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痛みとウサギと追いかけっこ  作者: ぎん
そしておやすみへ
19/27

その17~冥土乱舞~

アクセス数が増えるのはいい事だと思います!

「さて、目的のフィル様はどこにい、らっしゃるのでしょうか?」


「大丈夫、この人たちを倒していけば、その内会える・・・たぶん」


無表情気味な獣人は爪を光らせと無表情な人形は身の丈以上の大鎌を持ちゆっくりと兵士が待ち構えている城へと歩いていった、二人とも黒いメイド服を身にまとって。





「貴様ら何者だ!貴様らのようなぐっ・・・」


城の外周を警戒していた兵士がイスカ達に気付くが気付いた事にはすでに彼女達の間合いに入っており全ての台詞を言い終わる前にイスカの一撃で意識を刈り取られた。


「襲撃者だ!警戒しろ!相当な実力者だぞ!」


仲間がやられた事をいち早く察知した兵士の一人が叫ぶ。


「おや?私達、相当な実力者だそうですよ?イスカ様」


「そう、ならその期待にはこたえないと・・・ね?行きましょ?アラクネ」


城門の前で構えていた数人の兵士達が、イスカ達を取り囲み切りかかる、アラクネはその鎌で兵士を武器ごとまとめて真っ二つに切り裂く。

イスカの目の前にいた一人が吹き飛び門に突き刺さって痙攣する。


「軽く飛ばしただけなのに・・・」


「マスターの愛の力ですね」


自分達が全力で攻撃を加えているのにもかかわらず、舞っている埃を落とすように、自分達を倒していく目の前の敵はゆっくりと、だが確実に城の内部へと進行していた。

数人がかりでようやく開く城門はバターのように切り裂かれ用途を成していなかった。


「「「奴らを《拘束》せよ!」」」


数人の光の縄がイスカとアラクネに巻き付き動きを止める。


「「「煉獄の炎よ我らが敵を焼き尽くせ《ブレイズフレイム》」」」


動きが止まった所で、隠れていた他の魔法使い達が現れ、イスカ達へ業火を放つ。


「温いですね、私の防御壁はこの程度では崩せませんよ?」


アラクネの前には文字が、輝きイスカ達を囲むように防御壁が出現していた。


「ならば、動けない貴様の命もらった!」


光の縄で、動けない今がチャンスだと思ったのだろう、手に大剣をもった兵士がイスカ達へ切りかかる。


「マスターの昨日お作りになったイスカ様への愛のこもったクッキー『オーブンなどに負けぬ私の愛の結晶』より甘いです」


鎌の部分に仕込まれた刃により、光の縄は5センチ間隔に切り刻まれていた。


「にゃーん・・・でございます」


アラクネがそうつぶやきながら刃を収めると、切りかかった兵士の大剣だったものは形を、猫の形にかえていた。


「「「「雷よここへ来たりて我らの敵を排除せよ《サンダーボルト》」」」」


全ての魔法使い達が雷の呪文を唱えるがアラクネの障壁はびくともしなかった。


「多少面倒になってまいりました、《皆様御静粛にお願いいたします》」


アラクネが自分の前に出ていた文字を変えると障壁を姿を消し、城の中にあった喧騒も同時に消えた。


「アラクネ『ぐっじょぶ』静かになった」


「『きょうえつしごく』・・・でございます」


魔法使いたちは、口をパクパクとさせるだけで魔法を使えず、兵士達も口をパクパクとさせているが声は聞こえなかった。


「はい、そこの兵士様の御質問にお答えいたしましょう、私が使っているのは音を消す魔法、よって貴方様方の罵声、悲鳴等々一切の雑音を排除させていただきました」


アラクネが説明を続ける中イスカは片っ端から兵士を殴り飛ばしていた、イスカが殴れば、兵士がトラックに轢かれた様に中を舞う様は異様の一言だった。

普段城を巡回警護する彼らは、自分達ではこの二人に勝てないとわかりながらも、舞い散る鮮血の中きっちりと正確にスカートを捌き命を狩っていくアラクネと、黒いメイド服が線のように残像を引きながら懐に入り込み、吹き飛ばしていくイスカの威圧に負けて、逃げるという選択肢すら取れなくなり、ただ呆然と立っているだけのものも少なくなかった。


「《解呪》!!」


「気を引き締めろ愚か者どもが!!!!」


そこにはローブをまとった男と剣を担いだ筋肉隆々の男が立っていた。


「おや、私の魔法が破られましたね、イスカ様お気をつけくださいませ、あの者達は少なくともここにいる者よりかは、強敵のようです」


「わかった」


「わははははは!襲撃者と言うから見に来てみればなんとも可愛らしい襲撃者ではないか!嬢ちゃんたち2人で、我らが城を落としに来るとはなんとも愉快!それに比べて、我が兵達ときたらなんと情けない!こんな嬢ちゃんたちの相手も出来んとは!」


