〝O〟ccasion
どうも2、3日ぶりです、よしをです。
では、どうぞお読みください。
9/15日追加事項
・魔力値→神力値
俺こと英賀レオンは絶賛迷子中だった。
「えっと…ここはどこだ?」
え、ちょ、神様いきなり転移させるとかやめてくださいよ。
いや、いきなり転移させるのは百歩譲ってありですよ。
ですけど!ですけど!普通送るなら幼なじみの翔とかクラスメイトがいるところに送ってくださいよ。うわーん。
いくら口下手で人見知りだからってこんなお化け屋敷のような廃墟に連れてこられたらこまるんですよ、いやホントマジで。
そう今レオンがいるのは廃墟…というのもおこがましいくらい清々しいほど廃墟だった。
まず建物に屋根がない、柱がないそして床がない。
うん、建物って認識していた俺がすごいよね。
と言っても壁のようなものはあちらこちらに残っており、ここに建物があったのは確かだと思うけど…
「んー、これからどうしよう。壱羽さんがこっちに転生してるらしいから、それを探すのは当然だとして…あとは…翔を探そうか。そうだ、そうしよう。あ、そういえばおじいちゃんの神様との約束もあったな。
さすがの俺でもここまでボッチの状況が続くと理性を保てそうにないわ…。
うわぁ…今気づいたけどずっと独り言言っちゃってたわ、うわぁ…。」
2回言ってもそこは重要じゃねーよ!
と、自分の独り言に自分でツッコミをいれてしまうとかもう終わりだよね。
しかもクソつまんないし…ヤバイもうダメだ、立ち直れない。
という一人芝居を10分ほど続けた…
余計心が折れました。完
「いやいや、こんな遊んでいる場合じゃないな、とりあえず目的は決まったし、さっさとここから離れようかな。
こんな廃墟には、食べ物や飲み物も無さそうだし、探さないといけないしな。
んー、でも、見渡す限りずっと廃墟…ってこともないか。
なんか向こうの方にやけにデカイ建物…ピラミッドみたいなものがある。
どう考えてもあやしい、あやしすぎる。
さて、どうしようか。」
俺はこれからどのようにするべきか悩んでいた。
まず、飲み食い出来るものがなければなければ、その時点で詰んでいるし。
その時あることを思い出した。
あ!ああああああああああ!
「忘れてた!そういえばここって異世界じゃなかったか?
じゃあ、もしかしてステータスも――――」
俺のステータスという言葉に反応して
半透明のパソコンのデスクトップのようなものと、そこに自身のステータスが浮かび上がった。
――――
名前:レオン=エイガ
種族:Transcendental=HUMAN¡《超人》
職業:Ancient〝B〟RAVER¡《古代勇者》
称号:《スーアの誇り》/《残された者への祝福》/《前世から来世への希望》/《古代勇者》
レベル:1
能力:
:God'sPower¡《神力値》:10,000
:Strength¡《力強さ》:100
:Intelligence¡《賢さ》:100
:Mind¡《精神力》:100
:Vitality¡《生命力》:100
:Dexterity¡《器用さ》:100
継承文字:〝B〟
-スキル
:Nスキル:・〝B〟last¡《銃撃》;lv1(3)・〝B〟oost¡《増加》;lv1(10)・〝B〟ox¡《箱》;lv1
:Rスキル:〝B〟uilding¡《建築補正》(無し)
:SRスキル:無し
:EXスキル:無し(〝B〟reakthrough¡《飛躍的進歩》¡《現状打破》¡《限界突破》;lv2
###《現状打破》
:〝H〟iding¡《隠蔽》¡《隠形》;lv9
:〝F〟luid¡《流体操作》¡《柔軟性》;lv9
(-派生スキル
:SRスキル:〝B〟oostⅩ¡《増加Ⅹ》¡《一点極大化》¡《法則値増加》;lv無し)
継承文字:〝S〟
-スキル
:Nスキル:無し
:Rスキル:〝S〟urvey¡《鑑定》¡《地図》;lv1
:SRスキル:無し
:EXスキル:無し
継承文字:〝A〟
-スキル
:Nスキル:無し
:Rスキル:無し
:SRスキル:無し
:EXスキル:EXスキル:〝A〟kashic Records¡《魂の記録》¡《×××》¡《×××》
――――
えっとさ…前よりなんか酷くなってない!?
超人て何?古代勇者て何?おいしいのそれ?
もう何が何だかさっぱりなんだけど!
あ!そうだ!
《鑑定》があるんだから調べてみればいいじゃないか!
