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がらっと並行世界に行きました
痒い 臭い 煩い 時間よ止まれ 口に含んだミネラルウォーターの林檎味にうんざりする、
どうすれば解放される どうすれば・・・・。
足音がフェードインしてきた 妹のものだろう、リズムでわかる
音は俺の部屋の前で止まる
「兄さん入るよ」
「今はだめ」
「でも電話だよ」
「・・・はいよ」
俺宛の電話だったらしい、コール音に怨まれているような気がしたので無視していたんだ
ドアを開けると妹が立っている
「誰から?」
「女の人」
「・・・へぇ」
怠けないで電話線引っこ抜いとけばよかったか
「・・・携帯はどうしたの?」
「ドライブモードに決まってるだろうそんなもの」
「電話、とらないほうが良かったんだね」
「うん、とりあえず貸してそれ」
「・・・・」
うちの妹はめんどうくさい子だと思う
俺に受話器を渡さずそのまま妹の鈴が相手にこう告げた
「もしもし兄は留守でした用件があれば伝えておきます」
無理があるよそれ
「ええはいわかりました」
プツ
兄さんは悲しいよ
「というか名前は聴いたの?ちゃんと」
「・・・・?」
「こういうの・・・ちっあぁ、こういう時はね、最初に聞いとかないといけないんだよ、駄目なんだよ」
「っ・・・あっぅ」
「はぁ」
俺はついため息をついてしまった
「・・・用件は?」
「っあ・・・あぁ」
もういいか
「忘れなさい、うちに電話なんて来なかった、はい1、2、3」
ぽん、と頭を撫でてやった
「・・・・・・・・・えへへ」
甘ったるい声を出しやがる
うん今日も平和だ、幸せってこういうことなのかな
variation1 先生わ ぉ こ (´;ω;`)ウゥゥ
俺は夜になると時計から目が離せない
目を離せば何週しているか判らなくなってしまうから
携帯電話等のデジタル時計は論外、あまりにも残酷な1秒を刻みやがる
眠ることは許されない これから仕事なのだから
針の回転する速度が上がっていることに気が付く
「今日は早ぃナ!」
くるくるくるくるくるくるくるくるクルクル繰るクルクルクル来る狂$ウ
「兄さんっ!」
来た
「おはよう、鈴」
灰切 鈴 俺の妹
さて、仕事場に行こうか
そして休憩室/仕事場
「・・・・先生・・・灰切先生」
「はい?」
「ちゃんと、眠れてますか?」
「・・・もちろん」
「心配ですよ私」
「そんな・・・」
そんな義理があるんですか貴方には
「?」
「そんな、小動物のような仕草で俺を見ないでください、照れます」
「ふふっなんですかぁそれ?」
同僚の佳麗 隣仔はすこし面を食らった様子だ
「灰切先生の講義、とっても好評なんですから、いつもみたいにしっかりしてください」
「好評なんですか?」
てかしっかりってなんだよ
「はい、私憧れちゃいますよ価学士」
しっかりとはなにか
「へぇ憧れね・・・憧れかぁ」
シ ッ カ リ ト ハ ナ ニ カ ?
「はいっ先生は私の○○です!」
あっ今の何、もしかして理想って言った?わたしはあなたのりそうかぁやはりそーかさうなのか早七日ではあなたの理想かわたしの理想か
それで所で
失 価 理 ト 言 フ 野 派 何 価 ?
「ああ、はい価学士とは選バレしメシアの呈しで在リこの世界に数える程しかおらずその中でも私は最年少の私がおれがおれはレオレオンライオンつまり獣の中の王のたてがみが力の美のなのだとすれば俺は神に成り得るか?かみんぐすんの神は仮眠するんの?」
「・・・・ふひぇ?」
ふとさっきまで自分を支配していたどす黒い渦のような者が体内から出て行った感覚に気がつき
今度は替わるように真っ青になった隣仔先生の顔が視界に入ってきた
悲しいことに自分がなにをどれほど口走っていたのかは一字一句覚えている
「あー、つまりその、本来意外に誰にでも勤まるもんなんですよ、価学士なんてものは・・・あはは」
重い沈黙がながれた
「あの、隣仔先生は今俺がなにを喋ってたか覚えていますか?」
怯えているのだろうか 俯いたまま隣仔先生は答えてくれた
「価学士は選ばれた救世主で世界に数える程しかいなくてその中でも最年少の自分は百十の王ライオンのような力を持ってそのたてがみのように美しいので神に成れるのか?Coming soonの神は仮眠を取るのか?自分は○○○・○○○○の代わりだから自分の創った船へ乗りなさいそうすれば何処へでも連れて行きますよ、みたいなことを言ってました」
oh...