「油断成されるなあの獣人の娘なにやら付加魔法を使っているようですし、鎌使いの方が底がしれん、私が鎌使いを貴方様は獣人の方をお願いします」


「心得た!」


ローブの男はアラクネに向かって5つの光の矢を放つ、筋肉の男はイスカに向かって切りかかっていった。


「おそらくこの二人がここの大物であると思われます、さっさと片付けてマスターから御褒美をいただきましょう。」


「うん、ナナシに褒めてもらう・・・」


筋肉男の剣をスレスレでかわして、先ほどまでのようにイスカは拳を叩き込むがこれまでと違い、クッションを殴ったような感触が返ってきた。


「ふん、今の一撃良くぞ避けた!だが貴様の一撃では我が鉄壁の防御は砕けんかったようだな!」


「今のは本気じゃなかった・・・7割くらい」


「ワシも全力でガードしておらん!5割と言うところか」


「4、5」 「なんの3,5」・・・・


筋肉男とイスカはお互い剣、(拳)をかわしつつお互いの立ち位置を入れ替えながら言い合いを始めた。


「あらあら、イスカ様も負けず嫌いですね、で貴方は強いのでしょうか?」


「魔法使いに言葉はいらん魔法を打ち合えば優劣なぞすぐにわかると言うものよ」


「ふふふ、では刈り取って差し上げますわ」


数え切れないほどの光の矢が展開され雨のようにアラクネへ降り注ぐ、アラクネは必要最低限の矢のみを打ち落としながらローブの男へ接近していくが、突然炎の壁がその行く手を遮る、炎の壁に向かい文字を走らせると炎の壁は水となりあっさりと消える、消えた先から多数の鉄の矢が飛んでくるの鎌で弾く。


「なかなか面白いですね、私が近寄らせていただけないとは」


「小娘、魔法使いをあまりなめる出ないぞ」


ローブの男が何かつぶやくと天井や壁から水の竜が出てきた。


「あらあら、マスターも芸達者ですけど、貴方もなかなか芸達者ですのね」




右、右、左、右足、右足、左足、左、右・・・


剣を振り回しつつ蹴りや拳を交えてやってくる相手に、イスカはなかなか踏み込めずにいた、素手で戦っていたイスカにとって、剣は受け止めれない物であるためかなりの熟練者である筋肉男に苦戦していた。


「どうした、嬢ちゃんもうおしまいか?」


「まだまだこれから・・ッ!?」


足元にいた気絶した兵士に躓いたイスカに筋肉男はここぞとばかりに剣を両手で持ち一刀両断にしようと振り下ろす。















「な・・・我が剣を受け止めただと?」


イスカの両手には手甲のようなものがはめられており筋肉男の剣はイスカに届いていなかった。


「むぅ、結局つかっちゃった使わなくてもいけると思ったのに」


「イスカ様ー本日の賭けは私の勝ちのようですね、マスターとの添い寝権はいただきましたよ」


「うん、わかった・・・・全部、この筋肉だるまが悪いもう手加減なんてしない」


私は不機嫌ですオーラ全開のメイドイスカが筋肉男の剣を弾き距離を取る。


「まさか我が宝剣デュランダルが弾かれるとは、嬢ちゃんその手甲一体何だ?」


「教えない」


先ほどまで以上の速さで拳を繰り出すイスカに圧倒されつつも筋肉男はその拳を捌いていく


「【ツーペア】起動」


イスカの言葉に反応して手甲が光り輝くとイスカの姿がブレる。

3人となったイスカが3方向から同時に攻撃を仕掛ける。


「面白い事してくれるじゃないか!【旋風陣】」


3人のうち2人のイスカが切り刻まれて空に溶ける様に消えていった。


「甘かったなッ!これが本物だ!」


地をすべるように走ってきたイスカに振り下ろされる刃はイスカを捕らえたように見えるが地面を叩いた。


「遅いです【スリーカード】」


ほぼ密着した状態のイスカが4人となる、そこから筋肉男が気絶するのに数秒もかからなかった。


「イスカ様、せっかくマスターが考案された《二人の愛の邪魔者撃滅拳(くうきよめ)》は使わなかったのですね」


「アレは威力がありすぎて殺しちゃうから」


「御優しいことです、私の方はつい楽しくなってしまって相手の形がなくなってしまいましたわ」


二人は世間話をするような軽さで死屍累々となっている広間を抜けて先へ進んでいくのだった。




アラクネもイスカもクールキャラだった、筆者はクールキャラ好きだったっけ?

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