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graduation
桜舞う校庭で
君と肩を抱き合った
皆と過ごした日々が
遠い昔のように思えて
僕らはどれだけ
大人になったんだろう
何が変わったのか
自分じゃ分からなくて
大きなポプラの下で
君に好きだと言ったね
二人でいれた時間は
あまりに短すぎた気がして
僕らはどれだけ
大人になれたんだろう
時だけが無情に
過ぎてただけのようで
去り際に学舎を
ふと振り返った時に
恩師や後輩たちの
「がんばれ」に背中を押された
僕らは何から
卒業したんだろう
その答えを出すため
僕らは巣立って行く