「後半は記憶にございませんでしたみんなごめん!」
一人で勝手に悶絶躄地の俺 俯いたままの隣仔先生 ほんとに苦行すぎる 前にもあったかなこんなこと! 知らん忘れたね忙しすぎて忘れ
たね! どちらも心を亡くすと描きます んー皮肉がとってもスパイシィ(?) 畜生こいつテストに出してやるぜくそぅ
とうとう顔をあげて隣仔は言い放った
「・・・・・灰切臨先生は学士失格です」
「・・・おっしゃるとおりで」
「もういいです、別に今のは生徒の前じゃなかったし、それに先生まだ若いんですしっ・・・うっ」
涙目になって鼻をすすっている みちゃいられない
「ほんとに年上とは思えないな」
「っなんかっいいましたぁ゛?」
必死で取り繕う隣仔に俺はハンカチを渡した
タイミングよく仕事場の予鈴が鳴り響いている
最後まで半べそをかきながら冗談で済ませてくれた優しい隣仔先生は考古学士だ
「臨君わ激生意気ですっ隣仔わまぢぉこです!ぷんぷんすとりぃむですぅっうっぅぇぇん(。´Д⊂) ウワァァァン!」
隣仔先生いわく「ギャル」という人種が残した原初的感情を表す言葉らしい
今度つかってみよう
自らの憤りをここまでソフトでキャッチーに表現しようとするギャルって
本当に優しい人たちだったんだなってぉもぃました( ・∀・)=p ビッ!!
variation2 罪華と×
「最近この近辺で殺人案件が続いてることは知っているか?」
椅子に腰掛ける9名の男女 価学を必要としているだろう者達だ
円卓講義が開始されている
「・・・・・」
彼らは一様に答えようとしない
「みんな、この話興味ある?どうかな?」
まだ名指ししないとだめかな
「この話を聞いて罪華はどうおもう?」
「別に」
「もしやイラついてる?」
「先生に対して少し」
「別に俺は、罪華になにかを押し付けようとしてる訳じゃないよ」
「・・・なにそれ?」
「この地域では殺人行為を裁くということがない、その理由を説明できるか?」
「・・・だれも困らないからじゃない?」
よかった 安心した
「そうだ、この地域では、いつ、誰が、どこで、どう居なくなっても、あ る 程 度の段階まではシステムが平常に機能するからだ」
ここまで一般習慣
「ではなぜここ最近続いている殺人が案件になっているかはわかるか?」
「これ以上だれかが消えるのは望ましくない、から?」
「その通り」
「・・・・・・」
汚物を見下ろすような視線を向けてくる罪華だった
「その通りだ」
「納得できません」
「ですよね」
「き・・・ぁ先生っ」
険しい空気のなか 児神 白が俺を呼んだ
「はい、意見はなるべくサインしてからね ちゃんと見てるから、俺は」
「えへへ 、ごめんよぅ」
「白はどんな気持ちだ?」
「わたしはね、うん、やっぱり怖いかなぁ」
「殺されることがか?」
「うん、友達とかもころされちゃうかもだし、今だって変な汗とか出てくるし」
「そうか」
「そんなのきっとわたし・・・耐え切れない」
「ああ、それもある程度の段階までは問題な」
「先生には」
俺の言葉を白が遮る
「なんだ?」
「・・・先生には」
とっさに先を読んだ俺は
「いるよ」
なるべく、有無を言わせない雰囲気はださないようにした
しばらくして「気持ち悪いんだよ」と小さな声が聞こえた
そうだな罪果、俺もそう思うよ
「・・・多少、な」
これは余計な一言だった
静偽 罪華の表情は更に複雑になっていった
この地域は 大真正園 と外の地域から呼ばれている 起源は不明
variation3 白は13人目末っ子death
「きりりんせんせー野菜とりにいーよ野菜っ!」
児神 白には自傷痕がある
「オイモっニンジンっ」
今袖を捲くった際見えたのがそれだ
「ピーマンっトマトっ」
「今日の晩飯はなんだ?」
「ナスキュウリインゲンオクラエダマメカボチャトウモロコシズッキー二モロへイアカボチャスッキーニイチゴスイカメロンネギタマネギアスパラガスウドキャベツレタスホウレンソウハクサイミョウガカリフラワーブロッコリー食用菊」
「白って何人きょうだいだっけ?」
「13人Death」
「シーシシシッシニガッミ」
「死神?」
「うむ 逆位置なら有りだ」
白の極端に露出を避ける服装から鑑みるに 自傷痕は他の部位にも及んでいるのだろう
