その4~誰でも最初はたたかう一択~
構成が甘すぎて物語が迷子
前回はダンジョンへーこんなはずでは!ーセカンドチャンス!は逃さないっ!
その翌日のお話から始まります
「んー!いい朝だ!」
・・・・ふむ心地よい朝日だな!・・・・
レオの声が聞こえる・・・やはり昨日の事は夢でもなんでもなかったようだ。
そういえばこんな時の為の歌があったな・・・らら~ら~言葉にできない♪
現実逃避しても何も変わらないのでギルドに行って昨日のクエストの報酬をもらいに行こう、あのクソ貴族がきっと報告を終わらせてるだろうから最悪死亡届けの撤回が必要となるかもしれない。
ギルドの入り口に立つと中から怒鳴り声が聞こえてきた
「おい!貴様!受付の分際で俺様を馬鹿にしているのか!同じことを何度も言わせるな!残り二名は死んでもうこの世にいない!さっさと報酬をよこせ!」
おっと聞き覚えのある声が聞こえて・・・相変わらず不快感がうなぎ上りするお声ですね。
「ですがナナシ様のギルドカードはまだ起動しておりまだ生存状態となっております、よってギルドとしてはクエストの報告を受け付けることはできませんー」
***基本的にギルドは冒険者を縛る規則などは無いのだが初心者をいきなり無理なクエストへ放り出すこともできないので最低限のルールが存在する、その中の一つにクエスト受注者Aが初心者BをPTとしてクエスト受けクエスト報告の際にAのみで報告することはできない、ただしBが生存している場合に限るというものがある***
「そんなはずはない!バルガスが死んでいるのにあの初心者が生きているわけが無いだろう!ちゃんと調べろ使えないクズが!」
あの馬鹿の頭がぱーんってならないかな・・・
昨日のすばらしいバストのおねーさんに向かって使えないクズとはあの胸はすでに凶器といっても過言ではない!現にほら入り口に立ってたはずの俺はフラフラといつのまにかカウンターにまで足を進めてしまっているではないか。
あれは一種の魅了だよね、恐るべし。
「き、貴様!?」
おっと、おねーさんの魅了に負けてカウンターにやってきた俺に馬鹿が気付いたようだ。
「あぁ、悪いな死んでなくて、というわけでおねーさんは悪くないしクズでもない、クエスト報告いいかな?」
そういえばさっきまで口調がのびのびじゃなかった気がする、おねーさんもこんな奴相手だとむかついたりするんだろうか
「はいー報告はー終了ですーナナシさんはーEレベルーおめでとーございますーこれでーいちおーいっぱんレベルのー冒険者レベルとーなりますーそれとー先ほどはーありがとーございましたー」
会話に割り込んだ際に実は馬鹿が剣を抜こうとしていて気付かれないように腕つかんで止めていたのだがどうやら気付いていたようだ。
「でもー女性とはなすときはー目をみてくださいねー」
こちらがどこを見ていたかも御存知でした。
「おい、ここにもう用は無い!おい行くぞ!」
クソ貴族様が去って行く、付き人はレイリアさんの他にフードを被り、ジャラジャラと鎖に繋がれた人だったが慌ててがこける。
「おい!とろとろするな!さっさとついてこい!」
・・・胸糞悪くなるな・・・・
手足を鎖に繋がれた人がそんなに早く歩けるわけが無い・
「おい、くsレイナルドさん」
いきなり猫がはがれるとこだった。
「なんだ庶民!この俺様にまだ何かあるのか!」
こけた人に手を差し伸べながらクソ貴族に話しかける
「この人なんで手足を鎖で繋がれてるのかは知らないけどあんたみたいに早く歩けない事くらいわかるだろ、鎖を解くか、ゆっくり歩くかしたらどうだ」
「ふん!奴隷をどう使おうか俺様の勝手であろう?それにその女は獣人なのだぞ鎖に繋がれているのがお似合いの下級民族ではないか!」
クソ貴族は近づいてくると奴隷のフードをとった・・・
そこにいたのは金髪に獣耳をつけた褐色肌の獣人で昨日広場で会ったイスカだった。
「バルガスが死んだ代用品になりそうな奴隷を見繕っていたら昔、俺様に歯向かってきた獣人がいてなその時慰謝料代わりにこの娘を俺様の奴隷としたのだ!まぁ歯向かった獣人は切り殺してやったのだがな!ははは!」
