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10/26:初めてのボス討伐で

オセロのモデルおよび特徴は、その名の通り南アメリカに生息する猫科動物オセロットのものです。


 この世界では魔法に炎熱や水聖などの属性があるように、迷宮にも属性が存在する。



 例えば、カルマ達が最初に脱出した【アネモス大迷宮】は風緑属性。

 大空洞ではマヒガなどの空を飛ぶモンスターが跋扈し、さらに下層へ潜ると風緑魔法を使うキーンカマキリが出現するなど、風系統モンスターの遭遇率が高いといった特徴がある。


 ステルゲンブルグから西に十五キロほど歩いたところに存在する【アルス迷宮】もその例に漏れず、土霊どれい属性を持った迷宮だった。

 ここでしか出ない強敵はボスを除いて特に存在しないが、アルス迷宮内は土中の栄養や鉱物が豊富で、土系統モンスターの成長速度と回復速度が急激に早まるという特性を持っていた。

 つまり、モンスターに囲まれる危険性は高いものの、短時間で大量に倒すことが出来る狩場でもあった。





 かなり雲行きが怪しくなってきた昼過ぎ。



「ここがアルス迷宮……なのか?」

「そうよ。この山の廃坑が長い間放置されて迷宮化しているの」


 アルス迷宮がある山中の洞窟前に、カルマとオセロは立っていた。

 森林に囲まれた迷宮の入り口は曇天もあってひどく薄暗く、なにやら幽霊でも出そうな雰囲気を醸し出している。


「で、その、【焔神威ザ・ピュール】だっけ? その固有魔法を使えば、道中を楽に突破できるのよね?」

「まぁそうなんだが……できれば他言無用で頼む」

「分かってるわよ。あたしも獣戦士だから、他人の切り札についてとやかく言いはしないわ」


 あたしのジョーカーをバラされても困るしね、と言ってニンマリ笑うオセロ。

 その笑顔につられてカルマも苦笑するが、数瞬後には気を引き締めて再度オセロに確認を取る。


「よし、もう一度整理しよう。ボス討伐は今日から数日間の内に最低五回で、【ステライト水晶】が出なければ続ける」


 いわゆるマラソンである。


「道中で倒したモンスターの素材は山分け。ボスは経験値的に美味しいから共闘して、その解体素材は俺が取る。ただし、ステライト水晶だけはオセロが取る」

「それで大丈夫よ。あたしのクエスト主が結構な高値で買い取り価格を設定してくれたから、多めの報酬をあんたに払ってもお釣りが来るのよ」

「ほほぅ……ちなみに買い取り価格はおいくらで?」

「にひひっ。教えてあ~げない」


 本来なら六から十人ほどのパーティーを組んでボスを討伐するというのに、二人に緊張感は無い。

 彼らの確固たる実力によって支えられていたからだ(ただし男のほうは水に弱い)。


 アルス迷宮の中は、彼女が言った通り廃坑。

 道幅四メートルほどの洞窟が奥に続いていて、落盤しそうな箇所が木組みで補強されている。

 下には所々に線路が引いてあるが、連結している鉄骨が錆びているので役目を果たせそうにない。


「こっちよ」


 オセロは迷宮に入ると、坑道を入ってすぐ右手側にある鉄のドアを開ける。

 近くに設置されている看板には【転移魔法陣】と書かれていた。


 カルマも続いて扉をくぐると、中は小さめの洞窟で、ミニチュアのストーンサークルのようなものが五つあった。

 彼の腰の高さほどのサークルには日本の神社で見かけるような御札が張ってあり、それぞれ奇数が刻まれているのが見て取れる。

 

「これが転移魔法陣よ。なんでも、闇極あんごく魔法の応用で空間を捻じ曲げて作っているらしいわ。あたしは雷撃魔法師だから、よく分からないんだけどね」


 聞けば、それぞれのサークルの中に立つと奇数階層のフロアへ出るのだとか。

 この迷宮は地下十層まであるので、三階層、五階層、七階層、九階層の四つのフロアに繋がっているはずである。

 しかし、さん、そして退たいの文字が書いてあるサークルは薄く発光しているのに対し、ななきゅうが書いてあるサークルはただの石陣だ。


「なぜ三つしか繋がっていないんだ?」

「あまり地下深くだと、たまに出現する強力なモンスターに転移先の魔法陣が破壊されちゃうことがあるのよ。偶数層にある撤退用魔法陣は一方通行の代わりに強度が高いから、そっちは心配しなくていいわ。深く潜りたかったら、自力で行きなさいって事ね」

