その5~時には逃げることも戦術~
前回は!
報告に行こう!→貴族様コンチャー!→首輪なんぞしてんじゃねぇ!
ということの続き
コンニチハ!ナナシです!現在ベッドの上で右腕に認めたくない重さとやわらかさがあります!
右腕を枕にして眠る美少女獣人のイスカ、ここでもし俺がタバコをくわえていたら・・・バードボイルド事後です!きっとメリルさんにも「昨夜はお楽しみでしたね」って言われる!
まぁまて俺!落ち着いて、れれれ冷静になれ!
「んっ」
ワーニン!わーにん!カカシ隊長殿報告いたします!イスカ’s美乳が我が腕に押し付けられてトランスフォームしております!
・・・カカシ・・・
レオ殿!現状を打破する画期的な方h・・・
・・・くくくっ!煩悩にまみれた我が半身よ!理性のストックは十分か!?・・・
という問答をしているとパッとイスカの眼が開く、琥珀色の瞳がこちらを見つめている。
「えっと・・・おはようございます」
恥じらう顔がまたかわいい!
クリーンヒットォ!理性が砕けちったぁ!そんな声が聞こえた
10分ほどイスカをぎゅっと抱きしめる
うむ!やわらかい!いい匂い!これはもう手放せない!
そんなことがあって少し遅めの朝食を取っていると銀の鎧を来た集団が入ってきて女将さんと何か話す少し困ったような顔をした女将さんが俺の方を指差す。
「我らは銀翼の守護騎士団副団長ヴリニア=リーデルトである!ナナシという冒険者がこの宿にいるとの情報を得て参上した、ナナシというのはお前か?」
おや?何か雲行きが怪しい気がする。
「確かにナナシは自分の名ですがどうかしましたか?」
「堂々としたものだな自分の行いを考えればなぜ守護騎士団が来たかも予想できるのではないか?」
何かしたかな?まずこの世界に来てから騎士なんていう知り合いを作った覚えも無いんだが
「思い当たる節があるようだな一緒に来てもらおうか!」
手を縛られて連行される
イスカも同じように手を縛られているようだ
「どこへでも着いて行きますよ」
ピコピコと耳が揺れる、癒されるなぁ・・・
「ナナシの奴隷か、一緒に連れて行け」
表に止まっていた馬車に乗せられると馬車はすぐに出発した
「えっとこの馬車はいったいどこに向かっているのでしょうか?」
「守護騎士団本部のある王都ベルリアに決まっているではないか」
王都って事は首都みたいなものか、でっぷりして白いひげをたっぷり生やした王様が宝石のついた杖とか持って長いマントを引きずって歩いてる絵を頭の中に思い描く
イスカはナナシの隣にぴったりとくっついていた。
御者台で馬を操っていた兵士の一人が悲鳴を上げて『燃える』
「敵襲!総員戦闘準備!」
今の位置からだと敵の姿は見えない、魔法を使ってくるのであれば必要な詠唱があるはずだがさっきの魔法には詠唱は無かった、ということは・・・・魔法ではないのか?
・・・修練を重ねた魔法使いならば無詠唱でも魔法を使うことができるのだぞ・・・
そうだったのか
隣にいたイスカにとってこのような争いごとは苦手なのであろう耳を伏せて身を抱きしめている
仕方ないイスカのためにもこの襲撃を止めに行くかな
「イスカ、少し待っててすぐに終わらせてくるから」
イスカの頭を2回ほど撫でると馬車から降りた。
あたりの地面には赤より黒に近い大輪の華が咲き乱れ倒れた兵士や襲ってきた者が無数に目に入ってきた
OK!OK!落ち着けスプラッタやホラーは映画でそれなりに見てきたじゃないか!吐きそうだが吐くのは後だ、イスカのためにもとりあえずこの騒ぎを止める
レオ、動きを止めるのに適した魔法ってないのか?
