その6~忘れ物はないかい?~
鍛冶屋!冒険者には武器が必要ですよね!
今の今まで主人公に武器を持たせるって概念をうっかりしてたよ
武器屋のおじさんも言ってたじゃないか「武器は装備しないと意味無いぞ」って
さすがは王都の市場フューディルの町の比じゃない見渡す限り人人人!
・・・どこに何があるのかもわからんな・・・
イスカは俺の隣にぴったりくっついているフィルは前を付き人の人と歩いているもちろん変装はしている他にもこっそりと護衛の方々がいるそうだ。
「ナナシよ!まずは鍛冶屋だったな!」
「あぁ!場所わかるのか?」
「ここは私の庭なのよ?すべて把握してるわ!当然!」
それはちょくちょく城から抜け出して城下へ来てたってことですよね・・・お付の人たちご苦労様です。
「ついたぞ!ここだ!」
ボルドー商会 鍛冶屋
看板にはそう書かれていた、猛烈にいやな予感がする。
「親方ーいないのー?」
フィルはこっちの気も知らないですでに店の中へ踏み込んだ瞬間ムキムキな手に抱きかかえられる。
「ラッッシャーセェー!おう!フィル嬢ちゃんじゃないか!今日はどうした?また兵士の剣でも折ったか?それともいたずらに使うトラバサミか?そういえばこないだ言ってた冒険者から良質な鉱石が手に入ってな今なら伝説の勇者の剣にも負けない一品ができそうだぜ!」
ボルドー商会に入る条件にマシンガントークって入ってるのかな・・・
「そうじゃなくって今日はこっちのナナシに剣を一本欲しくて」
フィルを降ろすとこちらへやってきた
「おうにーちゃん!今日は剣をご所望かい?ショート・グレート・レイピア何でもあるが希望はあるかい?」
おや、ここは向こうの商会と違ってまともなのか?
「片刃の剣ってありますか?」
「オーダー!片刃の剣」 「「「「片刃の剣よろこんでー!!!」」」」
前言撤回!一緒だ・・・よくみたらこの人の顔フューディルでみた顔と一緒なんだが・・・分身?
「我らボルドー商会!」
くっ!また後ろか!
「いついかなる時でも」
「お客様の身の安全を考え」
「最高の輝きと切れ味を」
「お届けいたします!」
また避け切れませんでした。
よくみたらイスカは侍女の人があらかじめ避難させてる、GJ侍女の人!できれば俺も助けてほしかった
「しまった、ボルドーさんとこの終わっちまったか?」 「いや、まだ始まったばっかりだ」
「俺これ終わったらパン屋のあの子に告白するんだ・・・・おっといたずらな風が≪羽ばたけ白き純白≫」
「「「みえ・・・・ない・・・・だとっ」」」
おいおいスカートめくりのために魔法を使うのか・・・
「それで!おにーさん既存の剣の内片刃はここにあるので全部ですがこの中から選びますか?それともオーダーメイドで作りますか?」
そうだな、とりあえず資金を見せてこの中から買えるやつを分けてもらおうかな
「えっと今手持ちがこれくらいなんですがどれが買えます?」
財布をひっくり返す金貨や銀貨と一緒に赤と緑の石もでてくる
「お客さん!この石どこで手に入れたんだい!」
おや、キレイな石だからお守り代わりに入れておいただけなんだが単なる石じゃないのか?
「えっとモンスター倒した後に落ちてたんですが」
「そんな簡単にこれが手に入るはずがねぇこれは魔晶石っていって魔力の塊みたいなものなんだ、剣や魔法をつかってもなかなか採取できないってんで市場に出回ることはまず無い貴重なものだ人生で一度お目にかかれたらいいってレベルの代物だぜ?」
「おや、ボルドーさんの様子が・・・」 「おめでとう!ボルドーさんは燃える天災へ進化した!」 「久々にみたな結界の準備するぞ」
「「「「「「おう!」」」」」
結界が必要になる展開って予想がつかないんだが。
「おうにーちゃん!にーちゃんも武術大会に出るのか?」
「その予定なんだ、気がついたら出場が決定しててそっこ・・・」
「なら話が早い!これを使って俺に剣を作らせてくれないか!金はいらない!俺のこの手が叫ぶんだ、この魔晶石を使って最高の剣を作れってなぁ!」
熱い!リアルで熱い!なにこの熱量!?
