〝G〟azer
一週間ぶりです、よしをです。
では、どうぞお読みください。
9/15日追加事項
・魔力値→神力値
いきなり半透明のパソコンのデスクトップのようなものが現れたのだ。
-スキルAkashicRecords¡《魂の記録》の発動条件を満たしました。
スケルトンソルジャー:旧王国兵バージョンの魂を確認しました。
魂の記録を実行しますか?
→YES/NO
答えはもちろん…
→NO
えっと…なんだいきなり!?
AkashicRecordってたしかあのおじいちゃん神様からもらったやつだよな?
能力の内二つが非表示だったし訳わからんかったけど、今の状況も全く訳わからん。
それに、YESとか選べるわけないじゃんか!?
《魂の記録》って名前からかんがえると、魂を記録していくってことでしょ!?
スケルトンソルジャー、しかもその旧王国兵バージョン…
ものすごく記録したくなさすぎる…
あんな残念な名前を永久保存なんて絶対したくないわなぁ…
―NOを選択されたため、《魂の記録》の使用を中止致します。
《魂の記録》が行われなかったため、通常通り魂を経験値に変換し、取得致します。
え?どゆことよ?
その表示が出たあと、スケルトンソルジャー:旧王国兵バージョンから出た光の塊が俺の中に入り込んできた。
すると、
ポーン!Lvが上昇しました!
という音が聞こえてきた、
うぉぉ!なんだこれ!?
とりあえず、ステータスでも見てみるか
――――
名前:レオン=エイガ
種族:Transcendental=HUMAN¡《超人》
職業:Ancient〝B〟RAVER¡《古代勇者》
称号:《スーアの誇り》/《残された者への祝福》/《前世から来世への希望》/《古代勇者》
レベル:3
能力:
:God'sPower¡《神力値》:210,000
:Strength¡《力強さ》:2100
:Intelligence¡《賢さ》:2100
:Mind¡《精神力》:2100
:Vitality¡《生命力》:2100
:Dexterity¡《器用さ》:2100
継承文字:〝B〟
-スキル
:Nスキル:・〝B〟last¡《銃撃》;lv1(4)・〝B〟oost¡《増加》;lv1(10)・〝B〟ox¡《箱》;lv1
:Rスキル:〝B〟uilding¡《建築補正》(無し)
:SRスキル:無し
:EXスキル:無し(〝B〟reakthrough¡《飛躍的進歩》¡《現状打破》¡《限界突破》;lv2
###《現状打破》
:〝H〟iding¡《隠蔽》¡《隠形》;lv9
:〝F〟luid¡《流体操作》¡《柔軟性》;lv9
(-派生スキル
:SRスキル:〝B〟oostⅩ¡《増加Ⅹ》¡《一点極大化》¡《法則値増加》;lv無し)
継承文字:〝S〟
-スキル
:Nスキル:無し
:Rスキル:〝S〟urvey¡《鑑定》¡《地図》;lv2
:SRスキル:無し
:EXスキル:無し
継承文字:〝A〟
-スキル
:Nスキル:無し
:Rスキル:無し
:SRスキル:無し
:EXスキル:EXスキル:〝A〟kashic Records¡《魂の記録》¡《×××》¡《×××》:lv1
――――
お、おぅ…
なんていうかあれだな、予想外だけど予想通りというか何と言うか…
まず、レベル170の相手倒したのにレベル2しか上がってないとかなんなのよ!?
170って言ったら、普通のゲームでいうところのラスボスの側近クラスなんじゃないの!?
それなのに最弱スライムを倒した時ぐらいしかレベル上がんないとかなんなのよ!?
それに、ステータスの上がり方も絶対におかしいよね?ね!?
1上がっただけで、元のステータスの10倍も上昇するとか…
分かりやすい例で例えるとあれだろ、
生まれたばかりの赤ちゃん体重3kgが20倍の強さになって体重60kgの高校生を相手に対等に戦えるってことだろ!
…え?違う?余計にわかりにくいって?
ごほん、ごほん、では気を取直して、
ここの世界の一般人の平均がどれくらいかわかんないけどさ、これが異常なのは薄々わかるわ。
ガリガリガリ…ガリガリガリ…
ままま、まあステータスのことはいいか。
とりあえず現状確認といきますか。
時間…よし!
寝床…よし!
敵影…よし!
その場で俺は崩れ落ちてしまった。
時間は、まよなか。
寝床は、こなごな。
敵影は、いっぱい。
はぁ、全てがアウトだわ、最悪だわ。
でもこういう時、素晴らしい日本のことわざがあるよね。
「三十六計逃げるにしかず!」
“BoostⅩ《増加Ⅹ》”
足が早くなるイメージ!
