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乙ゲーヒロインは問題を抱える

乙ゲーヒロインがいない

過去作「乙ゲーヒロインに転成したけどそれ以前に問題があった」を読むとよりわかるかもしれません。

おかしい。

新学期が始まって私は異常を感じた。

つい先日入学式を終え、高校一年になったばかりの学園生活。

そこにいるべき存在が見当たらない。

彼女がいないこと以外は何一つとして変わらない。

けれどその一つが大切な存在だからこそ、私は異常だと認識する。

いないのは……ヒロインだから。


この世界が乙女ゲームの世界だと気づいたのは中学生の時だ。

私が通っている学園の高等部がその舞台だと知った。

私はそこで特待生のヒロインと仲良くなり、学園のことや攻略対象について教えるサポートキャラに生まれ変わった。

幼稚舎から大学まである我が校は基本そのまま繰り上げしていくので大抵の人は顔見知りだ。

まぁ近寄りがたいものはあるけれど。

だって攻略対象ってだいたい大企業の御曹司とかだからね。

さすがにお金持ちの子どもが通う我が校でもおいそれとは近づけないやんごとない人たちな訳です。

攻略対象なのでイケメンですね。眼福です。

ファンクラブみたいなものもあるしね。良家の子女ばかりなのでもう少しお上品なものですけど。

ヒロインといたらそんなイケメンが身近で見れそうなので役得と思って待ってたのに…

なんでヒロインがいないのかな?


ヒロインだけいない。

幼馴染キャラはいるのに。

あ、彼はヒロインと同じ高校に行きたくて勉強してきたっていう設定…だったはずなんだけど。

なんでなんだろう。

「君の幼馴染の女の子は入学してないの?」

と聞いてみたいけどいきなり知らない人にそんなこと聞かれたらおかしな人に思われるだろうし。

なんとか仲良くなって情報を聞き出すしかないかな。


…人雇って調査した方が早い気もするけどね。


彼女はいつかヒロインに会えるでしょうか(笑)


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