「あぁ、おっちゃんの体質でな興奮すると熱を出すんだ・・・奥さんの浮気騒動の時は辺り一面焦土と化した」
え?なにそれ天災レベル!?
「きっと!武術大会には間に合わせる!それまでこいつを使っててくれおおよその形はこれと似たような形になるはずだ!」
「えっと・・・・お願いします」
「おっしゃ!!俺はボルドー商会鍛冶屋をやってるバルドーってんだ!よろしく頼むぜ!てめーら!集まれ!貴族どもの生ぬるい剣作ってる場合じゃねぇぞ!これから俺が・・・」
すごい勢いで魔晶石もって鉄火場に入って行ったな
渡された剣を見る・・・赤っぽい刀身を持つ片刃の剣重さはそこそこ10キロくらいかな
ナイフよりかはマシか
「あれ?あのカカシさん、これ刃がついてないです」
いつのまにかイスカが横から剣を眺めていた。
だよね、これ遠目からみたら単なる剣なんだけど刃がついてないもしかしてモンスターを叩き切る剣?
・・・これはめずらしい代物を持ってきたものだ・・・
レオこれ知ってるの?
・・・これは、魔力を使用して切る剣でな、剣に纏わせた魔力によって間合い、切れ味、をかえれると聞いたことがある。過去の戦場ではバーストフレアという魔法を剣に纏わせて相手の体に触れた瞬間に爆裂させて再生させないという使用法もあったのだぞ・・・
すごいものなんだな
・・・いや庶民はそれほどつかわんだけで魔力が潤沢にある貴族共にとっては手入れのいらん便利な道具だろうよ、ただしこれを使うにはそれなりの修練と想像力が必要で今はほとんど使われておらんがな・・・
「さっきのスカートめくり犯は貴方ね!」 「!!!???なぜばれた!!!!」
「乙女の勘・・・といいたいけど魔力の残滓がべったりなのよ!」 「くっ!うかつ!!」
「女性の敵は速やかに滅びるべし!!滅びろ!乙女の業火!《バーストフレア》」
「こんなところで死んでたまるか!我は行かん!ハーレムという夢を得んがため!《疾駆・閃光》」
さっき戦場で使われるとか言われた魔法が目の前で使われています
・・・うむ、いつのまにか世界の戦場は一般家庭まで巻き込んでおったのだな・・・
地面に開いた穴をせっせと埋めていく周りの人々これも日常なのだろうか。
さっきもらった剣を両手で振ってみる・・・周りを見回して・・・
片手で振ってみるさすがにぶれる、筋力足りてないね
・・・魔法の補助を使ってみろ、過去にはもっと重量のある武器もあったが魔法による軽量化により片手で使用した例がある・・・
そういえばこの剣は魔法を纏わせたりできる剣、ならばアレができるかもしれない。
「ナナシ、フィルが呼んでる」
「お、おう!すぐ行く」
イスカに呼ばれてフィルたちの下へ
昼食を何にしようかと話しながら歩いているとソースの焦げる匂いがする・・
「こ、このにおいは!」
「どうしたの?」
「良いにおいね」
露天から漂ってきたにおいはまさしくお好みソースの焦げる匂い!露天をのぞくと中では肉にソースを塗って焼いていた。
「お、いらっしゃい!5本で銅貨1枚だよ」
「え?」
「どうしたの?そんなにお肉食べたかったの?」
「故郷にこのたれによく似たものを使った料理があったんだけどこれとは違ったみたいだ」
一本もらったが味はソースそのもの悪くはないが、ソースならお好みやたこ焼きが食べたい、ここの生活は東洋というより西洋風なものが多いということはタコやいかを食べる食文化も無いんじゃないかな。
そう思ったら余計にたこ焼きが食べたくなってきた。
この町で武術大会を終えて魔王や勇者を何とかするよりまず港町へ行こうと心に決める。
城で軟禁状態の俺達だがこうやって外出していていいのだろうか見張りはいるとしても、そういえば王様の様子は適当に過ごしておけというどうでもよさそうな感じだった、まさか俺たちを呼んだのはフィルだったりするのか?ダリルを優勝させたくないというなら俺よりもっと強い冒険者はいくらでもいたはずだ、Eなんてようやく一人前になった程度の実力がSやAのような高ランクより目にとまった理由が未だにわからない。
・・・首輪の件は貴族たちからしたらなんとしてでも隠したい事実だろうから報告するとも思えんからな、少し対策として今宵から夜間に魔法の訓練をするか、今のままでは実践では使えんだろうからな・・・
肉をほおばり幸せそうな顔をしているイスカをみながらそんなことを考えていた、が次の瞬間にはイスカとフィルに引っ張られて祭りの喧騒の中へ紛れていった。
城に戻ってきた2人はフィルと分かれてナナシに与えられた部屋にいた。
「少し散歩に行って来る」とイスカに言い残して部屋を出る目的地は裏庭である。
・・・ナナシお前の魔力は制御しなければ人を殺める恐れが十二分にある、よってコントロールの訓練から始めようと思う、まずは魔力を手に集めよ手に収まるサイズでな・・・
こんなものか?
