閑話 双子のお話。
これは本編とは第2章からのかかわりとなるキャラクターのお話です。
あるところの双子はすごかった。姉は運動神経がよく妹は頭がよかった。だがその二人の幸せの時間は長くなかった。二人の親はすごかった。父親は大企業の社長、母親は有名なデザイナーそんな二人から見れば双子は出来の悪い子供だった。なぜなら二人は人より良い程度だったからだ。人より良くできるのは当たり前なのだ、できない方がおかしいと親たちは笑った。親が子供に求めたのは普通より良いとは違う。普通じゃない子供だったのだ。親たちは昔から天才として有名だった。有名大学に進学しトップ成績だった。小学生のころ論文を書いて有名な会社から論文を打ってくれとお金を積まれたこともある。そんな親が双子を見て失望するのは早かった。中学生で二人に才能が無いと見限って双子を自分達から遠ざけた双子たちは親に捨てられた。双子は孤児院に捨てられた。まだ親に人間としての道徳があってくれたことを感謝した。その孤児院は親から大量の援助をされていたため逆らえなかった。だが双子には優しく接してくれた、孤児院は子供たちのためだと我慢したがやはり双子がかわいそうに思えたのだろうだ。同情したのだ。双子は人間が嫌いになった。信用できなくなった。その日から双子は演技するようになった。昔の自分たちと同じように人当たりが良く運動ができて頭が良い双子に戻ったように見せかけた。他人に愛想をふりまきたくさんの人から好意を寄せられた。だが双子が信用できるのはお互いだけだった。他人と付き合うどころか他人に興味すら持たなかった。そして双子は高校に入った。高校に入って隣の席の子が噂してた。ゲームが気になった。そのゲームは普通のゲームとは違った。普通のゲームなら感想があるはずなのに感想が無いそうだ。感想が無いのに人気だという噂が立っていることが気になった。
次の日双子はそのゲームを手分けして調べた。だがほとんど情報を手に入れることはできなかった。双子が手にできた情報は、そのゲームがもうすぐ正式サービス開始するという話だった。双子の学校はもちろん近所の大学生や社会人までそのうわさが広がっていることに双子が興味を持った。
理由は簡単だった。自分たちを捨てた親がこんな普通じゃないことに興味を持たないはずがないと思ったからだ。自分たちは今まで自分を捨てた親たちの憎悪だけで生きてきた。自分たちの人生を狂わせた張本人たちだ絶対に許さないと心に誓って生きてきた。その張本人たちがつれそうなものをだと思って双子は調査を続けた。そのゲームは不思議しかなかった。だが双子はこのゲームをプレイすればあの親と会うことができると確信した。それは親がテレビに出ていた時にたまたま口にしたのだった。
「最近何かにはまっていますか?」
「そうですね~あ!夫と一緒にあるゲームにハマりましたよ!もうすぐ正式サービスが開始と聞いてわくわくしてます!」
「あぁ今噂のあのゲームですね!」
「そう!あの『ラビリンスネーチャー』にハマってるのよ!」
このニュースキャスターには感謝していた。なぜならあの親がはまったのだ確実にプレイするどんな方法を使ってでもだからこそ、私たちも絶対プレイしてやる。
そう、双子は心に決めた『ラビリンスネーチャー』の正式サービス開始の10月28日を待ち遠しく思いながら。
日にちを連動させてみましたw
次回から第2章です!頑張りますので今度ともよろしくお願いします!