我が物顔でベラベラと話す馬鹿
逆に俺は冷めていった・・・どこまでも
「だまれよ馬鹿貴族」
イスカの鎖を千切って馬鹿の足元へ投げる。
「貴様!自分が何をしているかわかっているのか!俺は貴族で貴様は一般の冒険者!その一般の冒険者ごときが貴族である俺の物に手をだすということを!」
「悪いな、俺は自分の好きなように、やりたいようにやるだけだ!」
・・・ははは!いいなぁ、それでこそ俺のナナシだ!・・・
顔を赤くしていた馬鹿にレイリアさんが何かを伝える。
「勘違いしているようだが奴隷の契約はすでに終わっている!闇神:ディムルアの力を用いて装着者を主人の意のままに従わせる≪従属の首輪≫!その首輪がそこの獣人の首に着いているのがその証拠だ!」
「こんなもの壊してしまえばいい」
「闇神:ディムルアの力の宿りしアイテムがそう簡単に破壊できるものか!それを破壊しようとした者が闇に包まれて消滅したという話もあるがそれでも試すか?いいだろう首輪が破壊できればその奴隷を貴様にやろう、まぁ無理だろうがなぁ!ハハハハ!」
何がそんなに面白いのか高笑いする馬鹿を無視してイスカに話しかける。
「イスカ・・・もしかしたら失敗して一緒に闇に飲まれちゃうかもしれないけれど挑戦してもいいかい?」
「・・・・あいつの言いなりになるくらいなら死んだほうがマシ」
「OK」
首輪を千切ろうと力を込める、とたんに全身に痛みが走る!
「ぐッ・・・」
___汝、己の過ちを認めぬ気か___
レオと話すように頭の中に声が響く・・・
イスカはぶつかっただけで奴隷にされたんだ、下級民族だからと罵られて
___我、汝を障害と認定、排除する___
イスカの首輪より黒い触手のようなものが俺の体を締め上げていく
・・・この程度か!、我を内包せしナナシを傷つけるなら全力でかかって来い!・・・
「あああぁぁぁぁ」
首輪に亀裂が入る
「そんな馬鹿な!《服従の首輪》にヒビ!?まさか!そんなこと聞いたことも無いぞ!」
レイナルドは首輪を外そうとして消えていった愚か者を何人も知っているだからこそ闇に包まれて消えた愚か者と一縷の希望を失った愚か者という結末が当然待っているものと思っていた。
___馬鹿な!我の攻撃がまったく効果を成さぬだと!?このようなことはあってはならぬ___
・・・認めぬか、ならば認めさせてやろう!これが我らよ!・・・
「砕けろぉぉぉ!」
首輪が砕けるとあたりに光の粒が舞っていた。
「馬鹿な、嘘だ・・・」
ぶつぶつとつぶやき続けるレイナルド、まわりでみていた冒険者や町の人々もこの結果を予想できた人間はいなかったようだ。
イスカは「ありがとう、ありがとう・・・」と泣いている、その頭を撫でながら
やっぱり獣耳と尻尾はいいものだ・・・とナナシは呟いた。
夜になってようやく宿に戻って来ることができた。
首輪を壊した後、レイナルドはレイリアさんに連れられて屋敷へと帰っていった。
この国の権力は内包する魔力に比例するものであり、これまで町の人々は貴族の一方的な理不尽にも耐えるしかなかった。
それを一般人であるナナシがイスカを助ける事によって初めて貴族に「反抗」したのである。
これを見ていた町の人々は大いに喜び今の今まで広場でこれを食べなあれを飲みなというもてなしを受けたのだった。
イスカはいろんな人からお酒を振舞われて酔いつぶれて宴の終わりまでずっと俺の膝を枕にして眠っていた奴隷から解放された事が伝わったイスカの両親が眠っているイスカを見て「娘を頼みます」と言ってきた時には焦った。
・・・ナナシ、良き宴だったの・・・
あぁ、楽しかったな
そんな時ドアがノックされた。
「開いてますから、どうぞ」
おっと、これまで誰も来るはずがないと思っていた分警戒してなかったけど部屋の中でレオと話しているのを聞かれたら独り言を言ってる怪しい人扱いじゃないか!
ドアを開けて入ってきたのは、イスカだった
「あ、あの!きょ、今日は本当にあるがとうごじゃいまひた!」
真っ赤になってカミカミな台詞で頭を下げる獣娘・・・イイネッ!