・・・魔力の量が多いわ!、これの10分の1でも使い方しだいでは人を殺せるわ!・・・・
軽く出したつもりだったんだが軽く俺の顔より大きいな・・・
・・・魔力をコントロールするのはナナシ自身のイメージと精神力だ・・・
お!小さくなった!
・・・ばか者!サイズだけ変えても意味が無いだろうが!もっと魔力を散らせ・・・
そんなやり取りを5時間ほど続けてある程度制御できる頃には月が頭上で冷たい光を放ち、城の中も見回りの蝋燭の光が見える程度になっていた。
部屋にもどったナナシがみたのはベットで丸くなっているイスカの姿であった。
待っていたけど疲れて寝ちゃったかな、イスカ今日のお祭り楽しそうだったからな。
そっと布団をかけてやり自分もベッドにもぐりこんだ。
・・・ナナシのやつまさかあのような方法で魔法をコントロールするとは我も魔法使いとしては異端とされたが我を宿すことで思いついた魔法か、これだからナナシは面白い・・・
翌朝、レオにただ剣を振っていては芸が無いと言われて、仕方なくギルド行くことにしました、イスカもギルドに登録しておくという目的もあったのでついでです。
今回は見張りという名目で一人騎士をつけるならという条件でギルドで仕事を請ける許可を得ました、ただし数日かかるようなクエストはダメだとか。
その騎士様が来るのをこうやって待ってるわけですが、来ませんねー
「イスカ、一日で終わるクエストをやってくるだけだから部屋で待っててもいいんだよ?」
「いいの、私はナナシと一緒にいる。」
「遅れて申し訳ありません!お久しぶりですナナシ様」
そういって現れたのはゴブリンの巣から救出した人質ーズの一人ベルムンドさんだった。
彼は城の警護兵をしていてたまに休暇がてらギルドからのクエストを受けていたという。
「この間は恥ずかしいところをお見せしました、あの時ナナシ様が来てくださらなければ今の私はありませんでした、本当にありがとうございました。」
「いえいえ、偶然あの巣を発見して探索してただけですので」
「ナナシ・・・」
「そちらはナナシ様の奴隷・・・ですか?」
急に俺の服をつかんだイスカにベルムンドさんが不思議そうな目を向ける、普通奴隷が主人に心を許すことは無い。
「いや、俺の旅の仲間ですよ、こっちはベルムンドさん以前ちょっとしたことがあって知り合った人、でこっちはイスカ、奴隷にされてたのを開放しました。」
「奴隷を解放?金を渡して買い取ったではなくて?」
「細かい話は長くなるので省きますが買い取りではなく開放です、ですのでイスカは奴隷ではなく俺の仲間です」
「それは失礼、無礼を申しました、イスカ様」
その場でベルムンドさんはイスカに対して謝罪する。
「え、ええっと・・・気にしてないです」
「そうそう、ベルムンドさん俺の方がどうみても年下だし敬語はおかしいんで様とか取っ払っちゃってください」
「いや、ですが私は今回王からの命を受けて護衛してますので」
「なら前回助けた礼ってことで敬語なくしてください、そういう対応になれてなくてさっきからむずむずするんですよね」
「わかりました」
そんなやり取りをしながらギルドの掲示板をのぞいて見る。
さて一日で終わるクエストでいいものは無いかなっと・・・
「そういえばクエストを受けるとおっしゃ・・・言ってましたがナナシはレベルいくつなんですが?」
「レベルEだよ」
「Eレベル!?」
ゴブリンを一匹相手するのは簡単だが巣を攻略するとなると複数のゴブリンを相手するとそのレベルはD-Cレベルとなるましてあそこの巣のゴブリンの親玉は魔法を一切受け付けず自分の剣でも切れなかった相手だ、ベルムンドのランクはCランクでそれ以上だと思っていたばかりに驚きを隠せなかった。
