでヘタレだった。

エレノアに小言を言うのだって怖かった今でも恐怖で身体が震えるのを隠しているのがやっとなのだ

そうなのかと確認の目をエレノアに目を向ける殿下。

その意図を察してしっかりと頷くエレノア


「私は今までずっと兄として貴方を慕っていました。貴方の隣に相応しい人が現れ貴方が幸せになれるのであれば婚約破棄も快く受け入れるつもりでいました。貴方だってそうでしょう?」

「……確かにそうだ。私はお前を妹としてしか見れなかった。恋愛感情なんてなかった」


リーフィアの問いかけにレイモンドは素直に答える


「なので、私は貴方が幸せになるのならこの婚約破棄喜んでお受け致します。……だから、どうか幸せになってください」


リーフィアは心から幸せをねがう。本来なら怒るべき状況なのにだ。でも、リーフィアは怒ったりしなかった。

何故なら、レイモンドと出会ってから一緒に過ごすうちに気づいてしまったから

姿形、性格が違えど魂の性質は同じだったから気づけた。

レイモンドが少女のかつて兄であった人物の生まれ変わりであることに

少女が招いた結果により傷つきボロボロにされまだまだこれからって時に未来を奪われてしまった人だと。

だからこそ少女はレイモンドの幸せを心から願うのだ


「…だが、お前はどうなる」

「大丈夫ですわ。私には殿下に婚約破棄されるまで待つと言ってくださった方がいらっしゃいますから。だから、どうか幸せになってください」


少女はこの会話の中にさり気なくある罠を張った。

ハズレればそれでいいもし当たれば…

いくつもの恐ろしい未来を想像しブルりと一瞬身体が震えた


「恐れながら殿下、先程の婚約破棄の発言は本心であると受け取って良いのですね?」

「勿論だ」


今まで傍観していた1人の青年フェリクスがレイモンドへと声をかける


「それなら良かった。……フィア、僕は君と出会った時からずっと好きだった。フィアが昔から何を望んでいたのかもちゃんと知っている。そして今日君の望みも叶った。だからあの時の約束通り僕と結婚してほしい」

「分かりました。約束は約束ですもの。貴方がそれで幸せになれるというのであれば断る理由はありませんわ」


フェリクスは跪きリーフィアの手を取り彼女の目をしっかりと見つめ自分の気持ちをぶつける

それをリーフィアは困ったような笑みを浮かべフェリクスの言葉を受け入れた


「殿下と貴方の言葉が本心であるのなら私の望みは全て叶いましたもの。」

「リーの望み……?」

「ええ、私の望みは二人が幸せになることですわ」


リーフィアの発言に驚き問いかけるレイモンドに笑顔でなんて事ないように答える

レイモンドは驚きを隠せなかったなぜそこまでするのかと


「何故ってただの幼馴染だからですわ」


幼馴染だからと言われれば納得出来るところもあるだけどどこか引っ掛かってしっくりとは来なかった

その理由を聞こうとした時事件は起きた


「死ねぇぇぇえ!」

「うわぁぁあ!!」

(かかった!)


一人の少年が突然剣をレイモンドに向けそのまま襲いかかってくる

その光景にパーティーに参加していた人達が叫び声をあげ逃げようとするがいきなりの事で動けずにいた

だが、その状況下で一人の人物が動いた


「なっ……!」

「リーフィア!?」

「ふふっ、ありがとう罠にかかってくれて。……そしてさようなら次は地獄で会いましょう。」


その人物はリーフィアだった

リーフィアはレイモンドをかばい

その少年が手に持っていた剣がリーフィアの胸に突き刺さった

そしてにやりと笑みを浮かべ隠し持っていた短剣で少年の首を切る

短剣なので切り落とすことが出来なかった為素早く追い打ちをかけるため胸に短剣を突き刺す

周りでは沢山の悲鳴が上がる。短時間でこれだけのことが行われれば当然だろう


「次こそは……絶対に守る……二人を死なせたりなんか……しない」


胸に刺さった剣を抜くことをせずに朦朧とする意識を殺意で保ち少年を睨みつける

軽く咳き込んだ拍子に口から血が零れでる


(今剣を抜けば死んでしまう……)


ちらりと二人に意識を向ければ驚きと怒りの表情を浮かべていた

フェリクスなんて泣きそうな表情までしている

それを見て思わずクスリと笑ってしまった


「なんて情けない顔してるの……大丈夫、ちゃんと、終わらせるから」

「ゆず…は……」

「っ!?」


悲しげに微笑むリーフィアの表情を見てレイモンドは小さく呟く

思わずリーフィアは驚きの表情を浮かべる


「何で……何でだよ!!柚葉!!」

(……ああ……思い出してしまった)


今にも泣き出しそうな顔をしつつリーフィアに近付き今にも倒れてしまいそうなリーフィアを後ろから抱きとめるように支える


「ダメだ!死ぬな!死なないでくれ!ゆず!!」


そう言って握りしめられた手はとても暖かった


「どうして思い出すかなぁ……このまま思い出さないで幸せになってくれたらそれで良かったのに……」

「それが柚葉がずっと願ってきた事なんだ、こう兄」


リーフィアとフェリクスは2人して困ったような笑みを浮かべていた

フェリクスはリーフィアの横に座り回復魔法をかける


「ごめんね、2人にはまだ未来があったのに……次こそは守れてよかった」

「……お前は何も悪くないだろ……!!」

「でも、それでも、二人は無関係だったんだよ…私のせいで巻き込んじゃったから……次こそは幸せになってほしいの」


リーフィアの目から一筋の涙が頬を伝う


「私はまた二人と一緒に過ごせて幸せだったよ。だから二人も幸せになって……」

「俺はお前じゃないとダメなんだよ…!」

「……ごめん約束守ってあげられなくて……ありがとう最期まで一緒にいてくれて……何だか眠たくなってきたな……」


回復魔法の効く気配はなくそれだけ重症なのだということが分かる

いや、効かないということはもう長くないという事を示している

だが、頭では分かっているのだが認めたくないというのが本心なのだ


「駄目だ!柚葉!死ぬな!」

「眠ったらそれこそ終わりなんだぞ!」

「お兄ちゃん……春人……二人に出会えて良かった……さようなら」


そしてリーフィアの意識はそこで途切れた

レイモンドとフェリクスは人目もはばからずリーフィアの為に涙を流したのだった

後にこの国にとっての大事件になったのは言うまでもない

その後どうなったのかは神のみぞ知るのみ

ただ分かるのは前世で不幸の死を遂げた3人が生まれ変わって再会出来たということ事実のみだった



the end





小説に関しては何度か挑戦していますが最後まで完結せず飽きて終わったりなどが多く

完結もしてないのにあげる気にはならなかったので

短編で小説を完成させてから更新ししだいです


楽しんでいただけたら幸いです

どうも読んでくださりありがとうございました(*・ω・)*_ _)ペコリ

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