では早速、自分に向けて~
“Survey《鑑定》”
すると、ステータスと叫んだ時と同じように半透明のパソコンのデスクトップのようなものがあらわれた。
その結果を要約すると、
《鑑定結果》
・超人→詳細不明
・古代勇者→詳細不明
・称号色々→詳細不明
「NOOOOOOOOOOOOOOO!!!
鑑定仕事しろ!鑑定仕事しろ!
重要なので2回言いました。
ん、なんでだ、マジで《鑑定》いい加減にしろよ!
ぶっ壊れてんのかこのスキルは!?
あ…それともlvが低いからとかか?
その辺にある石で1回試してみるか。」
“Survey《鑑定》”
《鑑定結果》
・石→
極西に位置するレグヌム王国跡地に残された王国召喚の間の残骸。
約千年前の魔族進行の時、王都ごと破壊された。
遠征先から帰ってきた古代勇者たちに王都にいた魔族たちは討伐されたが時すでに遅し。
王都の「お」の字も残っていないほど破壊し尽くされていたのである。
王都中の建物が破壊されたところに住むわけにもいかず、古代勇者たちはこの地を去った。
しかし、元より魔力の集まりが多かったこの土地は、大勢の人の死と魔族たちの死のせいで変質し現在どの国も手出しができないでいる。
また、破壊された残骸は約千年経った今もなお、この地に存在しているのである。
「NOOOOOOOOOOOOOOO!!!
鑑定仕事しすぎ!鑑定仕事しすぎ!
重要なので2回言いました。
ん、なんでだ、マジで《鑑定》いい加減にしろよ!
ぶっ壊れてんのかこのスキルは!?
今度は長すぎるわ!!!
いや、これが普通なのかもしれないな。
じゃあ、これだけの力がある《鑑定》で見れない俺の種族や職業どうなってんだよ。
んー、でもまあいいかとりあえず別のスキルでも試していくか。」
この時の鑑定結果をもっと深く考えていさえすれば、彼の未来は変わっていたのかもしれない。
――――
「んー、次は何を試そうかな…
そういや喉も乾いてきたし、スキルでどうにかできないかな。」
んー、んー、んー、んー、んー
「ダメだ、全く何も思いつかん。
こんな時はやっぱりあれですね!
助けて、現状打破えもーん!」
-スキルBreakthrough¡《現状打破》の発動条件を満たしました。
これより、条件が満たされるまで、スキルの発動は継続されます。
スキル使用者の要求を確認。
要求を確認。
要求の解析を開始。
解析中。
解析中。
解析中。
解析完了。
既存スキル〝F〟luid¡《流体操作》を使用し、空気中から水分を捻出。その後、水分を一定位置留めておけるように《流体操作》を維持します。
「ふぅ、やっと水分補給ができ――――」
-魔力値が最低必要量を下回る可能性があるため、スキルを強制終了致します。
「ぐああああああああああああ。
水が、水があああああああ。」
はぁはぁ、ヤバイ死にかけた…。
まさかスキルが途中で終了して、集めていた水が全部俺にふってくるとわ。
まあ、とりあえず飲料水が手に入ることはわかったし、結果オーライということで。
「はぁ、それにしてもそろそろ日が暮れてきたな。
魔力が減っているこんな状態で食べ物探そうとしてもムダだろうしなー、どうしようか。
うん、もう寝ちまおうか。しゃーない、他にすることもないしな。
てか、ここで寝ることになるんだよな…ヤバイ涙出てきたわ。
こんなお化け屋敷みたいなところで寝るとかマジで勘弁して欲しいよ。
って、もうホントに日が沈むわ。さっさと寝やすいとこ探して早めに寝ようかな。」
4、5分歩き回った後、寝やすいところがない事に気づき早々に寝床探しは終了した。
「あー、野宿かー、嫌だなー、おじいちゃんのところに遊びに行ったとき、野宿とかに連れていかれたけど、その時も寝袋くらいはあったしなぁ。」
そんなこと言いつつ、仰向けに地面に寝っ転がり早々に寝てしまった。
――――
ガチャ…ガチャ…ガチャ…ガチャ…
んー、なんだ?うるさいなぁ…
そんなことを思いながら、ふと顔を上げると、
ガキィィィィィン!
今まで顔があった位置の地面に剣がめり込んだ。
「え?え?え?ええええええええええええ」
ちょ、どうなってん!?
ガタガタガタガタ!!!
暗闇に目が慣れてきたのかだんだん敵の正体がわかってきた。
それは…
骨に甲冑…異世界風に言うとスケルトンソルジャーとでも言うのだろうか。
とにかく甲冑装備した骨さんが立っていた。
もちろん剣を装備した状態で。
「なんだよこいつは!?昼にはこんなやつ見なかったぞ!?
とととと、とにかかかく落ち着け俺!
