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拒否する俺と宥める彼女の生徒会  作者: twenty222
俺と彼女と出会いと勧誘
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転校した俺と怒れる不良の転校初日

初めまして、twenty222というものです。今回は調子に乗ってオリジナル小説を書いてみました。つまり恐ろしく下手です。さらに私は読んだものの影響をモロに受けるタイプです。なので小説内で皆様が聞いたことのあるような設定や文章が飛び出してくることがあるかもしれません…。そういうのを絶対に許せねぇ!!…という方はお戻りになるのをお勧めします。それでも構わないという寛大なハートをお持ちな方…読んでいただけるだけで幸いです。数人でも読んでくださる方がいれば万々歳という気持ちです。どうぞ、よろしくおねがいします

生まれてから何度殴られただろう。

生まれてから何度蔑まれただろう。

生まれてから何度拒否されただろう。




俺、つまり仲間平太(なかまへいた)はこの世に生まれてすでに16年たつ。それは長いといえば長く、短いといえば短い。時間の概念なんてものは人によって変わる物なのだから大した意味などない。染めたことのない真っ黒の髪の毛に機能性重視の眼鏡。あとは特に特徴と言えるものもない。


今言いたいのはそんなことではない。


俺はその16年という時間をほとんどいじめられてすごしてきた。大げさではないか、だと?確かに語弊があった。俺がいじめられたのは幼稚園の年中の時からだから正確には16年ではないのだろう。まあとにかく長い間いじめられてきたわけだ。

いじめの理由は多種多様で様々。うざいから、気持ち悪いから、弱そうだから、気に入らないから…。よくもまあ色々な理由がでてくるものだ。と、言っても本当の理由はひとつだろう。


ただのうっぷんばらし。簡単に言うなら気晴らし、だろう。


と、まあここまでで俺のことは大体わかってもらえただろう。わからないならわからないでいい。とにかく俺は超がつくいじめられ対質なのだ。それさえわかってもらえれば問題ない。

なので俺はちょくちょく転校をくりかえしている。その先々でいじめられるのはもはやわかっていることなのだが…。それでも転校初日からしばらくのいじめられない期間と言うのはやはり平穏である。それを求めて天候を繰り返していたのに…


「おら、おまえふざけてんじゃねーぞ!!」

「ここでのルールしらねぇのか!!?」


なぜ俺は転校初日に怖そうな不良さんグループに絡まれているのだろうか。

正直言って今回のは真剣に理由がわからない。俺はこの不良グループの一番怖そうな人と廊下ですれ違っただけだ。今までの経験から言うとカツアゲされるにしても後日のはずだ。いくらなんでも行動が早すぎる。それに呼び出されてから一度もお金は要求されていない。この剣幕から言うとうっぷんばらしというわけでもなさそうだ。

「あの…僕は一体何をしでかしてしまったんでしょうか」

「あぁ!?わかってねぇとかなめてんのか!!!」

ごめんなさい、全然わからないんだ。この学校のルールか何かだろうか。生徒手帳を見ておけばよかった。

「てめぇ話きいてんのかぁ!!?」

「は、はい!聞いてます聞いてます!!」

「お前剛田さんのレベルわかってその態度なのかぁ!!?」

レベル?…頭、もしくは顔のレベルか?この学校は顔面偏差値でも決められるだろうか。だとすればこの人達は…かなり最下層なんだろう、かわいそうに。

「お前もどうせ1か2の低レベルなんだろう?剛田さんはなんとレベル3だぞ!!」

「はぁ………」

なにがなんだかわからない。この学校では何らかのレベルが設定されているのはなんとなくわかったが…。とにかく俺は目上の人に逆らってしまったらしい。

「あの、すみません。僕は今日転校してきたばかりでこの学校のルールとかよく知らないんですけど…」

「あんだと?それで許されると思ってるのかよ!!」

「もういい、やめろ」

意外や意外、俺が殴られそうなのを止めてくれたのはリーダー格の剛田さんであった。

「そうか、お前今日転校してきたのか」

「あ、はい…」

「じゃあまだこの学校のルールを知らなくても仕方ないな」

「は、はい!!」

おや、この人はもしかしたら話がわかる人なのかもしれない。さすがレベル3。よくわからないがさすがレベル3である

「じゃあ仕方ない、教えてやるよ…」

そういいながら立ち上がる剛田さん。…なんだこの感覚、俺は知っているぞ。これはその、アレだ…

「体に直接な!!」

やっぱりそうでした。そもそもこの不良さんに平和的解決を求めた俺がバカだった。ここは大人しく殴られよう短い平和な時間に終わりを告げようじゃないか。そんなことを考えていた。


けどそれは、甘い考えだった。


剛田の拳が鉄色に光り始める。そしてそれは鉄そのものであった。

頭が回っていない。よくわからない。自分はここで殴り殺されるのか…


そんなことをボンヤリと考えていた俺に、無情な拳が振り下ろされた。

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