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山田ゴリラの家を買う旅  作者: 坂田坂坂
1/3

自己紹介それと現実

これは、山田ゴリラと言う青年の物語が、今始まる。


起きたのは見慣れた天井の下だ。

「あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん」

人間になってから、これは毎日続いている。発声練習だ。

俺の夢は家を買うこと。

こんなことを考えながらもう人間になってから23年も経つ。

忍の番組を見てからだ。


人間の生活をするうちに、人間の大変なところがたくさんあった。

(もうやめたい)

こう思った事は沢山ある。


今、思えばあそこで断っていたらこんな事にならなかっただろう。


23年前、、、


ゴリラだった俺に1人の青年が歩いて来た。

その青年は、俺の耳元でこんな事を言った。


「人間になりたいか?」


「?」


もちろんゴリラだった俺にとって、人間は一つの夢であった。


ゴリラには、人間の言葉は通じない。

分かなかったけど、とにかく首を縦に振った。


気が付いたら病院のベットの上で寝ていた。


そして、人間で言うと9歳の体になっていた。


意味わからない事になっていたが、2年も経ったらその心配はなくなった。


そして、今は結婚して3人の子供の父だ。


「パパ〜」 と可愛らしい声が響く。


長女の、山田香織 9歳だ。

ダークブラウンの髪に、茶色の目。

家では、弟や妹の面倒をよく見てくれてる。

自分でも、よく俺からこんな子が生まれたなと何度も思った。


「なんだ?」

「考えごとしてたみたいだけどなに考えてるの?」

「何でもないよ」と、優しいくそう呟く。


次に、「パパ」と少し生意気に言う。


長男の、山田岳 6歳だ。

黒色の髪に、真っ黒の目。

最近ちょっと生意気になって来て、香織も困っている。


「友達とやりたいゲームがあるから、買ってくれない?」


「いい子にしていたらな」


「え〜 今から欲しいのに」


「わかった。今度な」


「やったぜ」


( ぜ、とかどこで覚えてくるのかな?)

まぁいい。


最後は、と言うと今は寝ているが。


次女の、山田早織 3歳だ。

黒色の髪の毛で、茶色の目をしている。

まだまだ、言葉を覚え中だ。


寝言で、「パパ」 と言っている。

(可愛いな)と思いがら、1人の女性笑いながら近づいている。


彼女の名は、山田麻友、俺の嫁だ。

俺が、高校のとき、本気にこのまま人間でいいのかと思っていたときに、心の支えとなってくれた。優しくて、可愛い、俺の自慢の奥さんだ。

ちなみに俺が、ゴリラだったと知っている。それでもこうして仲良く接してくれている。


紹介はここまでにして、今俺は一つの悩みがある。


そう家がボロボロと言う事だ。


楽しんで頂けると幸いです。

次回は、来週までにあげます。

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