「なるほどな」


 というわけで、二人は伍が書かれたストーンサークルをまたいで中央に立つ。

 すると、石から出る光が増えて視界いっぱいを埋め尽くし、思わずカルマが目を閉じる。

 数瞬後に眼を開けると、今度は真っ暗で何も見えない。

 声の響きようからして、同じような小部屋にいるようだ。


「ここが五階層ね。ちゃっちゃと戦闘準備しなさい。もういつモンスターに襲われてもおかしくないのよ」


 カルマが慌てて指を鳴らして焔神状態になり、周囲が明るく照らされる。

 そこは先ほどいたドア付の小部屋と同じだが、転移魔法陣の数は一つだけだ。


 その部屋の中心にいる炎の姿を象ったカルマを見て、オセロは金髪と尻尾を振りながら口笛を吹いた。


「へぇ。それが焔神状態なのね。炎熱魔法使い放題なのは楽でいいわね。ランタンも要らないし」

『その代わり水が天敵なんだけどな……』

「心配要らないわ。この迷宮は土霊属性だから水聖属性のモンスターなんてまず出会わないし、もし遭遇してもあたしの雷撃魔法で片付けるだけよ」


 いわゆる五行属性というやつで、土は雷に弱いが水に強いという特徴がある。

 自然界の成り行きとして天敵相手には食料にされるため、土属性モンスターが多く蔓延る迷宮だと水属性モンスターは繁殖しても食い荒らされてしまい、その姿を見かけることは少ないらしい。

 食物連鎖は過酷なのだ。


「あたしの雷撃魔法はこの迷宮のモンスターに特攻を持つわ。だから、あたしの心配もしなくていいの。それじゃ、行きましょ」

「ああ」


 カルマは言わずもがな、オセロもかなり強いので、道中のモンスターは敵にすらならない。

 

 小部屋から出れば、目に見えるは大きな坑道と、すぐ隣にある巨大な鉄の扉。

 扉は一階前のボス部屋に繋がっているらしく、こちらからは開かなかった。


「オセロ、来たぞ!」


 坑道の方を歩いて数十秒ほどしたところで早速敵に遭遇する。

 前方に二体現れたのは、ニードルカマドウマ。

 茶色いバッタを子どもサイズに大きくさせたような感じだ。

 二本ある触角は針のように鋭く、尻の部分にもこれまた巨大な針が見える。


「触角と尻尾に注意しなさい! あたしは後ろに出てきたゴロダンゴを倒しておくわ」


 一瞬だけ後ろを振り返ると、この異世界に来た直後のアネモス迷宮で見つけたダンゴムシをこれまた巨大化させたようなモンスターがいる。

 一戦目から挟み撃ちだ。


「分かった。そっちは任せたぞ!」

「どっちが早く倒せるか勝負よ!」


 カルマも正面から己の敵に相対した。


 ニードルカマドウマはカルマと視線が交差すると、敵は残像が残るほどの速度で壁へ飛ぶ。

 壁から壁へ、壁から地面へ、地面から壁へ、土壁から岩肌へ。

 地面が音を立てたと思ったら、数メートルは離れた岩壁にいる。

 ニードルカマドウマが土や壁を蹴る残響は耐えることなくに耳に残るので、まるで工業機械の音のようだ。


 ガガガガガガガガッ!


 その速度は当然ながら並ではなく、人間の動体視力ではもはや目で追うことすら出来ない。

 焔神状態となったカルマの目には当然捉えられていたが。


「いやそれでも速すぎるって」


 バッタの仲間なので当然といえば当然である。

 おそらくは、その見えないほどの速度で隙をついて突撃し、角か尾の針で貫くのがニードルカマキリの主戦法なのだろう。


「ほほほほ。でも無駄じゃよ。“火縄獣ひなわじゅう”」


 ふざけた口調のカルマが魔法を発動させた。

 掌から手乗りサイズの火のライオンが二匹現れ、炎の軌跡を残しながら別々の岩肌に飛んでいく。

 そして、そこに着地するはずだったカマドウマを先回りで捕らえ、炎の牙を突き刺してから体中を駆け回り、足跡型の火で縛って動きを封じこんだ。


『よし。オセロ、こっちは、』



 ゴヒュンッ!!



