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〝U〟nlimited possibilities

どうも2日ぶりです、よしをです。


ブックマーク5件、ユニーク500人ありがとうございます。


活動報告のところにも書いていますが、Prologue編が終了しましたら、修正作業に入っていきます。

詳細は活動報告を見てくださるとありがたいです。


あ、あと前話の最後の部分が少し修正入っています。

スケルトンコマンダーさんの2回目の鑑定結果が追加されて、名前がルーカスと判明しています。

「ルーカスさん、こっから第二ラウンドの開始といきましょうや。」


 “Breakthrough《飛躍的進歩》”

 最強種ドラゴンをイメージ!


 そうイメージしたとたん、俺の体は光に包まれた。


「ぐあああああああああああああああああああああああああああああ…ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」



 スベテヲ、コワス…

 スベテヲ、メッス…

 スベテヲ…スベテヲ…スベテヲヲヲヲヲヲ、ハハハハハッハハハハアハハッハハハハ…


 な、んだ、この、ながれてく、るものは。

 意識をしっかり保てそうにない、ぐあああああっ。


 ザンッ…ブワーン…


 師団長のスケルトンルーカスさんはこんなヒーローの変身タイムな時も待ってくれないのね、ぐあああっ。


 そろそろ意識が飛んじゃいそうなんだけど…これは死を覚悟した方がいいのかな?

 なれない力をいきなり使った俺が悪いのだろうな…


 そうして俺の意識はそこで途絶えた。



 ―――― side:ルーカス=レンファラアー



 私の名前はルーカス=レンファラアー。

 元レグヌス王国の師団長をしていた人間だった。

 あの魔族進行で王国が滅び、魔族に殺されるまでは。


 次に目を覚ましたとき、私の目の前には、魔王の側近にして、《十彩色》の1人として知られているダーカーネスと黒いフードを被った魔族がいた。


「×いに××××れ××××ひ××××××あ××××××。」


「×××で×××××し×××××ぞ。

 ××××××と×××××××きた×××××だ×××。」


 はっきりとは聞こえないが、良くないことを考えているのは、というよりも実行しているのはわかった。


 先程から目に入る自分の身体は、とても人間とは思えない、醜悪な姿であったからだ。


 なんとかしてあいつらを殺さないと。


 その時の私は気力だけで、意識を保っていたようなものだった。

 だから、なんとか意識が飛んでしまう前に決着をつけないと思ったとき、彼女つまり我が主が現れたのだ。


 そう勇者として召喚された内の1人である彼女が。

 彼女はとても優しい人間だった。

 部下たちとか気さくに話し、王宮の侍女たちの手伝いなどもしていたことを話に聞いていた。

 そうだからこそ、戦争にはどこまでも不向きだった。

 だからこそ、勇者達がレグヌス王国を出て旅をすることになった時も、彼女含め数人はまだ王国に残ることになったのだ。

 それが、彼女の不運だったのだろう。

 あんな呪いをかけられ、生きながらにして永遠の死を味わい続けさせられることになることになるとはあの時は思いもしなかった。


 彼女の持つ継承スキルの能力の1つである力を纏い、私の所まで歩いてきた。


 そして、彼女は醜悪になった私に嫌な顔一つせずに、言葉をかけ、微笑みかけてきた。


「×××××で××××た×××しょ××…」


 やはり言葉は聞こえないが、だいたい何を言っているのかはわかった。

 私はその時、彼女にはすぐさま逃げて欲しかった。

 彼女、勇者達が強いことは知っているが、彼女1人でどうこうできるとは思わなかったからだ。

 だが、彼女の決意を表すかのように魔族に向かって高らかに何かを宣言していた。


「あ××××は××ぜ×××××××し×××××か!」


 すると、魔族たちは笑いながら、何かを相談し合っていた。

 悪い予感がしながらも、今の俺にはどうやっても止める(すべ)がなかった。


 そして、そこから始まる戦いを俺はただ見守っているしかなかったのだ。


 決着は思っていたよりも早く着いた、彼女の敗北という形で。


 冷静じゃなかったのが一番の理由だろうが、時をり俺を庇っていたのも理由の1つだろう。

 もう彼女は立ち上がることもなく、ただただ息を荒く吐いているだけだった。


 そんな時に、さっきまで見学に徹していたフードの魔族が彼女に近づき何かを唱えた。


 “U×××××《堕×××施×》”


 しかし、それを予想していたのか彼女も最後の生命力を全てつぎ込むかのように継承スキルを唱えていた。


 “B×××××《天××開》”


