第2章 人物・用語集
1 日本国
□安芸英太:三等海曹。輸送艇〈ゆら〉運用員。怪我により特別警備隊基礎課程を原隊復帰させられ腐っている。
□鈴木二尉:陸上自衛隊通信教導隊所属。印象に残らないぼんやりとした風貌。部下に山田一曹、田中三曹、佐藤三曹。
□柘植甚八:一等陸尉。マルノーヴ先遣隊・偵察隊付戦車小隊長。本来は第1戦車群第301戦車中隊長。ブンガ・マス・リマ東市街北方の前方監視哨で警戒に当たる。食道楽。
□根来二曹:柘植車の砲手を務める。長身痩躯、冷静な性格。和歌山県出身。
□村上三曹:柘植車の操縦手を務める。大柄。子供っぽいところがある。熊本県出身。
□三好一佐:陸上自衛隊マルノーヴ先遣隊長。細面で神経質な印象。柘植を嫌っている。
─エピローグ─
□島崎三佐:マルノーヴ調査団付隊指揮官。施設科。ずんぐりとした体躯。人のよい性格。
□登坂:外務官僚。やたらと偉そうな態度の自信家。大ぶりの眼鏡をかけている。
□上総正忠:内閣総理大臣。細身で声が甲高い。
2 〈帝國〉
□レナト・サヴェリューハ:〈帝國〉南方征討領軍先遣隊主将。外見は二十代後半。金髪碧眼、白皙の美男子。性格は酷薄・残忍・粘着質。ブンガ・マス・リマ攻略の指揮を執る。
3 南瞑同盟会議
□リューリ・リルッカ:リユセ樹冠国『西の一統』。21歳だが少女のような年頃にしか見えない。男性。好奇心旺盛で素直な性格。〈ニホン〉国へ援軍を求めるために〈門〉を通って青森県むつ市に現れた。
□アイディン・カサード:提督。ブンガ・マス・リマ水軍総督。真紅のガレー船団を率いる熟練の海将。ややそそっかしい。
□マスード・ロンゴ・ロンゴ:ブンガ・マス・リマ総主計。交易商人上がりで利に聡い。
□ヘクター・アシュクロフト:ブンガ・マス・リマ冒険者ギルド長。五十を超えてなお頑健な生粋の戦士。アスースの戦いで息子を失う。
□マーイ・ソークーン:ブンガ・マス・リマ参事会議長。かつては冒険商人として『颱風』の名で〈帝國〉西方諸侯領御用商人たちから恐れられた。
□テラン・バンジェルマ:南瞑同盟会議義勇軍指揮官。隊商あがりの歴戦の武将。アスースの戦いで戦死した。
□ウドム・デールゥ・パラン・ケーオワラート:『パラン・カラヤ衛士団』団長。元『パラン王国騎士団長』。ブンガ・マス・リマ市警備部隊の指揮を執る。鷲鼻に口髭を蓄えた父性を感じさせる風貌。謹厳実直にして威厳にあふれる武人。
□カルフ:衛士団長付従者の少年。ケーオワラートを父のように慕う。戦車が好き。
□ガーワ・ジュンジーヤ:衛士長。口ひげを蓄えた細身の男。怪談が好き。