『おわっ!?』


 二体のカマドウマの動きを止めて振り返った人型の炎を、巨大な物体が高速で通り抜ける。

 もし焔神状態を解いていたら、カルマも車に撥ねられたようにぶっ飛んでいただろう。

 余波も体内を通り抜けたカルマの背中に、幾筋もの冷や汗が浮かぶ。


「射線上に入るなって、あたし言わなかったっけ?」


 視線の先には、こちらに向けて右足でミドルキックを叩き込んだ形のまま残心をとるオセロの姿。

 武道をたしなむ女性特有の格好良さに、カルマはしばし見とれてしまう。

 よく見ると、彼女の履いたブーツはバチバチと紫電が奔っていた。


 直後、カルマの背後でニードルカマドウマとゴロダンゴが三体まとめて岩壁に激突する轟音が響き渡り、見惚れていたカルマは慌てて正気に戻る。

 衝突の衝撃は坑道を大きく揺るがし、頭上の岩からパラパラと砂粒が降ってきていた。


「ふっふーん。全部トドメを刺したのはあたしだから、まずはあたしの二勝ね」

『ちょ、おま、卑怯だぞ! 俺は解体素材がどこだか分からなかったからあえて即死させなかったのに!』

「焦らないの。第二波がくるわよ」


 カルマの肩越しに前方を見据える褐色の瞳には、さらに数匹近づいてくるニードルカマドウマが映っている。

 ここは土霊属性を持つ迷宮。

 物量で押し潰すことが何よりの特徴である場所だ。


『分かったよ、二勝分はくれてやる。あとは一回も渡さないからな!』

「その言葉、後半そっくりそのまま返すわよ」


 激闘のゴングが鳴り、そこからは炎の乱舞と雷の蹴撃が渦巻く嵐が生まれた。

 



 ダンゴムシは火達磨にされてから蹴られ、ピンボールのように坑道内を跳ね回って仲間すら傷つける凶器と化す。

 雷のダガーで感電死させられたカマドウマの角は、火の鳥によって口に咥えられて仲間の頭蓋を貫通する。

 今朝方カルマが胃に収めたコングローチは出てきた瞬間に炎の業火へと沈み。

 ライオンの牙を持ったアリはサマーソルト始動の雷撃纏う空中コンボを喰らって『どこの格ゲーだ』とカルマにツッコミを入れられながらダイアグラムごと破壊され。

 シマウマのような文様をした巨大蜘蛛は、紫電が奔る炎の弓矢によって胴体を粉砕された。




 そうやって敵を蹴散らしながら進むこと二十分。


「はぁ……はぁ……や、やるじゃない……」

『こっちは気力がほぼ無尽蔵なのと汎用性が高いのが持ち味だからな。無敵状態だから避ける必要もないし』


 二人は、見上げられるほど巨大な青銅色の扉の前に来ていた。

 周囲で土や岩肌の壁が続く中で、その扉だけが異様な存在感を放っている。


 ちなみに撃破数はオセロが三十一体で、カルマが二十八体である。

 ゴロダンゴを燻製ではなく消し炭にしなければ「ダンゴムシ、サッカーしましょ。あんたボールね」になると後半戦に入ってから気付いたため、今のところはカルマの負け越しだった。


「ふぅ……やっと息が整ったわ。いきましょ」

『え? これ開くのか?』


 縦横五メートル以上もありそうな鉄の扉は、ひどく重そうである。


「開かないわけじゃないけど、こんなもの重くてしょうがないわ。だから普通は少人数通行用の扉を別に作るのよ」


 オセロが嘆息しながら扉横の壁を指差す。

 確かに、そこには鉄の大扉を小さくしたサイズのものがあった。


(……要するにこの大扉って多人数が一気に入るとき用か)


