三題話し 思い出 枕 炭酸水
今日彼女にフラれた。
同棲して3年が経ち
自分の中では結婚も視野に入れていた
とういうこともありショックがデカい。
原因はとてもシンプルな内容で
俺が勝手に彼女がダイエットのために
飲んでいた炭酸水を勝手に飲んでしまった
ことが原因だった。
言い訳をさせてもらうなら
昨日俺は仕事でひどく疲れており
自分の飲み物を間違えて
彼女の飲料水に口をつけしまい
普段ならすぐに謝っているが
反抗し口論になり彼女は別れると言い
部屋から出ていったのだ。
その時は彼女が出て行ってもたいしたこない
と思っていた俺だったが
翌日朝を迎えた時に
広すぎるベットと室内に胸が張り裂けそうだった。
そんな時深夜のテレビ通販で
どんな悲しい思い出もストレスも解消させる
枕の品に俺は目を釘付けにさせられた。
絶対に普通の枕を大袈裟に言ってだけの
品だとわかっていたが俺は無意識に
携帯でその枕を注文をしていた。
数日後に枕が届き
早速中身を開封して取り扱い書を読む。
お買い上げありがとうございます!
この枕でお客様の辛い日々に安らぎを
お届けします!
この商品を利用される時は必ず8時間の
睡眠を確保してください
部屋を暖めて身体が冷めないよういして
ベットや布団にお入りください
横になりゆっくり目を閉じてあなたの
辛い記憶を呼び覚ましながら
鼻でゆっくり呼吸しながらおやすみください
との記載がされていた。
取り合いずその指示に従いながら
ベットに入り
そして彼女との思い出を蘇させる
楽しい時・嬉しい時・悲しい時
寂しい時・喧嘩した時・仲直りした時
そして初めて彼女とキスをした時
様々な記憶がフラッシュバックのよう
白黒のフィルム映画を見ているかのように
彼女との過ごした日々が眠りが深く
なればなるほど意識は遠くなり
和紙に墨汁が染みてくようにして
頭が空っぽになった。
目覚ましのアラームが音が
鼓膜を激しく刺激する。
ゆっくりと身体を起こし
部屋を見渡す。
何か嫌なことがあったような‥
ぐっすり寝たせいか頭が回らない‥
あくびをしながらベットから立ち上がり
ふと棚の上にあった写真立を手にする。
写真に自分らしき人物と横には
綺麗な女性がいるが
どうにも思い出せない。
昨日のことを振り返ってみると
そういえば通販で買った枕で寝た
ことを思い出したが
どうしてその枕を買ったのかまでは
出てこなっかた。
そして一週間が経ち
俺は部屋の掃除をすることにした
身の覚えのないものは全て処分の対象になり
きっとあの写真に写っていた人の物だろうけど
誰だかわからない人の物を家には
置いておきたくなっかからだ。
一通りに掃除と片付けが終わり
喉が乾いた俺は冷蔵庫を開け
中身を確認した
すると普段な絶対に買わない
新品の炭酸水が置いてあった。
これももしや‥と思ったが
捨てるのはちょっと勿体ないと思い
キャップを開け喉に勢いよく
炭酸水を流し込んだ。
するといきなり後頭部を
金属バットで殴られたかのように
頭痛の波が襲ってきた。
その痛みに耐えれなくなり
床に激しく垂れ込む。
頭痛が激しく襲うたびに
脳内に誰だかわからなかった
写真の女性が浮かび上がってくる。
誰だかわからなかった人の横に
自分がいた記憶が次々と蘇り
そして俺は目から流れる大量の
涙が流れることに気づく
これは痛いか泣いている涙じゃない!
本当は忘れちゃいけない人を思い出した
後悔と罪悪感の涙だと気づくのに
時間は掛からなかった。
俺は叫んだ!
何度も何度も何度も何度も何度も!
彼女の名前を叫んだ
心が落ち着き
俺は携帯を手に取り
ずっと消そうかどうか迷っていた
通話記録が多い人に電話をした。
彼女だ。
電話は2コールがなり終わりそうな
タイミングで彼女は出た。
俺が「ごめん」と謝ると
彼女は「遅いよバカ‥」と震えた声で
そう呟いた。
リクエストあれば頑張って書きます!