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4、全国大会編
帰国後、沙月は吹奏楽部とともに全国大会の舞台に立つ。
今いるのはステージの上。指揮者の滝中先生の合図とともにファゴットを構え音を鳴らした。
自由曲の頭のソロを吹くために立奏する。
彼女の音色は会場全体を包み、観客や仲間たちの心を惹きつける。
彼女の音は高校生でくくれるレベルの実力ではなかった。
今日出ている高校のすべての生徒の中で沙月が一番優れていた。
演奏が終わると割れんばかりの拍手が起こる。
沙月が微笑むだけで、留学で得た経験と自信を胸に、音楽の力を存分に示す。
全国大会は、沙月にとって1年間の成長の集大成となった。
結果は銀賞だった。銅ではないだけまだいいのか、金が取れなくて悔しいと思うべきなのか。ちょうど曖昧なところで終わった。
でも沙月には来年もある。来年は金を取りたいものだ。
こんにちは、雛です。
これで本文は完結ということになります。
エピローグは出すつもりです。




