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ロリコン魔法剣士の大成功譚!  作者: スザクヌス
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戦闘②

「詠唱完了したよ!行きます!」


よし、間に合ったみたいだ。俺は透かさず横っ飛びをしてブラットサッカーとエルルさんの間から離脱した。


「【氷精よ私の願いを聞き、私に力を貸して凍て付かせよ....】」


エルルさんの周りに魔法陣が展開し、周りに彼女の魔力が渦巻いている。それら小さな渦が1つに纏まり流れとなり、氷の塊を創り出している。


「【アイス】!!」ビュォッ


彼女がそう叫ぶと、氷の塊は巨大な冷気と共にそのままブラットサッカーに飛んで行った!


ガギィィィンッッッ


『ギィッッギッギッ....ギッ...ィ....』


ブラットサッカーは全身が氷漬けになり動けなくなったようだ。どうやら作戦成功みたいだ。


「うまく行きましたね!エルルさん」

「ふぅ...ふぅ...そうだね!ちょっと疲れちゃった」

「お疲れ様です。それにしても流石はエルルさんって感じですねぇ…完全に凍り付けじゃないですか」コンコンッ

「えへへ///そうは言ってもロキオン君のお陰だよ!!」

「グブァッ!」ブシュゥゥッ

「ロ、ロキオンくぅぅぅん!血がすごいよぉぉぉぉ!?」オロオロ


あ…あまりの可愛さと君付けの破壊力に鼻血とか諸々が凄いことになってしまった……


「あ…あぁ…すみません大丈夫です……あっ手当ありがとうございます」

「ほ、本当に大丈夫?あっブラットサッカーに付けられた傷にはこれ塗ってね?」

「はーい、これなんですか?」塗り塗り

「これは毒消し草と薬草とマーテルの樹液で作った軟膏だよ、たいていの傷に効くしブラットサッカーの血を止めないようにする毒にも効くんだー」

「へー…なるほど」塗り塗り


そういえば確かに噛まれた場所は出血が止まってなかった、こういう事に対しての知識がやっぱり半端ないなぁ...と思う。


「さてと…一応仕上げにやっときます」

「はーい、後ろに下がってるね」


凍り付けになってるとはいえ、一応体を封じておくために俺は軽い封印術をかける事にした。

色々書いてある札を凍り付けのブラットサッカーに貼り付ける。


「圧縮詠唱…【縛】」シャシャッ


印を結んでから手をかざして呪文を軽く唱えた。すると札から黒い帯状の呪印が伸びてきて氷の上からブラットサッカーを縛った。かなり簡単な物だけど凍り付けの上からだしこの程度の魔物には十分だろう。


「よし、これでオッケーです」キィィッ

「いつも思うのだけど、ロキオン君のそれ…妖術って言うの?ジャポネの魔術方式だよね?」

「ゴフッ...ゲフンゲフンッ、そうですねこれは確かにジャポネとかそっち辺りの魔術方式ですね。あっちでは倒すより抑えるのが得意な魔法が多いんですよ」

「なるほどぉ…あっちの薬草とか魔法薬は興味があるから行ってみたいな」

「今度そっち方面の依頼見つけたら受注しときますよ」


それにしても…どう運ぶかな、あいつ呼ぼうかな…エルルさん喜ぶし。


「エルルさん、ブラットサッカーどう運びますか?」

「うーん…空間転移はちょっとめんどくさいけどかといって運ぶのも大変だよねぇ…」

「カピ丸さん呼びましょうか?」

「えっ!?呼んでくれるの!?」パァァ

「はいゴブァッ」ゴポッ

「やった…ロキオンくぅぅぅん!!?」


なんて可愛さだ…俺はこの可愛さに殺されてしまう!


とまぁ冗談はさておきカピ丸さんを呼ぼう。俺は剣を使って土を削って召喚陣を描く、ちなみにカピ丸さんは俺の召喚獣の一体で良く召喚させて貰ってるカピバルだ。カピバルなのに喋れるしなんかちょっと渋いし魔法とか使えて凄い。


「【我が契約のもとに此処に在れ】」ボフゥン

「やれやれ…何の用だ?」


どうやら無事に呼べたようだ、今回はついでに馬車も召喚しておいた。いつ見てもカピ丸さんは大きい…さっきのブラットサッカーよりも大きいな。


「カピ丸さぁん!」ダキッ

「よぅ、エルルか…それとロキオン」

「久しぶりですねカピ丸さん」

「全くだ、お陰様でゆっくり過ごさせて頂いていたよ」

「カピ丸さんもふもふぅ!」もっふもっふ

「それで?今回は何の用だ?」

「あのブラットサッカーを運んで欲しいんです」

「ふぅ…久々に呼ばれたら運搬か、まぁ良いだろうお安い御用さ」

「カピ丸さんありがとぉ!」もふもふもふもふ

「…そろそろ離れてくれないか?」


そんな話をしながらブラットサッカーを馬車に乗せて、馬車にカピ丸さんを繋げる


「ではお願いしますね」

「おう、任せとけ…エルルはこのまま背中に乗ってな」

「わぁい!」ギュゥゥ

「じゃあ俺は馬車に乗ってますね」

「ちゃんと乗ったな…んじゃ、行くぞ」


カピ丸さんの号令の瞬間、物凄いスピードで進み出す馬車。にしてもやっぱ凄いスピードだ…よ、酔いそう……


こうしてギルドまで俺たちは戻っていったのだった。

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