 カルマは一人で納得しながら、オセロの後に続いて小さいほうの扉をくぐる。


 扉の先は、先ほどの通路とは比べ物にならないほどの土壁の大空洞。

 野球が出来そうなくらい大きな空間の反対側に、一体の巨大なモンスターと取り巻きのゴロダンゴがいるのがわずかに見える。

 カルマの明かりに照らされていたが、こちらに背を向けているらしく、まだ気付かれてはいないようだ。


「あれがハガネコガネよ。今なら奇襲のチャンスだから、まずあんたは周囲のゴロダンゴを瞬殺させなさい。その後は、あんたがヤツを引き付けている間に、あたしが一撃入れるから」

『ん、了解。“燗傑閃かんけつせん”』


 急激に気配が薄くなっていくオセロを見ながら、カルマが魔法を発動する。

 ボスの周囲にいるゴロダンゴの地面が燃え上がり、彼らの命は一瞬にして消し炭と化した。


 その炎を見て侵入者に気付いたのか、ハガネコガネがゆっくりと振り向く。


 ヤツの外見はその名の通りコガネムシが素体なのだろう。

 鈍色の光沢を放った銀色の甲殻は、そこらの刃物では傷つけることすら出来なさそうだ。


 だが、そのサイズは今までのモンスターとは一線を駕している。

 少なく見積もっても、カルマの数十倍もの体積を持っていた。

 高さも何メートルなのか分からないが、間違いなく四方五メートルの鉄扉の倍はある。


『えっ……ボスって、こんなにでかいの?』


 オセロがいつの間にか消えているので、答える者はいない。

 つまり、ハガネコガネの目に映る敵は、ただ一人だけ。



 ドドドドドドドドドドドドドドド!!



『ちょっ、おおおおいっ!?』


 ヤツの突進は、映画に出てくるような巨大蟲の進撃と同じ。

 三階建てのビルほどにもなる巨大コガネムシが襲い掛かってくるとなれば、いくらカルマでも怖いものは怖い。

 全力の“火砕龍かさいりゅう”なら何とかなるだろうが、それだとオセロに経験値が入らないため、何とかなっては困るのだ。


『オセロー! はやく倒してー!!』


 攻撃を喰らわないはずなのに、何故か逃げ回るカルマ。

 当然脚力はないので、周囲にある可燃物へワープできる能力を使って何とか突進を回避している。

 

(いや喰らわないって知ってるけど! 知ってるけど怖いもんは怖いんだって!!)


 パラシュートを持っていたとしても東京スカイツリーの展望台から飛び降りるのは勇気が要る。

 それと同じことであった。


 そうやって逃げていると、ハガネコガネの上の空気が揺らぐ。

 

「いけるッ!」


 いつの間にかハガネコガネの体の上にいたオセロが、金髪をなびかせながら相手の頭部にダガーを突き刺した。


 ガキンッ!


