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「イラ」
そう! 実は(というかどうみても)舞台は天上、魔界…といった人ならざらぬものの世界の話。 天使・ウリエルはこれから悪魔のお嫁になってしまう…!?
では続きをどうぞ^^↓
悪魔の嫁??
なんだ そりゃ、
そっか、悪い夢だな。
………ああ。 無理だ。
そう目を背けようとしてみても、彼の声は耳に付き纏う。 伊達に神様ってわけじゃあないのだった。
まぁその点に関しては前々から認めてたわけだが。 わけだが!! ああ駄目だ、なんで? よりによって!?
私が悪魔の嫁、なんて…
たとえ世界の創世主だ、などとまで呼ばれている彼…
「イラ!」
今はそう、奥の間でにたにた笑いながら踏ん反り返って座っているきっと世界で1番偉いあいつー…神にだっていわれたって、なるものか。
そもそも私は信仰心が皆無といっていいほどだし。
私が突進するのにまるで合わせたかのように開いた微細な装飾の施された空気のような透き通る扉は勢いよく開き、開ききるところで優しく止まった。
「おやおや。 これはこれは荒ぶってるね、ウリア」
そう金髪の青年が口の端を上げていった。