「まぁそんなにいそいでランクを上げる必要も無いと思ってるから旅しながらゆっくり上げていこうかと思ってるんだ」
「そうなんですか、お、これなんかどうですか?」
「魔法庁にて片付けの手伝いか、これなら一日で終わりそうだしコレにしますね」
「はい、ではこちらのクエストを受注ですね、御一人ですか?」
「いえ、ベルムンドとイスカの3人です、あとイスカは登録してないので登録したいんですけど」
「わかりました、ではこちらへ」
イスカの登録が済み魔法庁へ向かうと部屋いっぱいに箱が積まれていた。
「いやー、君達がギルドから来た冒険者の人?私はウォルター、ウォルター=デイビットだ、ここの所長を務めている。」
「ナナシです」「イスカ・・・です」「ベルムンドと申します」
「早速だけどとりあえず君達にはここの木箱を上の回まで運んでもらいたい」
「わかりました」
木箱はおよそ50、結構な数がある、さくさくやっていかないと日没までに間に合わないかもしれない
「ん、これは結構重いですね、イスカさんは大丈夫ですか?」
「大丈夫・・・獣人族は人族ほど弱くないから」
へー、イスカの華奢な体つきしてるのにベルムンドさんが苦労して持ち上げた木箱を片手で運んでいる、目を疑う光景だわ
「さてと、俺も運ぶかな・・・って重っ!」
イスカがひょいひょい持ち上げてるのみて自分も簡単だろうと思ったんだけどナニコレ超重い。
ギリギリ一個をよろよろ持ち上げる重さだ。
「仕方ない、こういうときこそ魔法だよな。」
昨日の特訓で覚えた魔法《強化》体に魔力を纏わせることにより体を強化する結構ポピュラーな魔法らしい。
体を強化した俺と何も使っていないイスカが木箱をどんどん運び思ったより早く運び終えることができた。
お礼も兼ねて少し遅めの昼食をおごってくれるというので食堂でご飯を食べていると
「所長!大変です、研究中の精霊獣が暴走しました!」
「なんだとっ、すぐに行く!」
「よかったら手伝いましょうか?」
「助かる!こっちだ!」
そこにはトラのような獣が雷を放ちと豹のような獣が辺りを凍らせていた。
「あいつらはなるべく生かしたまま捕獲したい、できるか?」
「やってみます」
とはいったもののどうしたものかな
「イスカ、ベルムンドさん魔法は?」
「回復が・・・少し使える」
「ファイアボールぐらいしか使えない」
「イスカは支援、俺とベルムンドさんでアレを気絶させます」
「おう!」「・・・わかった」
ベルムンドさんが剣を抜き虎へ向かっていく、虎が迎撃しようと雷を打ち出す前に≪ノイズ≫で妨害する。
≪ノイズ≫:ナナシオリジナル魔法、ガラスを引っかく音に似た不快な音を大音量で聞かせる、ただし実際の音ではないため周りには聞こえない。
その間に豹に向けて≪疾走する雷≫を放つが氷壁によって阻まれる。
・・・守りながらではらちがあかんな、一気に決めろナナシ・・・
≪強化≫を目、手、足にかけて一気に間合いを詰め氷壁を破壊しその奥にいた豹もまとめてなぎ倒す。
虎の方を見るとベルムンドさんが間合いを詰めれず苦戦していた。
「ずぶぬれ小僧が泣いている、雨に降られてないている!≪濡れ鼠の憂鬱≫」
≪濡れ鼠の憂鬱≫:ナナシオリジナル、空気中の水分を集めて相手の体をずぶぬれ状態にする。
・・・ナナシ、お主詠唱センス無いな・・・
うるさい、次から無詠唱にしよう。
「はぁぁ!」
虎へ鞘をたたきつけて虎が気絶する。
「いやー助かりました、ところでナナシさん今の魔法は?」
「昨日思いついた魔法なんですけど役に立ってよかったです」
言えない・・・透けたワイシャツってエロイよなって考えたらできた魔法だなんて。