「カミさまが♪いればいいのに、ホトトギス♯by白」
「おぉなにそれすごい」
こいつとは脊椎反射での対話が成立するから楽しい
収穫の帰り道、昔鈴子先生から聞きかじった程度だがタロットについての知識を与えた
そのためか翌日、占星術とやらに傾倒する白の姿を見掛け少し不安になったが
相手をしていた罪華も満更じゃなさそうだった
隣仔先生じゃないけど文化って 海みたいだよね広くて奥が深い
variation4 となりの殺人鬼
ある日の放課後、講義室で
「おい、臨」
「まさに藪からStick」
「なんだそれ、白の真似か?」
「・・・なんの用でございますでしょうか罪華様」
「慇懃無礼って言葉知ってるか?」
「一体全体なんなのさ!ぷんすかーっ!」
「・・・こんなのが天下の学士様だなんて大丈夫なのか?この場所は」
いかにもやれやれといった風の静偽 罪華だ
「そんな立派なものじゃないよ、俺は」
「冗談だよ、悪かった」
「責めちゃいない」
「・・・ん」
ややあって罪華が
「例の殺人鬼に会った」
「まじか」
「それでさ」
「待った」
「何?」
「場所移そう」
罪華と二人で自宅へ向かう事になった
「おい臨っどこにあるんだよ遠すぎるだろっ幾らなんでも」
ぜぇぜぇと息を切らす罪華
「おまえ案外体力無いのね」
「馬鹿を言うなよっ」
「こんなの散歩とかわらないよ、まだまだ~元気~♪」
「坂道、トンネル、草っぱら、一本橋まで通ったぞ、実習で観せられた映画の主題歌のままじゃないか?次はデコボコの砂利」
「あぁっそこ蜘蛛の巣あるからくぐって~♪」
「ひぃいぃぃぃぃい゛ゃぁぁぁぁあ゛あぁ゛ぁ!!!?」
「・・・おまえ案外」
「いいから取って、お願い」
そして砂利道を超えた先の下り道で、
何故か 血 ま み れ の 白 に 合 流 し た
「・・・シャワー、あびろウチでおまえ」
variation5 おっπの可能性
「念のために聞いておくけど罪華が会ったってのは」
「私だよ」
「罪華、そうなのか」
「・・・・」
「肯定とと取るぞ」
俺の部屋に罪華と白が机を囲んで座っている
机の形はもちろん 円状だ
「ちなみに突然だが俺は円周率を1億兆万桁唱えることが出来る」
「あれ?10桁で終了するんじゃなかったっけそれ」
「おっπって丸いよね、ぶっちゃけ最高だと思う」
「えーうちのお母さんのは楕円だよ、きりりんはまんがの読みすぎだよ」
「・・・・」
「俺は楕円も好きだぞ というか俺は形そのものよりも与える衝撃によって形状が変化するその本質こそが好きなのかもしれない」
「つまりどんなおっπもおっπがおっπである限り最高ってことだね!」
「ああ、だから今こそこうしておっπ旋風だ!おっπいぇいいぇーい!」
「おっπいぇいいぇーい!おっπいぇいいぇーい!!」
いざ旋風を巻き起こさんと辺りを見渡していたら、意識して遠ざけていた罪華とついに目があってしまった
「ごめん、すこし逃避してしまった」
「・・・おかえ臨」
感嘆した、二つの意味で
「罪華、無理はしなくてもいいんだぞっぷっぷすくすWおかWWえりんWWってWWお前WWWW」
つぼったwwwwこれはww笑わざるを得ないwwwwあのwww罪華がwwwwあー涙出てきた
「あんたが言うなよ・・・」
罪華は一貫して憮然となにがそんなにおかしいんだという態度のままである
それよりもあんたが言うなよとはどういう意味なのだろうか
もしかすれば罪華には罪華なりに俺の内に秘めた何かが聴こえるのかな
「白」
「はーい」
罪華の声に白はあっけらかんと応える
「なんで殺したの?」
「基本素手だよ」
「ブハッフwwそりゃ素手の女相手なら大抵の敵は油断するもんなww白らしいわwww」
「二人ともふざけないで」
「わたしはふざけてないよ」
「ごめん、わかった もう一度訊き直す」
罪華は深呼吸してやりかたを変えるみたいだ ちゃんと聞かないと
「あなたに殺された人はなんで殺されなくちゃいけなかったの?」
やはり白は何も事もなかったように
「お祈りです」
絶句
ああ、こいつはもうおわりだな
罪華は泣き叫んだ、号泣である
そして俺は、とりあえず部屋の換気をすることにした、できるだけゆるりと
「そういえばさっき電源入れたコーヒーメーカーの音とまったんじゃね」
variation 6 かんきす!
