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偽神  作者: ふんわりキノコ
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2

2 できるということ


学校でのことである。友達たちの第一声は、

「なんか変わったな、お前。」だった。

俺は気になってきいてみた。

「どこらへんが変わった?」

「んー、やっぱ雰囲気かな。」

「そうだよ。なんか威厳がある感じ。」

「かっこよくなった感じがする。」

だそうだ。

「そうかな?」とごまかしたところで、第一限が始まった。

俺は昨日家に帰ってから「なんでもできる」

ということについて、熟考した。自分の力で何ができるのかを考え、検証する必要があると思った。そして、学校で検証できるものはやってしまおうと考えたのだ。

まず第一に、全知全能であるのかということについて。

第二に、身体能力が向上しているのかについて。

第三に、女の子にモテるのかについて。

結果、全て○だった。

苦手な古文もスラスラ読めるし、

体育のときは、身長が高い訳ではないのに

バスケでダンクシュートができた。目を凝らすと、相手のドリブルがとっても遅く見えたことから、五感も良くなっているのだろう。

しかも、今日いつもはあいさつくらいしかしない女の子からいっしょに帰ろうとかお話ししようとかいわれたので3つ目も○だ。

たぶん女の子との関係がこれから増えるだろう。

そして今、クラスで嫁にしたいランキング第一位と言われている翔子ちゃんといっしょに電車に乗っていた。癒し系で頭も身体も良い

ハイスペックな子だ。(巨乳)ドラクエとかの僧侶みたいな感じで聖女とか呼ばれそう。

これから俺はどこまでならやっても許されるのかを検証しようと思っている。

彼女が俺に好意を抱いているのはなんとなく分かる(親愛ではなく恋愛のほう)。

手をつなぐのはクリアだ。

抱きしめるのもOKだった。電車で揺れて離れそうだったから抱きしめたが、少し顔を赤くしながらも満更でもない様子だった。

その後、映画を見たあと公園で告白された。

キスも平気だった。そして、一番大事なことだが、ラブホに誘っても嫌な顔ひとつせずに

、いや、逆に期待しているような感じだった。その日、家に着いたのは2時間後だった。

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