 しかし、鋼よりもなお硬い体表だったらしく、オセロの刃は弾かれてしまう。

 それでも何度も弾かれながら刺していると、さすがに分かるのだろう。

 頭の上にいるオセロの存在に気付いたハガネコガネは、彼女を押し潰そうとして体を横に回転させ、






 そのまま動かなくなった。






『…………あれ?』


 ズズゥンッ!と音を立てて転び、ビクビクと痙攣する巨大生物。

 カルマは信号待ちをしているランナーのような動きで足の炎を上げ下げしながら、横に倒れ伏すモンスターを呆然と見ている。

 ダガーが最後に弾かれた時に頭の上から跳んだオセロは、十メートル以上ある高さから悠然と、カルマの隣に着地した。


『……弾かれてなかったか?』


 どうやって倒したか見当もつかないカルマは、隣にいるオセロへと問いかける。

 彼女は立ち上がると、ニンマリと笑いながらウィンクして、カルマの質問に答え始めた。


「中級雷撃魔法の“エレクトリックフォース”と上級雷撃魔法の“ライトニングランス”を使ったのよ」


 オセロが手に持ったショートダガーを地面に向けると、雷に打たれたかのように地割れが起きて砂埃が上がった。

 自分自身の放った威力にオセロがびっくりした顔をするが、カルマは気付かない。


 エレクトリックフォースはカルマもなんとなく分かる。

 以前キーンカマキリを倒したときにオルレスへ使った、武器に炎を纏わせる中級炎熱魔法“ファイアフォース”の雷撃魔法版だろう。

 だが、それで威力強化しても貫通しなかったのなら意味がない。


 ハテナマークを浮かべるカルマに溜め息をついて、オセロが技の説明をし始めた。


「ライトニングランスは、武器の刃先から雷を放出して一時的に攻撃範囲を拡大する魔法よ。だから、あたしの刃は甲殻を貫けなくても、伝導体の水分を多く含む体内には雷撃がしっかりと貫通していたってわけ」


 要するに、雷の槍でハガネコガネの脳だけをブスブス刺しまくって感電させながら倒したのだ。

 なんともえげつない殺害方法である。


(……つまり、オセロの前じゃ金属の武器や防具は無意味ってことか)


 上級まで習得するとなかなかに凶悪な能力を持つ魔法が出てくるものらしい。

 もっとも、そう考えている本人は晴天時に限り国ひとつを軽く滅ぼせる人外だが。


『それって自分で感電しないのか?』

「あんたも自分の炎熱魔法で燃えたりしないでしょ。それと一緒よ」


 倒れたハガネコガネを解体しながら、二人は無駄話をしあう。

 さすがに小型ビルほどもあるモンスターを解体するのは骨が折れる仕事だった。

 が、宝くじの当選発表感覚で水晶を探していくオセロはニンマリしていて、解体が進むたびに出てくる黄色い体液を浴びても笑顔なので地味に怖い。

 カルマもオセロから少し距離をとりながら、サバイバルナイフで甲殻の隙間を切り離して解体していく。


 そうしていると、ハガネコガネの体内深くから一つの紫水晶が転がり出てきた。

 その水晶はカルマの身長ほどもある巨大なもので、中では星屑のような光が現れては消え、現れては消えを繰り返している。


 まぎれもなく【ステライト水晶】であった。


「やった、やったわ! 一発目でゲットよ!」


 ひゃっはー!と世紀末な叫びをあげながら、オセロがカルマの周りを跳ね回る。

 ちなみに、このときのカルマの心中は『物欲センサー仕事しろよ』であった。


『よかったな、オセロ』

「ええ! これでもうボス討伐をしなくて済むわね!」

『えっ?』


 オセロの発言にカルマの体が凍る。

 炎なのに。


「……冗談よ冗談。二個以上あっても買い取ってくれるから、危険だけどもう一個でも出れば超黒字よ」

『あ、ああ。びっくりさせないでくれよ……』



「それに、こんなに大きい水晶は持って帰るのも一苦労よ。その点、カルマのアイテムボックスがあれば問題ないし、大きすぎて持って帰れないはずの【ハガネコガネの甲殻】も大量に持って帰ることが出来るもの! よろしくね、荷物持ちさん」




 オセロ普通にボス一人で倒せてたし、まさか荷物持ちさせるためだけに連れてきたのでは?と思い始めるカルマであった。





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近衛カルマ (17歳)

種族:焔神

職業:冒険者

レベル:3

経験値:1728/102400

体力:3/1[+2]

気力:9989054/9999999[+1]

腕力:1[+1]

脚力:1[+5]

知力:9999999[+0]

スキル:【ザ・スキルセレクター】・【焔神威】・空きスロット

装備品:学生服・ブラックレインコート・アテムの指輪・パルテの腕輪・サバイバルナイフ・リュックサック

所持金:7000ELC


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オセロット・キャットボルト (16歳)

種族:猫人

職業:獣戦士

レベル:23

経験値:???/2740

体力:???[+?]

気力:???[+?]

腕力:???[+?]

脚力:576[+0]

知力:???[+?]

スキル:【上級雷撃魔法師】・【蹴撃マスター】・【暗殺者の心得】・【気配探知+】・【気配遮断+】・【???】・???

装備品:スケイリーフットアーマーセット・鋼のダガー・スマッシュブーツ・パルテの腕輪・リュックサック

所持金:???ELC


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