ぶわーん、ぶわーん、ぶわーん
ん?なんだか、体を纏っている光が強くなってるような…
とりあえずあのピラミッドみたいなところを目指してみよ――――
ザンッ、ザンッ、ザンッ、ザンッ、ザンッ
「ちょ、ちょっと待ってー
今行き先決めるところなの!」
ザンッ、ザンッ、ザンッ、ザンッ、ザンッ
「言葉が通じない、ただのしかばねのようだ。」
ザンッ、ザクッ…ボロボロボロボロ…
「…え、いや、ごめんよ。言ってみたかっただけだったんだよ。
ホントのしかばねにしかばねって言ってもネタにも何にもならないって今気づいたよ!レオン、ちゃんと学習したよ!もうこんなつまんないこと言わないから、剣をおさ――――」
ザンッ、ザンッ、ザンッ、ザンッ、ザンッ
「うえーん、わかりました、わかりましたよ、もうただのしかばねには話しかけませんよ!」
そしてその言葉を最後に、レオンはスケルトンソルジャー:旧王国兵バージョン達から逃げ(戦略的撤退)たのだった。
――――
ハァハァ、ハァハァハァァァァァァ…
「なんとかこのピラミッドみたいなもののとこまでたどり着けたか。」
めちゃくちゃしんどかったわ…
ここにくる途中であったあのおそろしい数のスケルトンソルジャー:旧王国兵バージョンや骨でできた動物みたいなのはなんだったんだ。
昼間確認した時なんて、ねずみ一匹すら見当たらなかったのに、夜になるとUJAUJAといっぱい。
「それにしても、これは一体どういったものなんだ?
この周辺だけはスケルトンソルジャー:旧王国兵バージョンさん達も近寄ってこられないみたいだし…。
でも、あれだよね。異世界、怪しい建物、モンスターが近づけない…これはゼッタイお宝が眠ってる証拠だよね!うんうん、そうに違いない!」
*要するに、ただの勘です。
「あー、どんなお宝が俺を待ってるのかなぁ。
やっぱり聖剣?いやいや聖杖や聖槍の可能性も、うーむ。
他には、最強の防具とかマントとかアクセサリーとか。
大穴は、P○Pとか3D○かなやっぱり。ゲーム機とか暇つぶしように欲しいなぁ。」
*要するに、ただ予想して遊んでいるだけです。
「じゃあ、そろそろ中に入ろうかな。
えっと…入口はどこだろ?」
しばらくピラミッドみたいなものの周りを歩き回り
「えっと…こ、ここだよね、入口は。」
入口を見た途端、思わず顔が引きつってしまった。
「ピラミッドなのにエスカレーターってどうなってんの!?
エジプト人もビックリな技術だよ!?
この技術を古代エジプト人に伝授してあげたくなってくるよ!?
たしかに上に上がるのには楽そうだけどさ!?」
そう、入口には上に上がるエスカレーターがあったのだ。
しかも石造で、段差がなく、坂みたいに真っ平らなエスカレーターが。
さらに親切なことにちゃんと手すりまで取り付けてあった。
「うーむ。とりあえず上に行ってみようかな。
おったから~、おったから~、いえーい。」
バカ丸出しの歌を口ずさみながら、エスカレーターの上に乗った。
すると、
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「俺の冒険はこれからだぜ!」
*本当にこれから冒険が始まります。
最終回ではございません。
――――
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ガタン…
「やっと止まったか。
うおっ!?たっけーな!ピラミッドの8割くらい上がったあたりかな。
そして、目の前には扉…入れってことだよねきっと。」
エスカレーターを上がったところには大きな扉があった。
扉以外には特に何もなく、扉を開けるしか選択肢がなかった。
「お邪魔しますよー。」
あら不思議。
そこには仁王立ちしたスケルトンソルジャーが。
身長は…約8メートル…
え?ええええええええええええええ!?
ムリムリムリムリ!!!
あんなやつと戦うとか絶対に無理だから!
「お邪魔しましたー。」
ガタンッ…ガチャ…
ん、なんの音だろ…
振り返ると扉は閉まっており…
なんと鍵までかかっております。
あはは、1人暮らしの女の子にはとってもありがたい、オートロック機能も付いてるんだね♪
親御さんもこれなら安心して送り出せますね♪
本当、エジプト人もビックリな技術が満載です♪
「って、そんなこと言ってる場合じゃねええええええええええええええ。
どうしよどうしよどうしよ。」
そんなことを言っていると、背後からこんな声が聞こえましたよ。
UWOOOOOOOOO!UWOOOOOOOOO!
あはは、なんだろう幻聴が聞こえるのかな?きっとそうだよね、うんうん。
ズババババババアアアアアアアアアアアン!
俺の頭上1メートルのところに大きな斬撃が飛んでいきました。
もー、スケルトンソルジャーったら、起きたばっかりで、調子が悪いのかしら?(気が動転してオネェ言葉になってます。
「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ、死んじまうー!
」
ズガアアアアアアン!ズガアアアアアアン!