 彼女の継承スキルが発動するよりも先にフードの魔族の能力が発動し、彼女の身体が宙に浮かんだ。

 浮かぶと同時に、彼女の発動したスキルの影響か地震が起こり、辺りが崩壊と再生を繰り返し、異界つまりダンジョンを作り上げていった。


 作り終わる頃には、彼女の身体の左半分が漆黒に染まり、地面に横たわっていた。

 魔族の《十彩色》のダーカーネスは、ダンジョンを作る際の糧として取り込まれていった。

しかし、フードの魔族の方は、いつの間にか居なくなっていた。おそらくまた何らかの継承スキルを使ったのだろう。


 俺はそんなフードのことよりも彼女が心配だったので、声が出せないと知りながらも、なんとか出そうとした。

 すると、さっきまでは出来なかったが、今は少しだけだが声が出たのだ。


「ダ、イジョ、ウブ、カ 、シキ、ヨ。イヤワ、ガア、ル、ジヨ。」


 何故かこの場では主と呼ばなくてはならない感じがし、ついつい彼女の事を主と呼んでしまった。


「師団長さん、元気そうでよかったです。

 お互い姿形は変わってますけど、これから頑張りましょ――――」


 バタンッ…

 主がいきなり倒れたのだ。


「ダ、イジ、ョウブ、デ、スカ」


「ハァハァ…ダンジョン生成の糧にしたダーカーネスやフードに植え付けられた力の制御が上手くいってないみたいです。

 ルーカスさん、私はこの作り出したダンジョンを拡大し、ダーカーネスの力を糧にして、その力を4等分にして武具を生成し、持つべき者が現れるまで、少しの間眠りに着こうかと思います。

 ルーカスさんは、その武具を渡しても良いと思える方がきたら、私の所まで案内し、武具を渡してあげてください。

 では、ルーカスさんまた会いましょうね。」


 彼女そう言って、私に微笑みかけてきた。

 私はこれ以上に嬉しいことはなく、思わずその場で敬礼していたのだった。



 ――――


 あれから何年、何十年、何百年たっただろうか。

 私の目に叶う者は今までに三人しか現れなかった。

 このダンジョン自体が1人しか入れない仕様になっているので、それも仕方ないのかもしれないが。


 一人は、我が主と同じ勇者のショウ=ニカクという人物だった。

 彼を我が主の眠る所に着くと、「ありがとう」といいい、4つの箱の中に入っている武具のうち〝杖〟を持っていった。

 彼は他の武具も持っていこうとしたが、どうやら1人につき1つしか持ち出せない仕様になっていたようだった。


次のやつは、幼い女のエルフだった。

私を魔術と弓で圧倒すると、すぐに下の階層にいる主の元へと向かっていき、置いてある武具の中から〝靴〟を手に取り、「長い間ありがとう。おかげで、これでまた対抗出来る力が増えた。」と言っていた。


 もう一人は、自ら「俺は最強の戦士の剣神になる!」と言ってきた若い男だった。

私と剣で打ち合い、互角にまでもちこんでいた。ただの人間が今の私と互角までもちこめるのか、とおどろいたものだった。

 そして、彼は残り2つの武具の中に〝剣〟を見るやいなや、その剣をもって、すぐさま帰っていってしまった。


 そして、その三人目がさって数十年近く経った時、やつが現れたのだ。



 初めにあの男がこの〝コロシアム〟に入ってきた時、こいつはダメだとすぐに感じてしまった。

 なぜなら、私の力の内の1つである能力で生成し、一体化していたスケルトンコマンダーにビビってしまって、逃げようとしていたからだ。


逃げるなぞ許さん!戦っていけ!という意味も込めて、1回横薙ぎに斬り払った。

普段の体格と違うため狙いは外れたが、相手はやる気になってくれたようだった。


 すると、そこで懐かしいものを見た、そう継承スキルだ。

 最後に継承スキルを見たのは何百年前だったか…そう思うと、すごい相手に出会えたと思い、偽装を解いて、思わず斬ってしまっていた。


 あぁ、私はなんてことを!こんな楽しめそうな相手をすぐにダメにしてしまうとは!


 すると、相手は驚くべきことに継承スキルを使って傷を治してしまったのだ。


 これは最高に素晴らしい相手に会えたととても嬉しくなったが、相手が何やらブツブツと呟くと変化が現れた。

 やつの体の周りに光が纏い出したのだ。

 まるであの時に見た我が主のようであった。


神聖な我が主を真似されたことで、怒りを覚え、さらに過激な攻撃を加えていった。

 それがやつに変化が表れた時に即座に思い立ったことだった。


 ザンッ…ブワーン…


 予想していたとわいえ、簡単に攻撃を止められてしまったのはかなりショックだったが。

 まあいい、これからどう楽しませてもらえるのか楽しみだ。


 ――――


 なんだ…あれは…


 やつの光が止んだ後、そこに現れたのは黒い竜鱗鎧を着たナニカだった。


「コオオオオォォォォ!クアアアアァァァァ!」


「キサマ、ナニ、ヲ、フザケテイ、ルン、ダ、サッサト――――」


 ぐっ、いきなりなんだこいつは!!!