「そうですか、このあとよかったら魔法庁恒例の祭りにナナシさんも参加してみませんか?」
「何するんですか?」
「みたらわかりますよ」
つれてこられたのは体育館ほどある大きな部屋でここの研究員と思われる人たちが2列に並んでいた。
「では、軽く準備体操してください」
ウォルター所長がそう言うと研究員の人たちが向き合い一方が魔法を打ち一方が魔法で防ぎ始めた。
「とまぁこんなかんじで魔力順列を決める大会でもあるんですよ、ルールは簡単攻撃側は捕縛魔法を打ち、それをもう一方が防ぐそれだけです」
「さっきの精霊獣との戦いを見てたらナナシ君のほかの魔法も見たくなってね」
捕縛魔法か目の前でやってるのをみると鎖のようなものが巻きついたり、足元が沼のようになったりと多彩である
「それじゃあ本番行ってみようか、今回は趣向を変えてこのナナシ君を捕まえた人が一番って事で賞金1000Gだ!ナナシ君は捕まらなかったら1000Gね」
「えっ!?」
「場所はこの部屋のみ制限時間は10分間!それじゃあ始め!」
いきなりかよっ!研究員の人たちが走りながら詠唱してくる・・・約20人ほど皆さん必死すぎて超怖い!。
「私も・・・ナナシ捕まえる」「なら私も参加いたしましょう」
さらに2名追加!!??
≪強化≫≪脳内チャット≫発動!
≪脳内チャット≫:ナナシオリジナル、レオと会話することで思いついた魔法、意識のなかに複数の意識を存在させることで複数の魔法を同時に使用することが可能となる。
光る鎖の対象を変え、突然できた沼を時間をとめることで回避、絡み付いてきた草を焼き払って逃げる!
「やりますね!これならどうですか!狩人は獲物がかかるのをじっと待つ≪捕食者の網≫」
所長さんは蜘蛛の巣のような光の網を作り出すかなり広範囲を対象としているようだ。
「こうなったら逃げ切ってみせるっ!」
足にさらに魔力を込めて急加速して逃れる。
あるものは鎖に巻かれ、あるものは首まで沼につかり、ロープでつるされた者、粘着質な物質にとらえられた者がそこらかしこにいる、ウォルター所長とナナシは向かい合っていた
「まさかここまでやるとは思いませんでしたよ」
「逃げるといったからには全力で逃げますよ」
「そろそろ私の魔力も限界なんでねこれが最後です!飽くなき探求の欲望よ!渇望するは永劫なる時≪空間呪縛≫」
これって時間固定か!≪ノイズ≫≪侵食虫≫
≪侵食虫≫:ナナシオリジナル、相手の魔法に使用されている魔力を分解する。
「まさか≪空間呪縛≫が破られるとは思いませんでしたよ」
あっぶねぇ・・・≪脳内チャット≫のおかげで助かったー
「あははは」
「時間も残り10秒ですね」
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1・・・
「ナナシ・・・捕まえた」
「えっ!?」
ぎゅっと抱きしめてくるのはイスカ
「というわけで勝者!イスカさん!」
うわぁーそういえばイスカを見落としてたー
・・・詰めが甘いの・・・
賞金1000Gをもらってうれしそうなイスカ、さっきまで逆さ吊りになってたせいでふらふらしているベルムントさんと共にギルドへ行き報告し城へ戻った。
部屋に戻るとフィルがいて
「なんでそんな楽しそうなことに私を誘わないのよ!」
とお叱りを受けた。
《空間呪縛》は空間が固定されてるのなら時間も進まないから考えられないの《無詠唱も無理》ではないかという疑問は≪脳内チャット≫という魔法で生まれた意識も魔法効果ということで時間の概念を受けないということで自己解決しました。
にしてもホントストーリーが進んでないですね。次は武術大会が始まるところまでは進みたい。




