第2階層解放、探索。
今回で第1章最終回です!
「初めましてマイマスター何なりとお申し付けください。」
新たなNPCは卵からかえったらすぐに片膝をついてどこかの国の騎士が王に謁見するような感じの形をとっていた。
「とりあえず、顔を上げろ。」
そういわれて、ロロはすぐに顔をあげ背筋よくたった。身長は大体170㎝くらいでキトと同じか、少し高いくらいだった。長く腰あたりまで来ているきれいな淡い青色の髪とエメラルドグリーンの瞳そして長くとがった耳それはエルフの特徴そのものだった。
「えーととりあえずお前には作物の育成とモンスターの育成を頼みたいんだが大丈夫か?」
「はい、マスターのご命令とあらば。」
そんな会話をしている途中に第1階層の扉が開いた。キトとロロはその方向を向いてキトだけが驚いた。なぜなら第1階層の隣に第2階層の扉が出ていたからだった。そして、驚いたのはレナとリコもだった。こっちは、新しいNPCの子がエルフだったことにとても驚いていた。エルフのNPCは貴重らしいからだ。
「とりあえず10万G使って畑の大きいのを買ったからそこで薬草と果物、野菜を中心に育ててくれ。そしてリコとレナは俺と一緒に第2階層の確認に行こうか。」
「「はい!」」
そういってそれぞれ行動に入った。
第2階層の扉を開けて驚いたのはキトだけだった。今キト達の目の前には少しの草原と広い森が広がっていた。
「入る扉間違えたか?」
「いえ、第1階層と第2階層は基本同じ構成です。ですので間違っていませんよ?」
「そうなのか」
そう、第1階層と第2階層の構成はモンスターのレベル上昇と植物の種類以外に変わりがないのだ。そのため変化がわかりにくかった。
「薬草については量産できるから問題ないがほかにもいろいろと育てて売りたいものがあるから見つけ次第採取しよう。」
そういって森に入って行った。3人だった。
「ここから、少し行ったところに気性の荒い騎士蜂と女王蜂が居ますねどうしますか?」
「そうだなそいつらって蜂蜜とか取れるのか?」
「はい、気性が荒いのはそのためです。」
「女王蜂をテイムしたらどうなる?」
「基本騎士蜂は女王蜂の召喚モンスターの分類で使役されていますので、強制的にマスターの部下になりますね。ただ働き蜂であるコルクスビーは逃げ出しますけど。」
「そうかなら女王をテイムして、コルクスビーもテイムしよう。そうすれば良いだろ?」
そのリコとキトの話しについていけないレナは棒立ち状態で話を聞いていた。
「というわけだレナ俺の電気魔法で全員を麻痺させるから、その間に女王蜂を見つけてテイムできるよう威圧をかけておいてくれ。ついでにコルクスビーにも。」
そういわれて今まで棒立ちだったレナは戦闘態勢に入った。
「【電気網】」
あたりを警戒していたナイトビー達が一斉に地面に落ちた。その瞬間レナが踏み込み一気に巣に近づいた。クイーンビーはその速さに逃げる事すらできず威圧で地面に落ちて死んだふりを取ったが近くの地面にレナの剣を刺されビクッと体を動かしてしまいそのままキトにクイーンビー1体とコルクスビー563体、幼虫372体がテイムされた。ナイトビーはテイムという形ではなかったが仲間になったその数1284、約2200匹の蜂が仲間になった。そしてその日は森の中を探索して終了した。
そして第12話の閑話に行く。
次回は閑話その次から第2章です!