・・・無いわけではないが相手を視覚がとらえる必要がある、それよりも相手の死なない程度に痛めつけて動きを封じる方が手っ取り早いぞ・・・
なら電気を使って麻痺させるか
ー我が魔力よー
「なんだこの魔力は!?」
ー我に害する敵を貫けー
「いかん!総員防御体勢を取れ!」
≪疾走する雷≫
「横に・・・落ちる雷だと・・・!?」
おや、自分の敵だけ当たるかと思ったけど騎士の方々にもあたってるねぇ
やっばい、副団長さんすっごい見てる
カカシの魔法の範囲外にいた兵士の皆さんに手伝ってもらい盗賊の確保としびれて動けない騎士の方々を運んでもらった。
動けるようになった副団長さんに「貴様の魔法は危険すぎる」といわれ現在猿轡をかまされてます
「むーむー」
何かを話したいわけではないのですが猿轡をかまされるとムームー言ってみたくなります。
「えっとナナシ様が何か言ってるけどわからないです」
隣で困ってるイスカを困らせてしまったのでポンポンと頭に手を載せてなんでもないよとジェスチャーで伝えるさて暫く静かにしていようか。
・・・ナナシが騎士団なんぞに捕まる必要など皆無なのだから蹴散らしてしまえばよかろう?人が相手ではやりにくいというのであれば我が代わりにやってもよいぞ・・・
いや、特に暴れる必要もなさそうだとおもう、イスカや俺に危害を加えそうになったら反撃はするけどこっちから手を出す必要は無いよ、お尋ね者になって追い掛け回されるのもごめんだしね
半日ほどかけて王都ベルリアへ到着した俺達は城へ到着したのだった。
王都ベルリア:初代ベルリア王により建国され魔王軍との戦も減っているとはいえ魔王領に近いこの国では年に一度武術大会が開催されることでも知られていた。
縛られたまましばらくここで待てと言われて暫く周りの様子を眺めながら自分の連行された理由を探していた。
王様が来てからは早かった・・・王様は玉座に座ると
「お前達には武術大会に出てもらうそれまでは客間にて滞在するがいい」
「あの武術大会になんて出る気無いんですが」
「余はおぬしに発言の権利を与えた覚えは無い」
拒否権無しですか・・・近くにいた兵士がもっと敬わんかとか言っていた気がするが無視でいいだろう
で
王のおっしゃった客間はベランダはあるが結界が張ってあるようで手すりから外に手を出すことができない仕様で扉の前には護衛という名目で常時二人以上の兵士がついていた。
城の中は歩き回ってもかまわないと許可はもらっていたがこれも見張りがつくこととなっている
「武術大会に出す為にわざわざ俺を呼んで来た理由はなんだろうな武術大会って言うからには武術をきそうんだろうけど俺は武術なんて知らないしなぁ」
「えっ?そうなんですか?」
おや?イスカの前で武器の類をもったことも喧嘩した覚えも無いんだがなぜそんなに驚いているんだろうか?
「ナナシさんは私の首輪を引きちぎるほどの魔力を持ってらしたので当然相当な地位にいるお方で剣なども使えるものだと思っていました」
この世界では魔力量が高ければそれなりの地位にいることが多いつまり魔力量が多い=貴族のようなお偉いさんという式が出来上がっていたわけだ。
そして貴族達の間でほぼ同じ魔力量を持つ場合武術によって階級が分かれることもあるため地位が高くなればなるほど武術も使えるという事がいえるわけである。
ただし魔力量が桁違いに多い王族や一部の魔法使いは魔法に特化し武術が使えない…いや使う必要がないらしい
見張りの兵士に聞いたところ試合は降参するか相手が気絶するまで続くそうだ。
「仕方ないな、一試合目で降参して帰らせてもらおうかな」
やることも無いのでイスカの髪や尻尾をブラシングしつつそんなことを言っていると
「邪魔するわよ」
ドレスに身を包んだ美少女登場!歳は17くらいで手入れの行き届いた金髪が腰辺りまで伸びている
「これが今回の挑戦者?これまでと比べると頼りない感じねぇ」
「あんたは誰で何のようだ?」
「え?私の事しらないの?・・・ホントに?さっきお父様と一緒にあったのに?」
この突然現れた美少女さんはびっくりしたようにそんなことを言っていた、当然俺はこの間もイスカのブラッシングをしていたのだが
「私の名前はフィルネシア、フィルネシア=ベルリア!第2王女よ」
「そっか、で用件は?」
「えっと、私は第2王女なの・・・よ?」