そうだ!スキルを使えば倒せるかも!」
とりあえず《鑑定》してみよ!
“Survey《鑑定》”
《鑑定結果》
――
名前:スケルトンソルジャー:旧王国兵バージョン
種族:UNDEAD¡《アンデッド》
職業:無し
称号:《墜聖女の護衛兵》
レベル:170
能力:詳細不明
――――
れれれれれ、レベル170!?!?!?
しかも能力値も読み取れないとは…
いや、でも、やっぱり1番気になるのはあこだよね…
旧王国兵バージョンってどういうことよ!?
名づけ方安易すぎるよ!クレームくるよ!ソッコー感想で叩かれるよ!
まあ、そこはおいとこう…
今はあいつをなんとかしないと。
ガタガタガタガタ!!!
凄い勢いで歯を鳴らしてる…
何と言うか、強敵を見つけて喜んでいるように見えるんだけど。
逃げるという選択肢は与えて貰えないわけね、りょーかいりょーかい。
じゃあ、とりあえず先手?かどうか微妙だけど、先手必勝!ってことで、
“Blast《銃撃》”
パンッッッッッッ!
うわ、ビックリした、どうしたんだろ?
いきなり銃声が聞こえたけど…
骨さんにも当たった様子はないし…
そういえば、スキルの使い方ってよくわかってなかっ――――
うわっ!?
ザンッ!…ゴゴゴゴゴ…バンンン!
「危なかった…。
骨さんいきなり斬ってくるなんて酷いよ、まったくもう!
というか、あの分厚い壁の残骸みたいなのを一発で斬り裂くなんていったいどんだけすごいんだよ!
いやいや、そんなことよりもあいつをどうにかしないと!
でも、スキルの使い方良く分からないしな…。現状打破先生に頼るのもいいけど、魔力かなり消費するみたいだから、さっきみたいに強制終了されそうだし、うーん。
あれ、そういえば神様と戦ってたとき、普通にスキル使えてなかったっけ?
うーん、じゃあ原因は…あ!そうだ!ステータス画面にBlast《銃撃》っていうスキルがあったから、少しでもダメージを与えようと、ショットガンをイメージしたんだった。
ん、といことはスキルを使うはイメージつまり想像力が必要っていうことか!
じゃあ、現状打破先生はそういうところもちゃんとやっていたんだね…流石です、先生。」
ザンッザンッ!
「独り言くらいは許してくれよ。
え?独り言が長いって?それはご愛嬌だろうがあああああああ!」
“BoostⅩ《増加Ⅹ》”
体を強化するようにイメージ!
ブーーーーーーーーン!
「おぉ!オーラのようなものが体から出てるのがわかる!
しかも体がめちゃくちゃ軽い!ほっ!」
ダンッ!
「すご!軽く力入れてジャンプしただけで8mくらいは飛んだぞ!
まあ、これならいつでも逃げられそうだけど、やっぱり使い方がわかってみたら使ってみたいよね!
ということで…」
“Blast《銃撃》”
ショットガンをイメージ!
ズーーーーーーーーン!
あの時よりもはっきりとした銃身が現れた。
頭を狙うのが1番かな。
パァァァァァァァン!
カンッ!
「くそっ!掠っただけか!動いている相手を狙うのは難しいな。
でも、やり方は掴めてきたぞ。
他のスキルも試してみたいけど、何をしてみようか。
そういえば、BoostⅩの中に《法則値増加》ってあったけど法則って言ったらあれだよな、加速度とか重力とか…あと摩擦…あ!摩擦か!」
“BoostⅩ《法則値増加》”
スケルトンソルジャーの関節の接合部分が滑らかに動かないイメージ!
ガタガタガ――――
「やっぱり!思ったとおりだ!
摩擦が無ければ無いほど物は転がって止まらないとか聞いたことあったけど、正しかったんだな!
逆に摩擦を増やしたから、関節が動かなくなったんだろう。」
独り言を言ってる間もスケルトンソルジャーは全く身動きすらとれないでいるようだ。
「じゃあな、スケルトンソルジャー:旧王国兵バージョンさん。」
“Blast《銃撃》”
ショットガンをイメージ!
“BoostⅩ《一点極大化》”
銃の威力を極大化するイメージ!
DOBAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAANN!!!
「ちょ、威力凄すぎるわ!!!」
もちろん相手は粉々になりました。
そんなことを叫んでいると、目の前に、半透明のパソコンのデスクトップのようなものが現れた。
-スキルAkashicRecords¡《魂の記録》の発動条件を満たしました。
スケルトンソルジャー:旧王国兵バージョンの魂を確認しました。
魂の記録を実行しますか?
→YES/NO
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