じゃなかった。
「俺はしたい事をしただけだよ、それに感謝の言葉は昼間たくさん聞いたよ」
「あの、それで・・・ですね・・・」
なにか言いたそうにもじもじしている彼女に椅子に座ってもらい俺はベッドに腰掛けた。
彼女の顔は火が出そうなくらい真っ赤になって下を向いている。
ふむ、何か伝えたいことがあるようなんだが何を伝えたいのだろう。
・・・ナナシ、このメスの様子を見て何をしに来たのかわからぬのか?・・・
「顔を真っ赤にしてもじもじしている獣娘ってかわいいよね」(何かを伝えに来たというのはわかる)
「ひぅ!?」
イスカから変な声が漏れてこちらをずっと見ている・・・少し潤んだ上目遣いで
ん?もしかして漏れてた?
・・・あぁ漏れていたな・・・
「あの・・・私を貴方のモノでいいので連れて行ってください!」
「あー、俺のモノって?」
「貴方の奴隷という事です」
イスカが手渡してきたものは昼間壊した首輪と似た物だった。
・・・獣人族が自ら自分をもらってくれと言うか・・・
「イスカ」
「はい」
「ダメだ」
「どうしてですか!?」
「俺は君に自由に生きて欲しかったから首輪を壊したんだ、なのに君は自分から首輪をつけてくれという」
「私は一度奴隷としてあの貴族に飼われました、獣人族は誇りを重視する種族なんです、ですが魔力は弱く襲われて奴隷にされて戦闘の盾にされたり慰みものにされることも珍しくないんです。」
「だから俺に君を飼えと・・・」
「ナナシ様は私を助けてくださいました!広場で会った時にナナシ様は私の耳や尻尾、首輪を見たうえで私に話しかけてくださいました、アレがなければ私は舌を噛み切って死んでいたかもしれません、なんでもします!食事の用意も戦闘だって!それに・・・ナナシ様が望むのであれば夜の相手であっても!ですから私に首輪をつけてください!」
従属の首輪は2重にかけることはできないらしくナナシにつけてもらえばいやな貴族に襲われることもなくなると考えたらしい
さてどうしたものかな?レオ
・・・今ナナシに足りぬものはこの世界に対する知識、この娘を連れて行っても問題は無かろう?それにお前はこの娘が嫌いなわけではないであろう?ならば何を迷う?・・・
いや、この子に首輪をつけて縛りたくないっていうのと奴隷っていうモノになじみが無くて
・・・ふっそんなことであったか、首輪の方は我が何とかしてやろう・・・
レオと話し合いイスカと向き合う
「イスカ・・・本当に俺でいいんだな?」
「はい!」
「わかったその気持ちうれしく思う、だが俺は君を首輪で縛りたくないんだ」
「でも、それだと・・・」
「だから君自身に俺のモノだっていう紋章を刻み込む」
「でもそんな魔法聞いたことがありません」
「あぁ、だから俺に任せて欲しい、いいかなイスカ?」
「はい、私はすでに貴方のモノですから」
イスカがふんわりと笑った、その笑顔はこれまでの彼女のどの表情より美しく、可愛らしかった。
レオが提案した従属の首輪対策は従属の首輪に組み込まれているディムルアの魔法をイスカの体に刻印として刻むものだった。
心の臓に近ければその効果も大きくなるというので月明かりだけが照らす部屋の中でイスカは上半身をあらわにした。
彼女の金の髪が月明かりの中美しく輝き、豊満ではないがメリハリのあるボディラインと形のよい胸にナナシは息を呑む。
「で、では刻むぞ」
ナナシがイスカの胸にキスをすると不思議な模様が浮かんだ。
・・・これで首輪の魔法でこの娘は操れんよ・・・
「これで大丈夫だ・・・」
よと続けたかったがイスカに唇でふさがれてしまって最後まで告げることはできなかった。
「これからどうぞよろしくおねがいしましゅ!」
夜はまだ長い、このままイスカを押し倒してしまおう!そうしよう!
・・・・・我は何もみておらんし、利いておらん・・・・・
夜の闇が支配する部屋の中、月明かりというスポットライト、二つの影が再び近づき・・・
重なる。
後日、獣人族にとって首輪は婚約指輪のようなものと教わりイスカと二人で首輪を買いに行った
ようやくヒロイン登場!
全部書き終わってから自分で読み返すことを楽しみにしている筆者です
マイリストに入れてくださっている方がいてびっくりしました。
のんびりマイペースで投稿して行こうと思います
私の下手な小説でも読んでくださった方ありがとうございます。
少し変更しました!