このような対応されたことが無いのだろう急にオロオロしだす王女様、ブラッシングが終わったので王女様に向き合ってイスカにやるように頭をポンポンと撫でながら
「そうだな、フィルネシアはえらいねー」
「そうなの!フィルは偉いの!ってそうじゃない!」
おー王族もノリツッコミってするんだな
「貴方が今度の武術大会に出るって言ってきた凄腕の冒険者なんでしょ?」
「いや、朝のおいしいご飯中に拉致された一般庶民だ」
「くっお父様、嘘の情報を流したわね」
何でも次の武術大会で優勝した相手と婚約を取り決めるという今回は庶民からの参加者もいて庶民が優勝した場合婚約を破棄してもよいと約束をしたらしい
「へー、優勝候補ってどんなやつなの?」
「キリアン公爵家のダリル=キリアンよ、武術と魔法の腕はこの王国一だって聞いているわ、だけどかなりの自己陶酔者でおまけにミシェル=キリアンにべったりなのよ!」
「ミシェル=キリアンってのは?」
「ダリルの母親よ」
ナルシストのマザコンとは・・・このお嬢さんも大変だな
「まぁ頑張れや!」
・・・ナナシ、お主は鬼か・・・
「え!?なんでよ!ここまで聞いたんだから普通なら貴方のために優勝をささげますってなるところでしょ!?」
「ははは、馬鹿も休み休み言えよ?優勝しても俺にはなんのメリットも無い上に俺はいきなり連行された身だ、一回戦が始まると同時にリタイアするんだよ」
「メリット?リタイア?」
「意味は利点と降参だな」
「なんでよー」
軽く涙目になってるフィルネシアはかなりかわいかった・・・
「失礼しますよ!」
おっと客のよく来る日だな
「おや?フィルネシア王女いつもお美しい!このような場所で出会えるとは恐悦至極にございます」
ダリルはフィルネシアの手にキスをする
「ダリル公爵ここへは私に挨拶に参られたのですか?」
「おお!そうでした、初めまして!私はダリル=キリアンと申します!真紅の騎士の二つ名を持っております、貴方が庶民から武術大会に出るという奇特な冒険者ですか?対戦時にはせいぜい頑張って私の美しい勝利の礎となれることを誇りにおもうがいい!」
今気がついたとばかりにオーバーリアクションを取るダリル公爵、顔立ちは整ってるしさらっさらの金髪体つきは赤い鎧を着ているのでわからないがフィルネシアの腕に鳥肌が立っているのが見えるイスカも怖がっておれの後ろに隠れている
よっぽど苦手なんだな。
「これはこれは、ダリル公爵様こんな私のためにこんなところまで来ていただけるとは貴方の噂はかねがねより聞かせていただいております、私などでは貴方様とお話するなどとても耐えることができませぬどうかとっととお帰りやがってくださいませ」
ばっちり営業スマイルつきだぜ?
・・・うむ、ダリルとやら青筋が浮かんでおるな・・・
「貴様いい覚悟だ!当日は八つ裂きにしてオークどもの餌にしてやるから覚悟しろよ」
「楽しみに待っててやるよ!ほらさっさと帰れよお家でママが待ってるんだろ?」
「失礼する!」
さて、勢いで喧嘩を売ってしまったがどうしたものか
「貴方、一回戦で負けるんじゃありませんでしたの?」
不思議そうな顔をするフィルネシア
「そのつもりだったんだ美人さんが嫌がってるのは無視はできないかな」
イスカとフィルネシアの頭をポンポンと撫でてふと思いつく
「なぁ、一回戦の相手をあのナルシストにすることはできないか?」
王族ならそれくらいできそうだと思ったが
「残念ながら武術大会には王族といえど干渉することはできませんそれに彼はアレでも前回優勝者なので準決勝までのシード権を持っております」
アレが前回チャンピオンとは世も末だな
「よく考えたらおれはあいつに当たらずに武術大会を去る事もできるのか」
「このまま戦わずに去るときっと貴方に暗殺者がつきますよ」
・・・ナナシ自体に暗殺者をつけても返り討ちに遭うだけなのだがイスカを守りながらだと難しいとは言わんが面倒だろうな・・・
「わかりました、ならば優勝すれば金貨20枚でいかがでしょう?」
お金か特に困ってるわけでもないんだがな
「いや別に金には困ってないから」
「なら・・」
「だがな美人さんの頼みだからな優勝狙ってみるわ」
つくづく美人に弱いな俺・・・そのうち美人局にもひっかかるんじゃないのか
「ありがとう、これから私の事はフィルと呼んでかまいません」
「わかった、フィル、ところで剣を売っている店はあるか?」