 人間に出せる力なのか!?

 高位アンデッドになった俺が力で押し負けるだと!?


「コオオオオォォォォ!キサマヲクラッテヤル!」


 ブワワワワーンンンンンンン!!!


 何!?やつの体に纏っているオーラの量がハンパではないぞ!

 《十彩色》のダーカーネスを遥かに越えている!

 まさか…ま、魔王か?!魔王はたしかショウが倒したと言っているやつがいたし…

 ではいったいやつは何者なんだ!?

 しかし、戦いは本望だ!楽しもうぞ!


 肉体の限界100%の力が出せるこの体の力をその身で味わうがいい!


「イク、ゾ!!!」


「コオオオオォォォォ!クラウ!クラウ!クラウ!」


 ドバアアアアアアンンンンンンンンン!!!


 黒の竜鱗鎧を着たナニカの拳と元師団長のスケルトンの大剣がぶつかりあって戦いは始まった。


 ――――


 グチャァァァァァ!!!


 まさか手足全てを喰いちぎられるとはな…

 主に顔向けできないな…


「コオオオオォォォォ!コオオオオォォォォ!」


 あいつは四肢を喰いちぎったあと、雄叫びをあげているだけだ。


「オオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォ!」

やつはまた別の何かを叫び出した。

すると、やつの周りには何百もの記号のような文字が現れた。


 あれは確か、竜や龍が使う継承スキルだったはず…

あいつはあんなものまで使えるのか…


 すいません、主よ...先に逝くことをお許しください。


「アルジ、ヤ、ユウシャサ、マニサ、チアラン、コトヲ!」


「オオオオ――――ユ、ユウシャ――――ウォォォォォォォォオォォオオオォオオオオオ。」


 パリッ…ペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリ…


 やつの着ている鎧の竜鱗が剥がれていく…いや、鎧かと思っていたら、あの鱗はやつの肌から生えていたものだったのか。


 ペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリ…


 そして、最後の鱗が剥がれ落ちた。

 すると、


「アアアアアアア…ハァハァ…ど、どうなってんだ…これは俺がやったのか…」


 目の前のやつがどうやら正気に戻ったらしい。

 この〝コロシアム〟の現状にかなり驚いているみたいだな。

 そりゃそうか、ほぼ原型がないもんな。

 屋根も柱も壁もほとんど潰れてしまったし。


「ルーカス…さん…すいません、俺、こんなことをしてしまって…。」


「イイ、キ、ニスル、ナ。オレモ、ノゾ、ンデヤッ、タコトダ」


「ダガ、サイゴ、ニ、アル、ジニア、イタ、カッタ…。」


「ハァハァ…主ですか、ルーカスさん。どうにか連れて行ってあげたいけど、どこにいるんだい。」


 いつの間にか声に出していたのか…まあいい、こいつは俺の目に叶うやつだ。


「アル、ジハココ、ノシタニネム、ッテイ、ラッシャル。オマエ、ナラ、イイ。アルジ、ノトコロ、ニイケ。」


「ルーカスさんは、どうするんだ。一緒にいかないのか?」


「オレ、ハモ、ウダメダ。コレイジ、ョウソンザ、イヲタ、モテソ、ウニ、ナイ。」


「そ、そうなのか…それなら仕方が無――――1つ聞いていいかルーカスさん。ここで消えるよりも、俺と一つになって、主に会いに行きたくないか?」


こいつは何を言っているんだ?一つになる?また主に会う?

まあ何でもいいか。所詮俺は勝負で負けた身。他の3人は互角だったのにな。仕方ない、


「カッテ、ニシロ。ショウシ、ャハオ、マエダ。」


「そうかそれなら遠慮なくやるよ。俺のものとなれルーカス!」


――――side:レオン=エイガ



その呼びかけに呼応するかのように、いつものあのパソコンのデスクトップのようなものが現れた。


 -スキルAkashicRecords¡《魂の記録》の発動条件を満たしました。

 ルーカス=レンファラアー:スケルトンコマンダー:旧王国師団長バージョンの魂を確認しました。

 魂の記録を実行しますか?


 →YES/NO


 もちろん…


「YESだ!!!」



お読み頂きありがとーです(*´ω`*)


次の更新も2、3日後になります、はい。

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