スケルトンソルジャーさんがこっちに歩いて来てるようです。
あ、そう言えば《鑑定》するのすっかり忘れてたわ。
“Survey《鑑定》”
すると、そこに現れたのは、
《鑑定結果》
――
名前:スケルトンコマンダー:旧王国兵合体バージョン
種族:UNDEAD¡《アンデッド》
職業:無し
称号:《墜聖女の近衛兵》/《主への執念》
レベル:328
能力:詳細不明
――――
もうツッコミ入れないからね?ね!?
…。
いやいや、ホントなんなの?俺にツッコミさせたいだけなんじゃないのこの鑑定さんは!?
まずレベルが高すぎるわ!
そして合体バージョンて!
そのまんまだな!
もう一度言っとくぞ。
そのまんまだな!
ハァハァ…
キィィィィィィィィィィィンンンンン!!!
俺がツッコミ入れている間ももちろん合体バージョンさんからの攻撃が止まるわけもなく続いていた。
とりあえずどうにかしないと。
“BoostⅩ《法則値増加》”
接合部分が滑りにくくなるイメージ!
ガガガ…
「なんだよ、初めっからこうしてりゃ楽だったの――――」
そう言って、おどけた様なポーズを両手をあげて作っていた時それは起こった。
ん、なんだ?なんか腕が熱いような…
「うわぁぁぁぁぁぁぁああああ!」
ぐっ、なんだこの痛みは!?左の腕がやたら熱くて痛い!
そして、左腕に目を向けるとその理由がすぐにわかった。
左腕の肘から下が無くなっていたのだ。
くそ!どうなっているんだ!いったいなんで俺の腕が…
そして、その原因は直ぐにわかった。いや、わかってしまった。
目の前にいる人物が原因なのだと、本能的に理解させられた。
「コノ、サ、キハ、ダレニモ、イ、カセ、ン。」
目の前にいる大剣を背負った人物がたしかにそう語った。
そう、スケルトンコマンダー:旧王国兵合体バージョンは姿や形を変えていた。
むき出しになった骨や筋肉があるが、まるで本物の人間のようにも見える。
あいつはやばい、ヤバすぎる。それよりも、ぐっ、左腕が…。
そうだ、魔力消費量は多いが現状打破先生になんとかしてもらうしかないか。
「先生!腕をどうにかしてくれ!」
-スキルBreakthrough¡《現状打破》の発動条件を満たしました。
これより、条件が満たされるまで、スキルの発動は継続されます。
スキル使用者の要求を確認。
要求の解析を開始。
解析中。
解析中。
解析中。
解析完了。
左腕の欠損を補うため、スキル〝R〟egeneration¡《自己再生》¡《改革》を獲得。
さらに、獲得スキルを行使し、左腕の欠損を再生します。
行使中。
行使中。
行使中。
行使完了。
―条件を満たしたため、スキルを終了します。
「なんとか助かったか…。
だけど、BoostⅩ《法則値増加》の摩擦増加は効かない。だからといって、他の法則値増加も試してないからなんとも言えないしな。」
とりあえず、変化したあいつをもう一度調べてみないとな。
“Survey《鑑定》”
そこに現れた結果はやはり予想通りのもので、
《鑑定結果》
――
名前:ルーカス=レンファラアー:スケルトンコマンダー:旧王国師団長バージョン
種族:UNDEAD¡《アンデッド》
職業:詳細不明
称号:詳細不明
レベル:詳細不明
能力:詳細不明
――――
名前と種族以外が詳細不明…
確実に強くなってるってことだよな。
サン…サササササンンンンンン!
俺はなんとかBoostの掛かった状態で躱している…いや、正確には躱せていないか。
ところどころ怪我をしては《自己再生》を繰り返している状態だった。
さっきの間に気づいたことがあった。
現状打破先生の使用は、パッシブ(常時展開)スキルなので明確な意志があれば、俺の意志にそって作動してくれると思っていた。
しかし、さっき初めて現状打破先生の使用を声による、アクティブで操作した。
つまり、EXスキルBreakthroughはきっとパッシブスキルでもあり、アクティブスキルでもあるのだ。
以前、水を集める為に現状打破先生をパッシブで使った時には、新しい継承スキルを獲得することなく、既存のスキルでどうにかしていた。
しかし今回現状打破先生をアクティブで使った時には、新しく、強力な継承スキルを獲得できたのだ。
このことから分かったことは、パッシブスキルとアクティブスキルでは効力がかなり違う。
そしてさらに、アクティブスキルを利用することでの最大の利点は、自身のイメージを反映できることだ!
「ルーカスさん、こっから第二ラウンドの開始といきましょうや。」
“Breakthrough《飛躍的進歩》”
もちろんイメージするのは、古来より全ての種族の恐怖の対象にして、力の権現である…
最強種、ドラゴン!!!
そうイメージしたとたん、俺の体は光に包まれた。
お読み頂きありがとーございました。