「ええ、城下にいくつかありますよ」
「なら明日は城下に行って武器探しだな」
「御自身の剣はありませんの?」
ずっとこれだったからとゴブリンの持っていたナイフのようなものを見せる
「こんなもので戦っておられたのですか・・・」
まぁねと返すとフィルは兵に呼ばれて去っていった。
夕食は部屋に料理が運ばれてきたが奴隷用の食事は別に用意してありますといわれた時にそっちは結構ですと断って二人で運ばれてきた料理を食べた、まさか異世界に来てあーんが体験できるとは思わなかった。
この国には沐浴はあってもお風呂にはいる習慣は無いそうでお湯をもらって体を拭いた、そのうちお風呂に入ろうと固く誓う
その夜、奴隷にはベッドは与えられず床で眠るのが普通だそうだが俺はイスカと契約してから必ず床ではなくベッドに寝かせるようにしていた。
いつもは別々のベットなのだが今日は同じベッドで眠ることになった。
朝というものは必ずやってくるものだ、とりあえず目の前で幸せそうに眠る獣娘を抱きしめてから布団から出て顔を洗おうかと考えていると扉が勢いよく開く
「ナナシ!入りますよ!」
ノックという礼儀は無いのね
扉を豪快に開けて入ってきたのはフィルだったが、開けたポーズのまま固まっている。
「どうかしたか?」
「あの、差し支えなければ教えていただきたいのですが、貴方達の関係は奴隷と主ですわよね?」
「いや?」
「でも彼女の首には《従属の首輪》がありましたわよ」
なるほど、イスカの首には首輪がついている、服従の首輪にそっくりな単なる首輪だったのだがフィルには服従の首輪に見えるのだろう
「あれは普通の首輪だ、だが他の奴等に取られないように保険をかけてあるのさ」
「そ、そうでしたの、とりあえず服を着ていただけませんか?」
「おっとこれは失礼」
この世界に着てから眠る時は上半身は裸でズボンのみという格好だった。イスカにいたっては下は下着上は何も無しという格好で寝ている、イスカいわくこれが普通だそうだ
シャツの着て未だに眠り続けているイスカに布団をかけなおすとフィルの方へ振り向いた
「それで?何の用だ?」
「ナナシ貴方は少しは私を敬おうとは思わないのですか?」
もう仕方ないなぁフィルさんは・・・(どこぞの青いタヌキの声っぽく)
「フィル、このような時間に貴方のような美しい方が私を訪問してくださるとはとてもうれしく感じます。」
と少しタカ○ヅカをイメージしつつオーバーリアクションをつけながら手を差し出してみる。
フィルはゆっくりとその手を取るだけで何も言ってこなかった。
おや?何か言ってくるかと思ったのだが無反応か・・・ならばもう少し遊んでみようかな
「きゃっ」
その手を引きフィルを抱える
「フィル、貴方のきれいな目を見ていると思わず手が出てしまいました。」
アワアワするフィルこれはこれでかわいいな
さて仕上げだ
顎に手を添えて顔を近づけていく、フィルは目を閉じる。
目を閉じたところで鼻をつまんでやる
「ふにゃ!何するのよ!」
「寝ぼけているお姫様に目覚ましをしてやっただけだよ?で?用件はどうしたよ」
「あ、え、ん?あ、そう!剣のことよ!」
「俺の使う剣か?」
「そう!今日一緒に鍛冶屋まで行くわよ!」
百面相したあとにそういい残すと足早に去っていった。
鍛冶屋に行くならイスカを起こしておかないとな、イスカーおきろーあさーあさだよー朝ごはん食べて鍛冶屋に行くよー
「抱きしめてくれたら起きれる気がするー」
抱きしめるついでに頭をぐりぐりとなでてやる
朝食時はちゃんと二人分用意されたので朝食を取って鍛冶屋に行くのはいいがどこで待ち合わせるのだろうか?と考えていたらフィルの方から来てくれた。
「さぁ!鍛冶屋にいくわよ!」
ワンピースを着てどこかの令嬢という感じに変装?しているフィル
「そんな・・・」
そんなに焦るなよって言おうとしたがここはからかう方向でいこうか
「フィル、その服とてもよく似合っているよ、今すぐその服を剥いでベッドに押し倒したいくらいだ」
「え?」
「冗談だ」
顔を真っ赤にしてうつむいたフィルを見てこういう冗談はなれてないんだなと実感する
「ナナシ・・・私ナナシになら押し倒されてもいい」
イスカはイスカで冗談が通じてなかった。
物語がほとんど進んでませんね。
次の回は鍛冶屋で剣を買いましょう!ええ!そうしましょう!