はーいこんにちはわたし児神 白 しろりんってよんでくだちいな!
突然だけど私のは人生かたっちゃうね良いですか 口からウ○チする準備もEですか??
いきますよー!!!
「えーーーーっきすぃぃ」
俺様灰切臨、とつぜんのくしゃみである
「これ以上はだめだ危険すぎる」
「えっどうしてきりりん先生は価学士なんでしょ?しかも最年少の」
「ああそうだだからこそ今すぐお前は今俺の炒れた特製コーヒーを飲めっイマっスグ!!」
「うわぁぁもういやっいやっこんなのシロシロシロシロシロォォォォ」
罪華も壊れる寸前だこれはまじでやばい
「罪華!!!!!!」
窓から太陽が光を放ち照らす俺の影を罪華の影と重ねた
罪華から奪った、ちなみに俺の方はファーストではない
バチーン!!ビンタの効果音
「ジーザスクライスッ!!!」
「なっなっなっなあああああ///」
「おちつけ」
「おまいうぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
ホント奇跡みてぇにいい女だよお前は
「ねぇねえねえねえきいてよきいてよわたしのはなしきいてきいてきいてきいて」
「そのまえにコーヒー」
「うっぷす」
ブレイクタイム
「でだ」
「うん」
「・・・」
空気はとりあえず元に戻ったかな
「おまえが手をかけた連中、全員の名前を言えるか?」
「あ」
「歯をくいしばれ」
「まっていまいまいまいまいまいまい今言うから言うから」
「3」
「えーと」
「2」
「あーん」
「1」
「うーーーーっもうだめだぁあぁ」
「顔素炉希三屋紫忍摩奇縁麻蒜伴耶ArchtLow(かおすろきみつやゆかりにんまきえんあさひるばんやあーつろう)」
「罪華おまえ」
「ぶつなら私を先に」
「どんだけ」
「私を」
「ちょっとまってろ」
俺は急いで洗面台に向かいそこで鏡の中の自分をみながら猛烈な吐き気に襲われたので歯磨きをして頭皮をかき回しヘアジャムで完璧にセットを決め
「うぇぇぇえ゛え゛え゛」
やっぱり吐いた
variation 7 蔵等 2時37分
「おばーちゃんが乖離者になったの」
「おもてえなそりゃ」
「・・・白」
ぴっぽっぱっぽっぴっぱっ
携帯で燐仔先生をコール
すると窓の外からコール音が聞こえてきたでわないか超近い
「ってぅおい」
「てへぺろ☆」
どうやら付けてこられたんですね
はい
「今から俺に乖離者に付いて説明してもらえますか、なんだか頭痛いんですよ今の俺」
「しょーーーーーっがないですね、あとね」
バキィィィィィィィィィン
ぶん殴られた
まぁ当然だわな
「っつつ罪華ちゃんの初めてをっうばってうばっばヴばば」
まーたまっかになって、こんどは泣いてやがんの ほんとうにこの人は
「それについては本当に・・・っん!?」
なんかさ、いま言い訳をしようとしたらさ
ザ・ワールド てか誰だよとまったわなにが 心臓が?なんで
あの燐仔たんがぼぼぼ僕にチーッスを猛烈なベロベロチーッスを
「ちょっと今からパンツ変えてきて良いですかね?」
「ふっだーめ」
うんなんかもうおわってもいいかな
「だめ?(きりりん)」
「ふふっ臨君どっちむいてるの?」
「だめーーーーーーーーーーーーーーー!わたしの話をきいてーーーーー!!!!」
「サイテイ(苦笑い)」
罪華ごめん
続く
感想まってます